2019年4月15日月曜日

モダン神挑戦者決定戦とMF横浜2019に向けた覚書き

いよいよ今週末となる、GP横浜2019。

モダンというカオスなフォーマットで行われる大会に向け、現在絶賛調整中である。



白黒エルドラージ→白黒エルドラージtスカラベの神→エスパーミッドレンジ→エスパーメンターと、何となくわからないでもないけれど、どうしてこうなってしまったんだろうシリーズを回したり作ったりしながら、大枠は完全体イゼットフェニックスなのかなぁと思案しているところである。

以前の相棒であったカウンターカンパニーは、現環境においてはデッキではないため論外。クリーチャーコンボに《聖遺の騎士》や無限頑強による墓地利用と、イゼットフェニックスと同じ戦術を採用しているため、煽りをくらって一緒にメタられてしまった。そして、そんな中、勝てるほどデッキパワーは高くないのである。

残念。








GP前哨戦ともいえる第13期モダン神挑戦者決定戦にも勿論参加した。モダンはアリーナではできないため、テーブルMTGで練習を積むしかない。

MO?

バグだらけのロンドンマリガンをしたければどうぞ?

受付開始は開店時間である9時。到着はその直前だったが、ずらりと並ぶデュエリスト達。

定員は優に超え、それでもあつまり続けるMTGプレイヤー。

なんと100名以上が定員overとなり、場所を求めて彷徨うMTGプレイヤーの宿木の場所となったのが近隣ではもっとも大きいバトロコ高田馬場店である。

結局、70名超のモダンプレイヤーが結集したため、デュアルランド争奪戦が急遽開催される程の人気ぶりであった。

前週、賞品はガチな環境名人戦を越える207名が、挑戦者決定戦トライアルという正直割の合わない苦行な大会に集まった時点でこうなることは予想がついていた。

いやはや、モダン人気は凄まじい――というか、これアリーナ人気なのかな。

凄いわ。

さて、参加レシピはこちら。

さすがにオモチャは持って行けず、きちんとしたデッキを持ち込んだ。

【赤青フェニックス】

クリーチャー:12枚
4《氷の中の存在》
4《狐光のフェニックス》
2《弾けるドレイク》
2《瞬唱の魔導士》

呪文:30枚
4《信仰無き物あさり》
4《血清の幻視》
4《選択》
4《思考掃き》
4《魔力変》
4《稲妻》
2《稲妻の斧》
2《外科的摘出》
2《紅蓮術師の昇天》

土地:18枚
4《沸騰する小湖》
4《尖頭断の運河》
3《蒸気孔》
1《血染めのぬかるみ》
1《汚染された三角州》
3《島》
2《山》

サイドボード
3《呪文貫き》
2《高山の月》
2《削剥》
2《貪欲な罠》
1《標の稲妻》
1《炎の斬りつけ》
1《神々の憤怒》
1《反逆の先導、チャンドラ》
1《イゼット福長、ラル》
1《粉砕の嵐》

メインは綺麗な赤青フェニックス。

環境のど真ん中かつ、ほぼほぼパーツが揃ったため使わない理由がない。

最近はバウンススペルを1枚入れるのが流行りだが、今回は見送り。

《残響する真実》も《残流》も家になかったためである。

当時のスタンで、《残響する真実》は使用していたのに、どういうことだ?

とはいえ、スロットはかつかつであり、変更できる部分はわずかしかない。

回していた感じ、デッキはマイルドな構成になってきたと感じる――有利なデッキが減り、五分のデッキが増えてきた印象だ。

特にメイン《外科的摘出》の功罪は大きい。

墓地利用デッキ――端的にいえば、同型戦において、このカードは最重要といえる。

採用しているデッキと、採用していないデッキがぶつかれば、採用しているデッキが勝つ確率は高いだろう。

ただし、それ以外のデッキには基本的には不要なカードである。あのドレッジ相手でも有効ではない。

基本、ドレッジというデッキは《外科的摘出》1枚では止まりにくい。墓地から戻ってくるクリーチャー2種は重要だが、特定のキーカードよりも、墓地をその瞬間空にすることが必要となる。

