2019年9月9日月曜日

日本選手権2019参戦記-4Cケシスが板の板-

【はじめに】

『エルドレインの王権』のプレビューが始まったり、PVが公開されたりと正直現環境に未練は全くないけれど、立川で開催された日本選手権(別名:無茶苦茶狭き門なMCQ)に参加してきたよ。



日本選手権への参戦は2回目。

前回はBGラックで東京予選を突破しての出場と古の時代である。

予選最終戦、ダブルマリガンから相手のハンドを3ターン目に枯らして、そのまま押し込んだ時は嬉しかったな。帰り道、名古屋時代のMTG友達に電話したのはいい思い出。

現在は予選もなくなり、大きなMCQ程度に敷居も低くなったが、今回は立川だしリリアナのマットもらえるしフェッチじゃなくて《電結の荒廃者》だしドラフトをやらされるというので参加してみた。

今期はほとんど大会に出ておらず、久々の競技レベルである。

何時の間にか、サイドボードを見せるようジャッジの梅様のアナウンスが入るようになってびびる。

日本だけのローカル習慣じゃなくなったのだろうか?

結果は構築4-1、ドラフト1-2の初日ドロップでした。








【スタンの変遷】

日本選手権のスタン環境はもはや環境初期な状態――その原因は、フェロキドンの釈放である。

バントシフトとオルゾフヴァンパイアが圧巻した環境初期から、4Cケシスの勢力拡大を得て、環境はリセットされたのだ。

とはいえ、環境名人戦(もはや環境初期である)をみるに、そこまで赤単アグロが勢力を伸ばしたわけではなかった。


4Cケシス、強し。

MCQアリーナにて新コンボデッキ登場! 4Cケシスとその長所/短所

基本セット2020発売後、スタン環境はバントスケープシフトと白黒吸血鬼の二大巨頭に支配されたかに思われた。

《ケイヤの誓い》をナチュラルに4枚積めるデッキが環境最強なのだ。そう簡単に赤単アグロがトップメタに躍り出られるわけもなく。

八十岡プロをして、赤黒機体かティムールエネルギーかと言わせた強デッキ。

その柔軟な動きと、環境屈指のドロー能力と、1枚コンボともいえるフィニッシュ力が組み合わさり、手が付けられなくなっていた。

その実力を端的に示したのがMPL-Divisionリーグだ。



予選段階で4Cケシス使用者が5名(オルゾフヴァンパイアの1-6という成績が悲哀を誘う)。

本戦でも4Cケシス使用者は3名。

優勝は当然の4Cケシスだった。

勿論、当ブログでも4Cケシスを試していた。

板デッキが板である。

が、店舗大会ではあまり勝てない。2-1、1-2、1-2で大丈夫かこのデッキという感慨を抱いた

現実逃避でグリクシスと4Cグリクシスを回し始めたほどだ。

特にマナベースが問題だった。

確立したマナベース案がなく、プロのレシピも多種多様。4色でありながら2色ランドしか採用できない関係で、マナソースの数には限りがある。

そのうえ、土地25枚+《モックス・アンバー》4枚の計29枚となれば、当然のようにマナフラッドを引き起こす。

環境名人戦のタキニキ作4Cケシスのように、占術ランドを減らした軽快な動きを目指してみると、よりマナフラッドを引き起こし性に合わなかった。

これはあくまで印象なのだが、4Cケシスというデッキは、無理やりなマナベースを様々なドロー(占術・諜報含む)で補っているデッキなのだ。

占術を減らせばデッキの安定性が損なわれる。

1ターンのタップインでどうにかなるデッキではない。結局メインであれば、コンボは決まるのだ。

使用者の好みが出るのは、《ウルザの殲滅波》の採用の有無と《ケイヤの誓い》の枚数だろう。PWコントロールとして振る舞う際、この2枚の除去の採用枚数は、大きな差となる。

