2019年9月2日月曜日

モダン禁止制限後環境! 《石鍛冶の神秘家》を一番強く使えるのはウルザソプタードルイドコンボ?

スタン、モダン、そしてヴィンテージに多大な影響を与えた8/26の禁止改定。

プレイヤーがもっとも影響を受けたであろうフォーマットは、モダンだろう。

現シーズンの、MCQはモダンフォーマットで行われている。

最強デッキであるホガークヴァインの消滅と、《信仰無き物漁り》を使用した墓地利用デッキの壊滅は、環境を激変させた。

8/26禁止改定は過去にない激震!? ホガーク、ルーティングがBAN、フェロキドンに石鍛冶が解禁!

まさか、ここまでの変化が訪れるとは。 世界線が変わるとは、こういうことを言うのだろうか。
そして、解禁されたあのカード。

モダン制定時より禁止されていた《石鍛冶の神秘家》の解禁は、プレイヤーの構築意欲を大いに掻き立てたようだ。

レガシー級のカードであり、2マナクリーチャー四天王の一角、そしてあの悪名高きカウブレード。

どれもこれも、プレイヤーを刺激するエピソードである。

その結果――今週のMOリーグにおいて、多数の石鍛冶デッキが跋扈することとなった。

そして迎えた週末のMCQ――そこで、石鍛冶デッキは一つの極み(個人的)を迎える。











【ウルザソプター+石鍛冶by市川ユウキ】

クリーチャー:8枚
4《石鍛冶の神秘家》
4《最高工匠卿、ウルザ》

呪文:32枚
4《ミシュラのガラクタ》
4《オパールのモックス》
4《アーカムの天測儀》
4《彩色の星》
3《致命的な一押し》
1《虚無の呪文爆弾》
1《真髄の針》
4《飛行機械の鋳造所》
1《弱者の剣》
1《胆液の水源》
2《時を解す者、テフェリー》
1《殴打頭蓋》
2《発明品の捻り》

土地:20枚
3《溢れかえる岸辺》
3《汚染された三角州》
2《虹色の眺望》
1《神聖なる泉》
1《湿った墓》
1《宝石の洞窟》
1《発明博覧会》
6《冠雪の島》
1《冠雪の平地》
1《冠雪の沼》

サイドボード
2《儀礼的拒否》
2《思考囲い》
1《墓掘りの檻》
2《集団的蛮行》
1《減衰球》
2《死の冬》
1《拘留の宝球》
1《時を解す者、テフェリー》
1《僧院の導師》
2《ボーラスの工作員、テゼレット》

前環境でも活躍したウルザソプターに、《石鍛冶の神秘家》パッケージを追加した形。

前環境ではグリクシスカラーだったが、そのカラーの最大の強みであった《ゴブリンの技師》を抜き、《石鍛冶の神秘家》を投入、エスパーカラーにまとめている。

ウルザソプター――いや、《再考工匠卿、ウルザ》が強すぎるため、何を投入しても大丈夫な感じがある。

そう、このカードは無茶苦茶強いのだ。

ウルザソプターを解析しよう | 記事

『モダンホライゾン』の発売とともに、 《甦る死滅都市、ホガーク》や、ブリッジヴァインの大幅な強化が大きな話題となりました。


MF千葉MCQ優勝!ウルザソプターデッキガイド|みんかが|note

皆さん初めまして。みんかがと申します。 横浜を中心に主に首都圏でマジックをプレイしていて、今は横浜の「MTG SHOP 信心亭」というお店で店員のアルバイトもしています。

ホガークヴァインにスピード負けしないため、対抗デッキの一角として挙げられていたのが、当ブログ主が大好きなドルイドコンボである。

モダンホライゾンで、《ルーンの与え手》という令和の《ルーンの母》に、2マナサーチである《エラダムリーの呼び声》の参入も追い風となった。

3KILLしてしまえば、2ターン目に50%の確率でホガークが出ていても関係ない。

そして、ホガークヴァインは、妨害手段に欠けているデッキだった。

そんなドルイドコンボは、緑と白が必須となる。

白が必須となる。

海外MCQで優勝したのが、《石鍛冶の神秘家》入りアブザンドルイドコンボである。


【アブザンドルイドコンボ+石鍛冶】

クリーチャー:28枚
4《極楽鳥》
4《ルーンの与え手》
2《貴族の教主》
4《献身のドルイド》
4《療治の侍臣》
4《石鍛冶の神秘家》
1《薄暮見の徴募兵》
1《歩行バリスタ》
2《永遠の証人》
1《秋の騎士》
1《豊潤の声、シャライ》