もともと、このカードのスロットは、同じファイレクシアマナカードである《はらわた撃ち》だった。

鱗親和や5色人間等、タフネス1のクリーチャーをプレイするデッキには強力であり、0マナ1点を擁することで、圧倒的な勝率を誇っていた、。しかし、その大事なカードを抜いたことでガードが下がっていると感じる。

とはいえ、《外科的摘出》を抜くと、結局同型戦に対して優位性が薄れるのでしっちゃっかめっちゃかである。

ちなみに今回は4-3ドロップ。

負けた3戦は全てイゼットフェニックス同型であり、使うの下手なんだろうなぁと思いながらプレイしていた。

下手でも勝てる!

ただしミラーは無理!

学びはあって、《プテラマンダー》型を試していた渡辺プロに斬られたのだが、まるで同窓会――それこそ、6~7年前のような、感慨深い試合だった。

メインは結構勝てたので、サイドボードがよくなかったということだろうか。

サイドout
1《狐光のフェニックス》
1《稲妻》
2《選択》

サイドin
1《炎の斬りつけ》
1《標の稲妻》
1《反逆の先導、チャンドラ》
1《イゼット副長、ラル》

今はこんな感じのイメージである。

《貪欲な罠》を入れていたが、このカードはあくまでドレッジ用であり、同型では不要な印象。墓地を吹っ飛ばしたところで、すぐにリカバリーできるため、有効なアクションにはなりにくい。

同型戦を決めるのは、《氷の中の存在》と《弾けるドレイク》、《紅蓮術師の昇天》ではないだろうか。

どれも1枚のカードでは対処できないカードだ。

赤青フェニックスは、1マナドロースペルで手札を回転させ、質を高めることはできても、アドバンテージは結局得ていないことが多い。

《氷の中の存在》であれば、そのサイズがものをいう。リソースを複数枚失えば、そのままじり貧になってしまう。1枚で対処できるカードは、《標の稲妻》と《イゼット副長、ラル》だけだ。

スマートに対処するなら、コントロール奪取を行えばいい。《幻惑の旋律》と《不忠の糸》は後腐れなく除去できる。


《弾けるドレイク》は1枚ドローと、1パン即死なクロックを持つ。タフネス4も重要で、なかなか1枚のカードでスムーズに処理させてくれないのだ。

《紅蓮術師の昇天》は、別次元のゲーム過ぎて、やはりどうにもならなくなる。一方が昇天を達成したら、ゲームが壊れてしまう。そうなると、やはりバウンスが必要になるのだろうか。

とはいえ、昇天プランは他のプランとの併用が微妙なため嫌いである。その点では、初期に使用されていた《プテラマンダー》の方が好きだ。

渡辺プロの試合を観戦し、対戦もしたが、好印象だった。ただし、対処のしやすさでいえば結局除去耐性のないクリーチャーに変わりがない。後半のトップ勝負では強いのだが、それならば《弾けるドレイク》の方が1ドロー分強いと感じた。

序盤に手札にきても場に出せるが、その場合は単なる1/1であり、結局仕事をするわけではないため、案外微妙なのかなという結論に至った。

ただし、渡辺プロが使用していれば、その範疇にない。

サムライデルバーの達人である。

案外に、前環境で使用されていた《騒乱の歓楽者》なんかが回り回って有用なのかもしれない。リソース源のなさが不満に感じる機会はある。

さて、モダン神挑戦者決定戦を制し、神の座についたのは、青白コントロール同型戦を制し続けた高橋プロである。



今大会台風の目となったのは、間違いなく青白コントロールだろう。

ベスト4は青白コン3名に青白tケイヤが1名と、310名を数えた大会において、おおいに牛耳り独壇場とかした。

迎えた神決定戦は、これぞ3:97というライブラリーアウト相手だったが、実質青黒マグロコントロールだったために、3-0とストレート勝ちと茶番の結果に終わったがそれは後の祭りである。

