マスクス+インベイジョンブロック期において、環境のど真ん中に存在したパワフルな赤緑デッキです。
赤緑といえば、悠久の過去よりステロイド戦略――緑の強力なクリーチャー群と赤の火力呪文を組み合わせたビートダウンが、《アーナム・ジン》の時代からありました。
そんなステロイドデッキの一つの極み――それが、ファイアーズというデッキでした。
デッキ名の元になった《ヤヴィマヤの火》。
《熱情》の亜種カードであり、速攻以外に付け加えられた一文。それだけで、面白エンチャントから構築の一線級カードに進化したのです。
この手のカードは、手札に欲しいのに重ね張りが意味を為さないのが弱点です。しかし、+2/+2の修正というミニ《巨大化》効果のおかげで、複数枚投入を許容することが出来たのです。
1ターン目:《ラノワールのエルフ》or《極楽鳥》
2ターン目:《ヤヴィマヤの火》
3ターン目:《ブラストダーム》:5点ダメージ
4ターン目:《はじける子嚢》:5+4+4+4=17点ダメージ!
ナチュラルに4KILL可能であり、「ネメシス」で登場した時限爆弾に似たデメリット持ちである消散持ちカードとの相性は抜群でした。《火炎舌のカヴ―》という展開と除去の2行動を1枚で行える名187クリーチャーを獲得したことで、このデッキはスタン環境を圧巻したのです。
前置きが長くなりました。
続々と公開される「ラヴニカの献身」。
グルール一族の出現が平成のファイアーズを顕現させたのです!(オジ歓喜!)
【平成のファイアーズ】
クリーチャー:29枚
4《ラノワールのエルフ》
4《ザル・タ―のゴブリン》
3《僧帽地帯のドルイド》
4《翡翠光のレインジャー》
4《グルールの呪文砕き》
4《無効皮のフェロックス》
3《スカルガンのヘルカイト》
3《原初の飢餓、ガルタ》
呪文:7枚
4《野生の律動》
3《混沌をもたらす者、ドムリ》
土地:24枚
4《踏み鳴らされた地》
4《根縛りの岩山》
10《森
6《山》
1ターン目:《ラノワールのエルフ》
2ターン目:《野生の律動》
3ターン目:《無効皮のフェロックス》:6点ダメージ
4ターン目:《グルールの呪文砕き》+《原初の飢餓、ガルタ》:4+6+12=22点ダメージ!
これぞ平成のファイアーズ!
《ヤヴィマヤの火》を彷彿とさせる新エンチャントである《野生の律動》。
その強みは、重ね張りに意味があることです。
《ヤヴィマヤの火》と同じ強みですね。
暴動は、複数回誘発します。とはいうものの、速攻を重ね掛けしても意味はないので、最大+1/+1カウンター×3+速攻。無茶苦茶なパンプです。
そのうえ、クリーチャーは打ち消されません。
そこに加わる、コントロールにやたらと強くタフなカード群。
イクサラン生まれの探検持ちと《混沌をもたらす者、ドムリ》でアドバンテージを稼ぎ、《野生の律動》と《グルールの呪文砕き》と《無効皮のフェロックス》は対戦相手の小細工を無効化します。
《スカルガンのヘルカイト》は、盤面を制圧し、《原初の飢餓、ガルタ》が着地すれば色々と終わってしまいます。
そう、マナコストの順番通りにプレイすれば勝てるというお手軽デッキ!
かつ、選択肢はそれなりにあるという複雑性も持っている!
いける、いけるで!
早速《無効皮のフェロックス》が値上がり始めています。
環境を圧巻するのはグルール一族かもしれませんね。
勿論、ここに黒を足してジャンドに移行したり青を足してティムールに移行したり白を足してセレズニアに移行するのもありでしょう。ショックランド+M10ランドという歴代屈指のマナベースは、プレイヤーの創意工夫をきっと駆り立ててくれるでしょう!
まだまだ、新カードは公開されていきます。
フルスポイラー後のグルールファイアーズに期待ですね。
いやぁ、アゾリウスみたいな陰キャデッキ流行るわけないわなー!
《ドミナリアの英雄、テフェリー》がいくら幅を利かそうとさぁ!
な、なんや、このカード……強すぎるやろ(震え声)。
追記:フルスポイラー後の赤緑ファイアーズ公開↓
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