2019年1月27日日曜日

【環境初陣戦】ゴルガリミッドレンジwithハイドラについての覚書【スゥルタイ】

「ラヴニカの献身」参入後初の大規模トーナメント、参加者217名を集めた環境初陣戦は、赤単アグロがその頂点を制しました。



環境初期にアグロが強いというのは定説ですね。

絢爛というキーワード能力が本当に強い!

ベスト16

赤系アグロ5
スゥルタイミッドレンジ3
グリクシスコントロール1
鎖回しwithデスタッチ2
ゴルガリミッドレンジ1
ターボフォグ1
オルゾフアグロ1
ナヤミッドレンジ1
マルドゥアグロ1

アグロが7名、ミッドレンジが7名、コントロールが2名とコントロールデッキに逆風が吹いていたようです。

そんな中、注目は――ベスト8に3名入賞したスゥルタイミッドレンジです!







【スゥルタイミッドレンジ~環境初陣戦準優勝~】

クリーチャー:25枚
4《ラノワールのエルフ》
4《マーフォークの枝渡り》
4《ハイドロイド混成体》
4《野茂み歩き》
3《培養ドルイド》
4《翡翠光のレインジャー》
2《人質取り》

呪文:10枚
2《喪心》
2《ヴラスカの侮辱》
3《採取+最終》
3《ビビアン・リード》

土地:25枚
5《森》
1《沼》
4《繁殖池》
4《草むした墓》
3《湿った墓》
4《森林の墓地》
3《水没した地下墓地》
1《内陸の湾港》

サイドボード
3《強迫》
2《打ち壊すブロントドン》
2《軽蔑的な一撃》
2《否認》
2《肉儀場の叫び》
2《秘宝探究者、ヴラスカ》
1《人質取り》
1《ヴラスカの侮辱》

ゴルガリミッドレンジ――前環境の王者といえる重厚なミッドレンジであり、GP静岡で優勝を果たしています。当初はイゼットフェニックスを苦手としていましたが、渡辺式イゼットドレイクへプレイヤー達が移行し、環境から天敵が消えたことで大隆盛を誇りました。

そして、迎えた「ラヴニカの献身」。

《繁殖池》擁するシミック議会の再登場を果たし――ゴルガリミッドレンジはスゥルタイミッドレンジであるゴルガリwithハイドラへと進化したのです!

さて、スゥルタイというカラーリング、いわゆるBUGは器用貧乏感じのある色合いです。それは、否定できないはずです。《死儀礼のシャーマン》が禁止される前のレガシーでは環境を圧巻していましたね。

《ハイドロイド混成体》――現代に蘇った《スフィンクスの啓示》または《スカラベの神》(ティムールエネルギーwithスカラベを思い出しますね)といえるこのカードを使うのに、BUGという組み合わせは適しているのでしょうか?

あれ、スゥルタイミッドレンジ……頭が!?

そうか、あのデッキは時代を先取りしすぎたのか……。

大量のマナ

まず、《ハイドロイド混成体》をプレイするには、大量のマナを必要とします。マナがなければ《さまようものもの》にも劣ります。

逆に大量のマナがあれば《真実の解体者、コジレック》並みのドローが可能なのです。

そして、ゴルガリミッドレンジのマナベースといえば、2枚看板ともいえる探検クリーチャーの《マーウォークの枝渡り》と《翡翠光のレインジャー》で土地を獲得し、《ラノワールのエルフ》と《培養ドルイド》でマナを伸ばすことが可能と潤沢に用意されています。

《培養ドルイド》は順応すれば大量にマナを獲得することができるため、デッキに噛み合った1枚です。

以前は、マナを伸ばしてもすることがなかったデッキですが、《ハイドロイド混成体》はデッキの最終到達点として本当に便利なカードです。

サーチ手段

プレイするためには手札にないといけません。

ただ順番に引いていくだけでは心元ないのです。好きなカードが好きな時に引けるなら、ボロスエンジェルは環境を制しました。

その点ゴルガリミッドレンジは、探検による疑似キャントリップを有しています。

そして、《ビビアン・リード》というスタン番長――ごほごほ、環境屈指のサーチ能力を持つPWが存在します。マナの点でも《ビビアン・リード》は土地を伸ばしてくれますね。

サーチしかり、置物or飛行クリーチャー破壊と非常に腐りにくい、BUGというカラーの象徴ともいえる各種能力を持っています。

その分、高いんですよね。

何とか工面しないとなぁ。

墓地利用

1度のプレイで満足してはいけません。1度プレイすると引ける確率が上昇していくのは《スフィンクスの啓示》同様、しかし、そのカードを墓地から回収できれば?

