GP横浜2019、優勝は鱗親和を操る小林崇人選手の頭上に輝きました。
【お知らせ】マジックフェスト内で行われたグランプリ・横浜2019チャンピオンは、《硬化した鱗/Hardened Scales》親和を使用した小林"kbr3"崇人選手!おめでとうございます!https://t.co/ho9B2j4WFS#mtgjp #MTGYokohama pic.twitter.com/zSemh3tkWm— マジック:ザ・ギャザリング (@mtgjp) 2019年4月21日
イゼットフェニックスに不利ということで鱗親和は下火となっていましたが、そこはメタゲームの妙。《外科的摘出》等々、鱗親和とのマッチでは不要となるカードをイゼットフェニックスが採用していくことで、ガードが下がったのかもしれません。
5色人間の隆盛も、同じ理由でしょう。
ブログ主も使用したイゼットフェニックスは、2日目進出率トップの割合となり、『ラヴニカの献身』登場以後、モダン環境の王者の座を譲ることはないようです。
メタられていてもこれだけの割合とは、やはり強いデッキです。
進出率上位のデッキは、イゼットフェニックス、5色人間、バーン、緑単トロン、BGミッドレンジ、青白コントロールでした。【GP横浜19】 多様なデッキが存在するモダン。グランプリ2日目に進出した473選手の使用デッキタイプを集計、少数派まで全タイプを掲載! 表を眺めてみるだけでも、新たな発見があるかもしれません。 https://t.co/zSuheqGefj #mtgjp #MTGYokohama— マジック:ザ・ギャザリング (@mtgjp) 2019年4月21日
ここだけをみると、今回のGP本選に持ち込んだ《若き紅蓮術士》採用型は、的を外れたものではなかったのかなと思います。
ただし、強力な戦略を追加するサイドカードという扱いが正解だったのだろうなと。メインに採用してしまうと、《氷の中の存在》とのアンチシナジーが強すぎました。
サイド後、《若き紅蓮術士》で地上は固められるため、人間やバーンのブロッカーには事欠きません。《ゴブリンの先達》を変身前の《氷の中の存在》はブロックし辛いですが、《若き紅蓮術士》は躊躇なくブロックできます。
BG系の《ヴェールのリリアナ》も頭数が増えるため全く怖くなくなります。
青白コントロールはサイド後《終末》が減っているはずですし?
いいことづくめですね!
……実は、あまり好きなデッキではなかったんだなぁというのは内緒です。
これだけ回した結果、好きじゃないということに愕然。
妨害要素が少ないため、あんまり好きじゃないんですよね。
これが生粋のミッドレンジ好きーか。
エルフをひたすら回していた時期もあったんですが、結局あれもミッドレンジ思考……カンパニーも、如何にアドをとれるかという、ミッドレンジ思考……よくない!
多様な勝ち筋がありつつ、少ないマナで最大限動いたり力を蓄えたりとその場その場で方向性を決めなければいけないため、扱いが難しいデッキです。
一応、二日目はMCQに参戦。
エスパーメンターと悩んで、結局イゼットフェニックス。この最後デッキを使うことはしばらくないため、環境初期の《はらわた撃ち》採用型に。
アグロアグロ……その実、除去を増やしたミッドレンジ寄りの思考である。
MCQレポート
1R:緑単トロン:×〇×
3G目は、
《氷の中の存在》→トロンランド完成からの《精霊龍ウギン》を《軽蔑的な一撃》→《血染めの月》×2と変身で勝ったかと思うも、そこから思うように攻め手もドロースペルも引かず、《ワームとぐろエンジン》でびたどまり。
頼みの《氷の中の存在》2号機も3ターンの間カウンターが動くことなく、当然飛行クロックもなく素出しカーンでゲームセット。
2R:デスシャドウ:〇〇
《死の影》×2を《はらわた撃ち》+《瞬唱の魔導士》and《はらわた撃ち》で撃ち落とす。
つまり、相手は何も引かなかった。
3R:BGミッドレンジ:〇〇
お互い、動きが不良。
飛びタツヨシこと、素出し《弧光のフェニックス》で攻める微妙な展開。
勝ったからよし。《致命的な一押し》、効きづらいしね。
4R:グリクシスエターナルブルー:〇〇
デッキが分厚いので尋ねると、4重との答えが。
フルFoilで《疲労困憊》Foilやトレジャー版フェッチ等々、高いカードのオンパレード。
そりゃあ、大事にするよね。
アジア系のいい人そうな感じで、もう少し英語が喋れればなぁ。
5R:アミュレットタイタン:×〇〇
毎ターン、初手で《桜族の斥候》を出してくる強い人……と思わせて、それ以後の動きが思わしくなく。
2G目は、土地1から相手が動かずディスカード。《外科的摘出》で《原始のタイタン》を追放し、《血染めの月》を置いて勝ち。
3G目はX=3の《仕組まれた爆薬》を即座に《削剥》で破壊し、《血染めの月》で蓋。
これが最後まで破壊されず、まったりと勝利。
6R:イゼットフェニックスt緑:×〇×
1Gは3ターン目に相手の《氷の中の存在》処理+《弧光のフェニックス》1体アタック+《氷の中の存在》のカウンター×1。
勝利を確信するも、即座に《氷の中の存在》を処理され、攻め手が落ちたところを《紅蓮術士の昇天》VS《弧光のフェニックス》のライフレースとなり、ライフ3まで追い詰めるも敗北。
最終ターン、《稲妻》×2、《瞬唱の魔導士》×2、《弧光のフェニックス》×1を引ければよかったが、《魔力変》、《信仰なき物あさり》×2、《血清の幻視》、《思考掃き》でたどり着けず。
2G目は《燃え殻蔦》の上から、《イゼット副長、ラル》の-3能力を、《稲妻》誘発《氷の中の存在》変身で回避して勝ち。
3G目は《氷の中の存在》×2が全くカウンターが減らず、負け。
4-2で20パック獲得し、ほとんどゴミになって終了と相成りました。
結局、MF横浜2019はどうだったの?
