2019年1月17日木曜日

【次期スタン】フルスポイラー公開後アップデート、平成の真・赤緑ファイアーズ2!【グルール一族】

以前、プレビュー中に【次期スタン】平成の赤緑ファイアーズ!【グルール一族】 という記事を書きました。

《野生の律動》というカードには、それだけの魅力がありました。


懐古厨を惹きつけ、当時MTGをプレイしていた人間に哀愁を促す、素晴らしいカードだと思います。

ファイアーズの隆盛に始まり、NONファイアーズにダーク・ファイアーズ、故石田プロの傑作である般若に、決戦兵器《扇動するものリース》を採用したナヤファイアーズ……メタゲームの移り変わりと進化し続けるデッキレシピに、60枚のカードの束にまるで生き物のような面白さを感じたのを覚えています。

さて、グルール一族が一通り環境に出揃ったので、平成の赤緑ファイアーズを2種類、紹介しようと思います。








【平成の赤緑ファイアーズver2】

クリーチャー:26枚
4《ラノワールのエルフ》
4《成長室の守護者》
4《培養するドルイド》
2《グルールの呪文砕き》
3《引き裂くシャーマン》
3《生体性軟泥》
3《スカルガンのヘルカイト》
3《原初の飢餓、ガルタ》

呪文:10枚
4《野生の律動》
4《強撃/脅威》
2《溶岩コイル》

土地:23枚
4《根縛りの岩山》
4《踏み鳴らされる地》
1《グルールのギルド門》
9《森》
5《山

……シミック連合?

マナクリーチャーは8枚体制。当然の《ラノワールのエルフ》、そして新顔の《培養するドルイド》です。


1緑0/2と貧弱なスタッツですが、かの《反射池》同様のマナ生成能力を持ち、マナ拘束の強いカード群を助けます。

特筆すべきは、+1/+1カウンターと相性がいいことです。もともと順応を持ち、3/4というそれなりのスタッツに進化しますが、大幅なパワーアップはマナ生成です。1→3はさすがに化け物です。そして、《野生の律動》があると……。


渡辺プロをして、新時代のカードといわしめる逸材。

カウブレードのキーカードとして環境を破壊し尽くしたかの《戦隊の鷹》に似た能力を持ちます。

1緑マナ2/2と熊として最低限のスタッツを持ちながら、順応でマナフラッドに強く、同名カードのサーチによりアドバンテージも稼ぐことが可能。

順番に実施すれば、4/4が盤面に溢れます。

また、《野生の律動》下では、3/3の《戦隊の鷹》として盤面を構築できます。

化け物。


弱く感じてきたカード。

3ターン目に、このカードプレイしますかね?

優先順位であれば、《野生の律動》>《培養ドルイド》=《成長室の守護者》順応>《グルールの呪文砕き》なのでは?

《残骸の漂着》以外に呪禁能力が強いわけではありませんし、1赤緑3/3暴動は並みのスペック。《鉄葉のチャンピオン》や《翡翠光のレインジャー》の方が強そうですが、一応お情けで採用。

ただ、これは過大評価だったかなと思っています。中堅クリーチャーとしては悪くないが、絶対に採用されるかというと……?



《無効皮のフェロックス》を押しのけて採用。

ブロックしづらく、何より、対戦相手の《野生の律動》を破壊できます。つまり、同型戦に強い――かも?

《無効皮のフェロックス》は、以前のブラストダーム同様にチャンプブロックに弱く、自身が呪文を唱えられない点が大幅にマイナス。

今後のメタを予想すると、大グルール時代になり、ラクドスやエンジェルが幅を利かせるのではと。

4マナ域は、《再燃するフェニックス》や、疑似《野生の律動》である《混沌をもたらすもの、ドムリ》もいて、大激戦区となっています。


《暴行/殴打》も時代を経て強くなったものです。《魂の火》かつPWも落とせる除去に、2赤緑4/4トランプルクリーチャーの選択もありと、万能of万能。

MTGアリーナでのシングルマッチ向けに作成された万能カードの1枚です。


タルキール時代に一世を風靡し、禁止カード候補になった(今思えば《中隊の集合》一択ですが)《ドロモカの命令》の匂いがする良カードです。

プレイヤーに選択肢が多いカードは良カードなのがMTGの基本。

除去モードがインスタントタイミングなのもグットです。

トークンカードに暴動がつかないのは、ないものねだりでありませう。


評価がわかれるのが、緑の神話レアである《生体性軟泥》。

平成の《弾ける子嚢》、平成の《高原の狩りの達人》、平成の《囁き森の精霊》――本体、ショックで死ぬよ?