他のデッキには強い2枚だが、同型に弱いのが難点だった。

そして、ケシスコンボに続く、第二の勝ち手段の選択が使用者の腕の見せ所だ。

4Cケシスが最強であれば、同型対策と対策の対策が必要とされる。

よく知られていたのが、

1)《クルーグの災い魔、トラクソス》+《再誕の黒き剣》によるビートプラン。

2)《祖神の使徒、テシャール》による無限コンボの水増し。

3)《神秘を操る者、ジェイス》による勝ち手段の増強(ネクサス相手に大事)。

4)《ドミナリアの英雄、テフェリー》や《人知を超えるもの、ウギン》によるPW戦略。

5)《不滅の太陽》による蓋。

ざっと挙げると、こんな感じになるだろうか。。

1)は、占術ランド大量のアブザンミッドレンジの趣きがあり、個人的には好きな戦略である。ただし、プロには不評でさもありなん。

単純に強いクリーチャーを増やす進化は、対処しやすいために進化の袋小路に入ると、前環境のグルールアグロの盛衰が教えてくれている。

日本選手権前日のFNMで1-2と不安しかなかったため、某グラチャン発信の4Cグリクシスをアリーナで調整し始めた。

これいけるんじゃないと思ったところで、アリーナには生息しない4Cケシス(自作)と回し、木端微塵になったので結局4Cケシスが板という当たり前の感想になった。

最初から板とは言っていたものの、強いのはわかるがどのレシピが強いかはわからなかったし、どの戦略がいいのかもよくわからなかったため、あまりデッキを練られなかった。

これは、アリーナで回せない弊害で、自分が使うとなると、単純に今のPCのスペックではアリーナの重さに耐えきれないのだ。

普通のエクセルの使用でも耐えきれないので、何かがおかしいのだろうが、何がおかしいかわからないのが現状である。

困った困った。

未だに猫無双がある辺り、本当に化石のような状態である。

2年前のものなので、そこまで古くないのだが――早く、エフェクトのOFFをつけてくれー。

話が逸れた。

結局、日本選手権には4Cケシスを持ち込んだ。

――友好色占術ランドが再録されなかった時点で、グリクシスは詰んでいた(ベスト8に入ってる? アリーナで0-4したワイレベルでは使いこなせへんぞい)。

【4Cケシス】

クリーチャー:17枚
4《精励する発掘者》
4《迷い子、フブルスプ》
4《万面相、ラザーヴ》
4《隠された手、ケシス》
1《祖神の使徒、テシャール》

呪文:18枚
4《モックス・アンバー》
4《時を解す者、テフェリー》
4《ケイヤの誓い》
3《夢を引き裂く者、アショク》
4《伝承の収集家、タミヨウ》

土地:25枚
4《繁殖池》
4《神無き祭殿》
3《寺院の庭》
2《湿った墓》
2《神聖なる泉》
4《水没した地下墓地》
1《氷河の城砦》
1《陽花弁の木立ち》
2《神秘の神殿》
1《静寂の神殿》
1《疫病の神殿》

サイドボード
2《古呪》
2《暗殺者の戦利品》
1《夢を引き裂く者、アショク》
2《ゴルガリの女王、ヴラスカ》
1《神秘を操る者、ジェイス》
2《ウルザの殲滅波》
2《ヨーグモスの不義提案》
1《ドミナリアの英雄、テフェリー》
1《永遠衆の将軍、リリアナ》
1《人知を超えるもの、ウギン》

懸案だったマナベースに関しては晴れる屋の記事を参考にした。

あっているのかどうか確証はないが、説得力があったので問題ない。


メインボードはご存じBBDがMPLに持ち込んだ形である。初見で一番強そうだったのがこのリストだった。

サイドボードには各種PWを採用し、全体的に重くなる構成にしている。

コンボは阻害されることを想定――墓地対策されるだろうと見越し、PWコントロールの動きが出来るようデッキをまとめたのである。

本戦中、特に意味はなかったが。

【本選】

スタンダード5回戦の長丁場である。

いやぁ、久々に3回戦以上である。

え、ドラフト?