《採取+最終》。

ゴルガリミッドレンジ擁する全体除去にして、クリーチャー2枚回収は、隙を見せない2段構えを可能とします。

他にも、《ゴルガリの売捨人》や《愚蒙の記念像》が候補に挙がりますね。

墓地利用による粘り強い戦い方が、スゥルタイミッドレンジでは勝ち手段に変わるのです。

身を守る

《ハイドロイド混成体》はX=4以上でうちたいもの。それまでにライフを削られていては元も子もありません。

幸いにして、場に出た時点で仕事が終わっている探検クリーチャーはブロッカーとして、環境屈指の除去である《喪心》/《ヴラスカの侮辱》/《採取+最終》は生き延びる手助けをしてくれます。

青を足すことで追加された《人質取り》も、いい仕事をします。ここに除去をうってくれれば、《ハイドロイド混成体》が生き残りやすくなりますね。

そして、《野茂み歩き》の存在です。単純なカードパワーでいえば、《成長室の守護者》の方がカードパワーが高そうですが、赤系アグロがこれだけ隆盛した現状《野茂み歩き》のライフゲインと固さが不可欠となります。

マナを使用しない点も、大事ですね。順応スタック除去は、概ね死にます。

また、同型戦では《成長室の守護者》は仕事をしません。引くと負けるカードです。

《戦隊の鷹》のように、装備品や神ジェイスでサポートを受けられませんからね。

サイドボード

サイドに目をやれば、大量のハンデスにカウンター、置物破壊と、ターボフォグをメタっているように感じます。

ミッドレンジ~コントロールは、《ハイドロイド混成体》で勝てると考えているのでしょう。もはや、《殺戮の暴君》の時代は去ったのです。

安心してチャレンジャーデッキに収録できそうですね。



さて、ここまでつらつらと記述してきましたが、現在考えているゴルガリwithハイドラは以下のリストになります。

【ゴルガリミッドレンジwithハイドラ】

クリーチャー:26枚
4《ラノワールのエルフ》
4《マーウォークの枝渡り》
3《培養ドルイド》
3《野茂み歩き》
4《翡翠光のレインジャー》
2《人質取り》
2《生体性軟泥》
4《ハイドロイド混成体》

呪文:10枚
2《喪心》
2《ヴラスカの侮辱》
3《採取+最終》
3《ビビアン・リード》

土地:24枚
4《森》
1《沼》
4《草むした墓》
4《繁殖池》
4《地下墓地の森林》
3《湿った墓》
1《内陸の港湾》
3《水没した地下墓地》

《生体性軟泥》を2枚採用。このカードも雑に強く、マナフラッドした場合は余ったマナを注ぎ込めばだいたい勝てます。

赤系アグロに対しては、盤面を制圧できる分《殺戮の暴君》より強いですね。

《孵化+不和》や《貪欲なチュパカブラ》、《ゴルガリの売捨人》なんかも採用したいのですが、意外と枠が……。

こうしてみると、このデッキはマナランプといえますね。

在りし日、世界を統べたケッシグタイタンにどことなく面影があります。

マナランプの弱点は、序盤の防御力の弱さです。《不屈の自然》に代表されるマナジャンプカードを唱えたターンは、無防備になってしまいます。4ターン目以降は《高原の狩りの達人》や《スラーグ牙》で延命をはかりましたが、その前に踏みつぶされることも多々ありました。

当時と現在の違いは、マナブーストがソーサリーではなく、クリーチャーに頼っている点ですね。その分だけ、相打ち要因が増えたため、序盤の攻防とマナ伸ばしが一緒にやれるのです。

1回行動で2回分の意味合いを持つ――PWしかり、《電解》しかり、《スフィンクスの啓示》しかり、複数の意味合いを持つのは素晴らしい!

ベスト8の他のデッキには、《正気泥棒》が採用されています。個人的にはいい思い出がないのですが、《死の重み》がない今であれば同型戦はやりよる……のかな?

赤系アグロがこれだけ隆盛してしまっては、ショックで何も残さず死んでしまうクリーチャーを採用したくないですね。

というわけで、スゥルタイミッドレンジの紹介でした。

《ビビアン・リード》が手元にないのが悔やまれます……買わないといけないかな。

同型戦は、《ビビアン・リード》と《ハイドロイド混成体》を引いた枚数で決まりそうですしね。

しかし、組んでみたいと思える代物ですので、何とか揃えようと思います。

ただ、揃えても出る大会が……PWCも予定がないし、店舗との紐づきにGPTの廃止、PPTQの終了と、草の根大会は受難の時を迎えているといえるでしょう。
こちらは1/26のMOMCQ突破レシピです。

マナランプではなく、アグロ型のスゥルタイミッドレンジですね。

長く環境にあり続けた、《巻きつき蛇》をキーカードとするカウンターコンクリクトの後継デッキといえるでしょうか。

《野茂み歩き》を廃し、新型鷹こと《成長室の守護者》を採用することでビートダウンに軸を置いていますね。

また、《楽園党の議長、ゼガーナ》と《ハダーナの再臨》が膠着しやすい盤面の突破力を与えます。この2種類のカウンター参照カードがいぶし銀な働きをしそうです。今代のゼガーナも、カードパワーは十分高いですからね。

《ハイドロイド混成体》を回収orサーチする手段も当然の如く擁しており、柔軟な戦略が可能なデッキです。

環境初陣戦/MOPTQとスゥルタイが環境を圧巻しました。スゥルタイというよりか、《ハイドロイド混成体》でしょうか。

赤系アグロやエスパー、グルールなど様々なデッキが存在します。

ショックランド+M10ランドは、強固なマナベースを約束してくれます。

例えば、バント、例えばティムール、例えば5色。

環境はまだ始まったばかり、今後は一体どうなっていくのでしょうか。

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