テキストは、強いことしか書いていません。

なので、強いのでは?(ん?)。

ショックで死にますが、5マナ出しているタイミングでこのカードにショックを撃っているならいいんじゃないでしょうか。アグロデッキなら、本体に打ち始めるタイミングですよ?

1枚で勝てるカードなのも、重要。

このカードが定着して、それでもなお勝てるデッキは、そう多くはないでしょう。

1枚でラスゴを撃たせるカードは、貴重な存在です。

・ウーズのロード(+1/+1カウンターと永続的)。
・CIPでトークンを生み出す。
・いわゆる蛇口能力を持っており、トークン生成と
 ウーズ・ロード能力がとても噛み合っている。
・非レジェンドなため、重ね張り可能。

使ってみたくないですか?


由緒正しき3赤赤飛行速攻持ちドラゴンの新顔は、とても器用なカードでした。

《雷光のヘルカイト》、《嵐の息吹のドラゴン》、《栄光をもたらすもの》と、この手のドラゴンは強いというのがMTGの鉄則です。

いや、あまり見かけないのもいますが(《厄介なドラゴン》……)。

《生体性軟泥》は盤面を埋め尽くすカードでしたが、これは盤面を捌いていくカードです。

とはいうものの、疑似ブレスト換算できる3赤能力は、迅速に介錯したい場面でも有用です。

1枚で多大なダメージを与えられるカードであり、何よりイラストがカッコいいです!

ドラゴンが嫌いな人間なんていません!

【これで、平成のファイアーズ?】

というわけで、平成のファイアーズというには、何だか小器用なリストになってしまったデッキリストに郷愁のため息を思わず吐いてしまう皆々様。

確かに、これは基本形とはいえないでしょう。除去を多めにし、絡み手を取り入れ――ファイアーズ亜種のような構築です。

環境初期は、自分がやりたいことをやった方がいいというのは、それもまた真理!

全力で4ターンキルを目指すレシピをご覧あれ!

【平成の真・赤緑ファイアーズ】

クリーチャー:32枚
4《ラノワールのエルフ》
4《培養のドルイド》
4《成長室の守護者》
1《ザル・ターのゴブリン》
3《鉄葉のチャンピオン》
4《グルールの呪文砕き》
4《無効皮のフェロックス》
1《生体性軟泥》
3《スカルガンのヘルカイト》
4《原初の飢餓、ガルタ》

呪文:4枚
4《野生の律動》

土地:24枚
4《根縛りの岩山》
4《踏み鳴らされる地》
10《森》
6《山》

難しいことは考えず、素早く《原初の飢餓、ガルタ》を出して殴るデッキです。

ガルタチャレンジに失敗しても、暴動持ちによる速攻は強いのではないでしょうか。

弱くはなさそうなんですが、若干――最初に組む気が、失せてきています。

というのも、先行配信を見るに、グルールはあるデッキに勝てなさそうなんですよね。

赤緑グルールは、アグロ寄りのミッドレンジに属する構築が主流になると考えています。

純正アグロには勝てるが、コントロールと、それにコントロール寄りのミッドレンジには苦戦を強いられるのが時代の常です。

また、純正アグロの打点は凄まじいものがあり、生半可な対策では突破されそうです。

大幅な強化をしたと噂のエターナルブルーデッキにも、逆立ちしても勝てませんし。


そして――あるカードが、コントロール寄りのミッドレンジを次代の強さに引き上げました。

そう。


先行配信で構築の鬼こと八十岡プロが使用した、平成の《出産の殻》こと《首席議長ヴァニファール》を使ったティムールミッドレンジ(ようは殻)が、赤緑ファイアーズの天敵に見えるのです。



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