ラストチャンストライアル:3-1:〇〇〇×
GP本選:5-3:〇〇××〇〇〇×
MCQ:4-2:×〇〇〇〇×
と、大事な最終戦を落とす結果に。
最後の粘りが通じて弱かったのだなぁという印象ですが、これはどうにもこうにも?
一応、合計50パックなので、賞金分ぐらいは現物支給されています。
中身は紙レアのオンパレードでしたが、それはそれ。
ボックストッパーをもらえていればなぁ。目の前でなくなってしまいましたとさ。
これほど熱心にMTGの大会に向けての準備を行ったことはなく、初めての経験でしたが、やりすぎてしまった感が反省点です。
本戦の際、体力が……前日トライアルの午後から出発した時点で疲労が蓄積していたのでしょう。
久々の初日落ちでしたが、楽しくなかったかと問われれば、悔いはあるも楽しかったと答えれます。
本戦やその準備はもとより。
今回は初めてこの手のイベントに仲間と参加したり。
ミッション13までクリアして、Tシャツをゲット。最初は無理やりやらされましたが、気がつけば賑やかにやっておりました。
丸々MTG漬けで楽しくなかったかと問われれば嘘になります。
そう、楽しかった。
間違いなく、楽しかったです。
思うところ……有料記事を書いたプレイヤーが、違うデッキに乗り換えているのを見て何だか腑に落ちない部分もありましたが、それはそれとして、さすがに顔メタされてはたまったもんじゃありません。
出来れば観光までしたかったのですが、体力が尽きていました。
金曜に朝から会場周辺の散策をもくろんでいたのに、布団が強すぎて実行に移せなかった時点で疲労は貯まっていて結局抜けきれなかったのでしょう。
あとは……これを忘れてはいけないでしょう。
MTG史上に残る、このマッチを!
【GP横浜19】本日最終の第9回戦、マジック・プロリーグ所属の渡辺雄也選手と、伊藤「まつがん」敦選手の対戦をお送りします!— マジック:ザ・ギャザリング (@mtgjp) 2019年4月20日
Twitch→https://t.co/pObHc1ZAmm
ニコニコ→https://t.co/5K7A0RRsQI#mtgjp #MTGYokohama
流石にまつがんのデッキはテロだろ— 渡辺雄也/Yuuya Watanabe (@nabe1218) 2019年4月20日
最終戦のフィーチャーは始まる前からゲームの内容がヤバいことになるのが想像ついてたので、できるだけ見世物として面白くなるように意識しました— 渡辺雄也/Yuuya Watanabe (@nabe1218) 2019年4月20日
(ただはしゃいでただけ)
二日目0-3してサクっとドロップ— 渡辺雄也/Yuuya Watanabe (@nabe1218) 2019年4月21日
GP Yokohama Eternal Devote— Atsushi Ito (@matsugan) 2019年4月20日
R1 Merfolk(Video) WW
R2 Grixis Shadow WLW
R3 UW Control WW
R4 UW Control LWW
R5 Jund LLhttps://t.co/j8iCCy1fsZ
R6 Izzet Phoenix WW
R7 Burn WW
R8 GW Company LWW
R9 Tron(Video) WLW
いっぱいフィーチャーに呼ばれて気づけば初日8-1。明日は伝説を作りにいく
R10 Dredge LL— Atsushi Ito (@matsugan) 2019年4月21日
R11 Jeskai Ascendancy(122pablo) LWL
R12 RG Eldrazi LL
0-3ドロップ
渡辺雄也との死闘に全てを出し尽くしたまつがんは、続く2日目、ウソのように ボロ負けした――
これほど楽しいフィーチャーは初めてかもしれません。
実況解説を始めるマツガンさん、オレはこのゲームに青春をつぎ込んできたんだと愚痴をこぼす渡辺さん、笑いをこらえる部分を抜かれる岡田さん、騒ぐ実況と、カオスな試合となっているので、ぜひ!
この試合動画は、MTGの二面性をよく表しているのではないでしょうか。
世界最高峰にして最古のTCGである頭脳スポーツとしての一面と、こたつでミカンを食べながらまったーりプレイも可能な一面、そのどちらもMTGというゲームに欠かさねない部分です。
これも、MTG。この試合が、GP初日最終戦として動画が配信されたことは、大きな意義があったのかもしれません。
何よりです。
楽しい時は楽しい!
それが人生!
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