このデッキ自体が非常に強いと感じた。

《精神を刻むもの、ジェイス》と《ドミナリアの英雄、テフェリー》という、2大PWを使用できるのだから、さもありなんといったころだ。

以前より継続的な使用者はいたが、あの青黒フェアリー(《苦花》入り青黒コントロールの間違いだよなぁ)をアンちゃんが諦め、大会に持ち込んだあたり、その強さは推し量れるだろう。

デッキは、強い。

回してみたのだが、環境王者といえるデッキだ。

軽量ドローで多めに採用された土地でデッキは安定し、《流刑への道》をはじめとした優秀な除去に《謎めいた命令》を含んだカウンター、さらには《廃墟の地》で土地コンボデッキにも勝つことが可能となっている。

どっしりと、かつ、軽快に動くことも可能な古き良きコントロールデッキである。

となれば、このデッキを食うことの出来る――イゼットフェニックスと青白コントロールに勝てるデッキを探すのが、糞デッキビルダーの考えである。

で、今はエスパーメンターという古代兵器に辿り着いてしまった。

あの市川プロが松本Aさんと使用したあのデッキである。

それが使用に足りうるかどうかは不明ではある。

ただし、環境として《未練ある魂》が強い立ち位置ではと感じているため、もしかしたらもしかしてである。

【暫定エスパーメンター】

クリーチャー:8枚
2《瞬唱の魔導士》
4《僧院の導師》
2《幽霊議員、オブゼダード》

呪文:30枚
4《選択》
2《血清の幻視》
3《コジレックの審問》
3《思考囲い》
2《外科的摘出》
4《致命的な一押し》
4《流刑への道》
1《英雄の破滅》
4《未練ある魂》
3《ゼンディガーの同盟者、ギデオン》

土地:22枚
フェッチ8枚と何か

もともとは《ヴリンの神童、ジェイス》と《黄金牙、タシグル》が採用されていたが、このレシピでは不採用である。これだけバウンス環境になってしまうと、探査クリーチャーは使い辛い。そのため、《黄金牙、タシグル》は解雇となった。

とはいえ、変わりに使用している《幽霊議員、オブゼダード》はあくまで趣味である。別に《竜王、オジュタイ》でも《スカラベの神》でもいいだろう。バーン相手に強そうなので入れてみたが、ふんわりカードだ。好きなカードを入れればいいし、5マナ域は隙が大きいため不必要なのかもしれない。

《ヴリンの神童、ジェイス》は、個人的に探していた純粋な青の2マナ域最強クリーチャーである。

盤面を構築していくデッキにおいて、《氷の中の存在》はそのバウンス能力が問題である。あくまでメンターと言い張るのであれば、トークン戦略となんら噛み合わないカードだ。

《瞬唱の魔導士》は実質2マナのカードではない。3マナ以上のカードであり、メンターデッキの構成上《謎めいた命令》を使用できないのもネックだ。

メンターデッキにおいて、強いのは《ヴリンの神童、ジェイス》である。見てわかる通り、このデッキの2マナ域は何もないのだ。それに、使いまわす際も、2マナ重くなるのは不安な点である。《ヴリンの神童、ジェイス》であれば、ソーサリースペルもうちやすい――つまり、ハンデス呪文と相性がいいのだ。

そうなると、

4《ヴリンの神童、ジェイス》
4《僧院の導師》

の方が丸いだろうか。

となれば……問題は、今現在、手元にない点である。そのため、どうしたものかと思案している。

一応、フェニックス相手には《流刑への道》を使いまわすことで有利な気がするし、《未練ある魂》等トークン戦略でこう、青白コントロール相手にもどうにかこうにかならないかなぁというのが、取らぬ狸の皮算用である。

結局は赤青フェニックスに戻ってきそうなのだが、こういうデッキは非常に好きではあるため、どうしたもんだといったところなのがである。

エスパーメンターは、歴史上埋もれているデッキであり、というのも土地コンボデッキに弱いという弱点がある。そのため、同系統のハンデス+トークン戦略を持ち、《血染めの月》という嵌めパターンを持つマルドゥ・パイロマンサーの後塵を拝していた。

だが……今こそ!?






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