『灯争大戦』は、ゲートウォッチとニコル・ボーラスの最終決戦を描いたカードセットだ。
呪われたリリアナ、復活するミゼット、神たるボーラス――そして、ギデオンの最後だ。
《黒き再誕の剣》という、かのエルダードラゴンである《クロニウム》を滅ぼし《ベルゼンロック》を打ち倒したMTG屈指の剣を装備したギデオン。
あのラクドス様の助力を借り、ニコルボーラスに迫りますが力及ばず。
しかし、彼の真価は、白のPWの根源は――1枚のカードとしてこの世に生まれたとき、彼の運命は決まっていたのかもしれません。
戦乱のゼンディカーブロックにて。世界の総力を結集してエルドラージと戦っていた時、掲げた言葉は「ゼンディカーのために!/For Zendikar!」だった。そして今「ラヴニカのために!/For Ravnica!」 pic.twitter.com/GRKOMgZlZs— M.Wakatsuki/aisha (@aishawakatsuki) 2019年4月18日
確かに私はウェザーライトサーガも大修復も新ファイも見てきたけど、好きなキャラとの別れなんて何度もあったけど、平気なわけじゃないよ……堪えるよ……泣いてるよ今……— M.Wakatsuki/aisha (@aishawakatsuki) 2019年4月18日
正直に言うとつらい。悲しい。けどギデオンを見送ってまた次へ、新しい次元へ行くんです。ずっとそうしてきた。今は大泣きしているけど、数日は落ち込むかもしれないけれど、今回もきっと大丈夫だと思います。あと4月分連載記事早めに上げておいて良かったです。今は何も書けない。— M.Wakatsuki/aisha (@aishawakatsuki) 2019年4月18日
改めて思う。過去、マジックの物語で死亡したメインキャラは数え切れない程いる。けど、これほど詳細にカードで最期が、きっと安らかな最期が描かれて、誰もが悼んで、それどころか一つのセットまで作って貰えたキャラなんてギデオンが初めてだよ。悲しいことに変わりはないけど、でも、ありがとう……— M.Wakatsuki/aisha (@aishawakatsuki) 2019年4月19日
『霊気紛争』でのギデオンとチャンドラ。「三語の狡い、不確かな、許されない言葉がギデオンの心に鳴り響いた。ひとたび発してしまったなら、二度と戻れなくなる言葉が。」の描写。戻れなくなる、でもギデオンはもう戻って来ない。だから書くよ。— M.Wakatsuki/aisha (@aishawakatsuki) 2019年4月19日
心に鳴り響いた言葉は「I love you.」……ですよね?
普段あんまりストーリーに興味ない僕でもこれはまじで泣ける https://t.co/TuLhvQOUnm— 行弘 賢/YUKUHIRO KEN (@death_snow) 2019年4月19日
エルズペス、ヴェンセール――そして白のPWがまた一人逝く――ギデオン。
Magic: The Gathering kills off a major character, creates a new Signature Spellbook
Magic: The Gathering , the original collectible card game, is gearing up for an epic showdown. A massive narrative arc will soon come to a close with the publication of a new novel. Its release will coincide with the launch of War of the Spark, the game's 81st set of cards.
テーロス出身のギデオン。当時キテオンという名前だった彼は友人達と自警団を結成していましたが、自身の手で戦友を失いPWの力に目覚めます。
ラヴニカではオレリアと、イニストラードやドミナリアでは悪態をつきながらリリアナと、カラディシュではチャンドラと、ゼンディガーではニッサと――まるで、贖罪のように戦場を奔るギデオン、その最後の地は――。
それは、幻想なのかもしれません。
ラヴニカでの最終決戦が描かれた『灯争大戦』。
そこにそぐわぬ――そして、彼がもっとも望んだであろう、テーロスでの安らぎの場面。
償い続けてきた《キテオンの不正規軍》の友の大人びた姿とともに描かれる光景こそが、ギデオンの脳裏によぎった最後の想いなのかもしれません。
【ストーリー】 全ての希望は潰えたかに見え、だが英雄は再び立ち上がり古龍へ挑む。折れた剣、絶望と歓喜、死、裏切り、大戦の結末、そして。 『ラヴニカ:灯争大戦――結末の灰燼』 https://t.co/djlc0wdMRL #mtgjp #MTGWAR pic.twitter.com/1sxTJOQDBp— マジック:ザ・ギャザリング (@mtgjp) 2019年6月13日
・《神聖なる矢》の場面— M.Wakatsuki/aisha (@aishawakatsuki) 2019年6月13日
これリリアナがオケチラを通してギデオンを狙うんですが、矢を放つ際に一瞬だけ躊躇するんです。そのため矢はギデオンに直撃せずペガサスに当たった。ボーラスは「何故外した」と立腹しますがリリアナは「ギデオンを直接狙った所で防がれる」と言い訳。それ以上の追求は来ず。
・リリアナの裏切り— M.Wakatsuki/aisha (@aishawakatsuki) 2019年6月13日
落ちて倒れたギデオンを見て、リリアナは涙を流すんです。あのリリアナが。ボーラスがあらゆるPWを殺戮したとしても、ギデオンはその力で生き残るだろう、そして自分も永遠にその下僕として生きる。そう思い至った所で悟るんです、そんな人生は、死ぬより嫌、と。
・《裏切りの対価》→《ギデオンの犠牲》— M.Wakatsuki/aisha (@aishawakatsuki) 2019年6月13日
ウェブ連載版では見えなかったけれど、ギデオンは微笑みました。言葉はなくともリリアナにはその心が届きました。「ボーラスを止めるために多くが死んだ。私で最後にしてくれ」。そして囁いた言葉は「私はここで英雄にはなれない。だがリリアナ、君なら」
・ギデオンの鎧をテーロスへ持っていく— M.Wakatsuki/aisha (@aishawakatsuki) 2019年6月13日
という訳でスペルブック版《安らかなる眠り》には鎧が奉られているんってことなんでしょうね……実際、次元を越えて遺体は持っていけないのでは? と思っていたので納得。
・《心温まる贖罪》— M.Wakatsuki/aisha (@aishawakatsuki) 2019年6月13日
ギデオンの身体は塵になって消滅していった。これはつまりは彼が死の間際に見た走馬燈です。かつての友に囲まれて、とても心穏やかに。そして今の友達には申し訳無さを感じつつ、「私にとっては、そう悪くない人生だった。願わくば、皆にとってもそうであるように」。
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