呪文:11枚
4《エラダムリーの呼び声》
4《破滅の終焉》
1《ヴィリジアンの長弓》
1《飢餓と饗宴の剣》
1《殴打頭蓋》

土地:21
4《新緑の地下墓地》
4《吹きさらしの荒野》
2《寺院の庭》
1《草むした墓》
1《神々の祭殿》
4《地平線の梢》
1《剃刀境の茂み》
4《森》

サイドボード
4《思考囲い》
2《ゼンディガーの代弁者、ニッサ》
3《流刑への道》
1《溜め込み屋のアウフ》
1《ガドッグ・ディーグ》
1《クァーサルの群れ魔導士》
1《漁る軟泥》
1《夏の帳》
1《疫病を仕組む者》
1《スレイベンの守護者、サリア》

注目すべきは《ヴィリジアンの長弓》という見慣れないカードだ。



ミラディンの古のコモン装備品であり、《献身のドルイド》と《療治の侍臣》が揃った状態で場に出ると、そのまま無限ダメージになる、《歩行バリスタ》もびっくりなカードだ。

《献身のドルイド》が無限にアンタップ可能ということは、タップ1点ダメージを無限回繰り返すことが出来るということである。

装備品であるため、《石鍛冶の神秘家》で持ってくることが可能であり、よく見つけたなと言わざるえない。

これで無理なく《石鍛冶の神秘家》パッケージが採用可能となった。

【ウルザソプター+石鍛冶】

【ドルイドコンボ+石鍛冶】

そして――今週の真打が、このデッキだ。



【ウルザソプタードルイドコンボ石鍛冶―MCQ13位】

クリーチャー:24枚
4《ルーンの与え手》
4《貴族の教主》
4《献身のドルイド》
4《石鍛冶の神秘家》
4《療治の侍臣》
4《最高工匠卿、ウルザ》

呪文:17枚
4《エラダムリーの呼び声》
4《アーカムの天測儀》
1《ヴィリジアンの長弓》
4《飛行機械の鋳造所》
1《弱者の剣》
2《時を解す者、テフェリー》
1《殴打頭蓋》

土地:19枚
4《吹きさらしの荒野》
3《霧深い雨林》
2《溢れかえる岸辺》
2《剃刀境の茂み》
1《植物の聖域》
1《冠水樹林帯》
1《繁殖池》
1《神聖なる泉》
1《寺院の庭》
1 《冠雪の森》
1 《冠雪の島》
1 《冠雪の平地》

サイドボード
3《流刑への道》
2《コーの火歩き》
2《夏の帳》
2《活性の力》
1《歩行バリスタ》
1《呪文滑り》
1《不屈の追跡者》
1《呪文貫き》
1《否認》
1《稲妻のすね当て》

……凄い。

凄い。

【ウルザソプター+石鍛冶】に【ドルイドコンボ+石鍛冶】、この2つのデッキは、既存のデッキに《石鍛冶の神秘家》パッケージを追加した形である。これは、《石鍛冶の神秘家》にコンボを加えた形ともいえる。

つまり、【石鍛冶+α】だ。

だから、【α+石鍛冶+α】も可能である――【ウルザソプター+石鍛冶+ドルイドコンボ】というわけだ。

このデッキ1つで、

『ドルイドコンボ』

『ソプターコンボ』

『《石鍛冶の神秘家》+装備品』

という、3つのコンボを味わうことが可能である。

各カードを見ると、安定の1マナマナクリである《貴族の教主》は当然の4積みとして、《ルーンの与え手》も4枚投入されている。

ウルザソプターもドルイドコンボも石鍛冶パッケージも、クリーチャーがキーパーツなため、この避雷針+除去避けはコンセプトを強力にバックアップしてくれる。

現在のソプターコンボが、《最高工匠卿、ウルザ》がもっとも強い=クリーチャーデッキという考えがあったのかもしれないし、なかったのかもしれないが、発想が凄すぎる。

《エラダムリーの呼び声》も、強力なコンボサーチになるし、もう、ゲテモノすぎて万歳。

《石鍛冶の神秘家》が安ければすぐ組みたいのだが、持っていないカードがけっこう多いため、残念至極である。

とはいえ、ここまで練りこまれたデッキはそうそうないと思われるので、ベスト8に5名のトロンで優勝はヴァラクートと地獄のようなモダンMCQに現れた一服の清涼剤として愛でるのも一興だろう。


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