ウェザーライト・サーガの主人公の復活は、MTGオジにとっては喜ばしいことだった。
ドミナリアでのカーンやスクーイとの再会に始まり、ウルザにヨーグモス、シッセイと続いた古き良きMTGの登場人物たち。
しかし、ウェザーライト・サーガを彩るのは、味方キャラだけではない。
魅力的な敵の存在が、物語には必要なのだ。
一族をファイレクシアに滅ぼされ、ジャムラ―大陸に逃れたジェラード・キャパシェンには、乳兄弟がいた。
乳兄弟であり、父親殺しのその男。
――物語中盤のライバルとなった、ヴォルラスだ。
ラースのエヴィンカー、ここに復活す――《姿奪い、ヴォルラス》が、統率者2019に収録される。
ジェラードとヴォルラス、赤白と青緑黒と二人で5色を分け合うカラー・パイとなっている。
そして、彼らの仲を取り持つ存在。
二人の父親である、シダー・コンドの色を、1色ずつ使用していて、芸が細かい。
最初のカードは、黒でありながら多相の戦士という難題を、うまく落とし込んでいた。
今回は、スゥルタイカラーになったことで、より自然な多相の戦士である。
最終的にヴォルラスは、エヴィンカーの座を吸血鬼化したクロウヴァクスと争い敗北(黒ミリーなこともある)、公開処刑となる。
ジェラードとの因縁の決着をつけられぬまま終わった彼の、ファイレクシアの呪縛から逃れた眼で見た最後の光景は、生まれ故郷の景色だったという。
ターンガースも再カード化。
統率者セットは、MTGオジ泣かせである。
プレーンシフト版のこいつは、Foilと通常版の絵が違い(プレデター号、アーティも)、コレクター泣かせだった。
ウェザーライト号のクルーが、次々と新枠でカード化されている。
次は……クロウヴァクスかミリーかな?
悲劇(喜劇?)のアーティかな?
統率者2019はジェラードの名誉回復となるのか?
ウルザ、ヨーグモス、セラ、シッセイ......モダンホライゾンの懐かしい人物達は、郷愁を掻き立てる。 しかし、そこにいなかったあるべき名前。 ウェザーライトサーガの主人公――ジェラード、ここに新生す。
先週の続きです! あなたの隣のプレインズウォーカー 第86回 あなたの隣のコマンダー2019 (義)兄弟戦争・決着編 https://t.co/f896Gfu0qE 『メルカディアン・マスクス』でのジェラードとヴォルラス決着、そして『ネメシス』でのヴォルラスの最期を存分に解説しました!
— M.Wakatsuki/aisha (@aishawakatsuki) 2019年8月26日
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