そんな遊び方もMTGにはあるんですねー。

1回戦:赤黒サクリファイス

1G
《忘れられた神々の僧侶》→《炎の侍祭。チャンドラ》が早々に決まるが、残りライフ6で《ケイヤの誓い》が使いまわせるようになって勝ち

2G
土地が詰まっている間に《ケイヤの誓い》を使いまわせるようになって勝ち。

2回戦:5色ゴロススケシ
1G
相手のデッキを削り始めたところで《運命のきずな》がポロリ。仕方がないので《ケイヤの誓い》で勝ち。

2G
妨害手段を増やしたら、何事もなくケシスを《漂流自我》でひっこ抜かれ、《死者の原野》のトークンが湧き出て負け。重いPWをひっこめる。

3G
最速でコンボ決めた方がいいなぁということで、《時を解す者、テフェリー》がいる状態で《神秘を操る者、ジェイス》勝ち。

《暗殺者の戦利品》が対戦相手の手札にある状態で、薄氷の勝利だった。

3回戦:バントミッドレンジ

1G
《拘留代理人》×4枚で妨害されたが、クロックが低かったため(ニッサがいない)、何とかケシスコンボで勝ち。

2G
PWコントロール戦略をとってみたが、クロックが早く(ニッサがいるため)、負け。

3G
コンボを決めて勝ち。
コンボが板。

4回戦:ジェスカイPW

1G
3-0で調子に乗ったら、ミスプレイで無事死亡。

《崇高な工匠、サヒーリ》+赤マナ1枚の状態で、不用意に《精励する発掘者》で攻撃。

《ショック》+トークンブロックで《精励する発掘者》を失い、《隠された手、ケシス》を引いたものの、コンボが決まるわけもなく《主無きもの、サルカン》の16点クロックに万事休す。

アホである。

前環境でジェスカイPW使ってた時期もあるのになー。

2G
コンボが決まって勝ち。PWプランいらね。

3G
特に何も引かず、サルカンに屈する。《モックス・アンバー》3枚だけでは何もできない。

1Gのミスプレイが、結局全てだった。

5回戦:赤単

GPプロモ《稲妻》のプレイマット+赤いデッキケース+赤いスリーブと、赤単アグロ以外使用しないであろうと思われるプレイヤー。

これで赤単じゃなきゃあ嘘だろうと口にすると、前の相手もそういって初手キープしてましたと。

感じのいいプレイヤーで、見習いたいところだ(よく不機嫌になる故)。

1G
《ケイヤの誓い》キープ。

対戦相手は当然の赤単である。

ライフ6まで詰められるが、そこから《ケイヤの誓い》がぐるぐるして勝ち。

2G
土地2枚の相手に、毎ターン《ケイヤの誓い》が3発撃てるようになって勝ち。

時間をかけさせて申し訳ないと言われたが、1ターンで勝とうとしなかったのは自分なので、何だか申し訳ない話である。

コンボを決めるよりも、ライフの水準を上げてザコビートをした方が強かったのだ。

手間もないし。

コンボ始めると、時間がかかるのだ。

構築ラウンド4-1で、よい成績。

当たる人当たる人に、4Cケシスは初めてと言われリアルではないんだなと思う。

とはいえ、アリーナでも少ないので、しょうがないのだろう。

《モックス・アンバー》をこの時期に誰も買いたくないし、コンボが面倒である。

わいはガチャガチャしているデッキが好きなので好き。

せっかくのPWプランは火を噴かず。ケシス対策してないんですよーなプレイヤーが多かったため、コンボで決めることが多かった。

おしまい。

ではなく、基本セット2020のドラフトラウンドである。

当方、基本的にリミテッドはしないプレイヤーだ。

GP千葉2019を躊躇なく回避する程度にはリミテッドはしない。

デッキ構築が好きなのであって、自由のないデッキ構築は嫌いなのだ。

いいパック引けないし。

本当、ドラフトはう〇こ。

とはいえ、混合フォーマットなのでやるしかない。

《秋の帳》をどれだけ集められるかが重要だ(会場買取り600円なため)。

そして迎えたドラフトポッド――対面が古い知人でびびる。

数年ぶりの再会だが、元気そうで何より。

《鉄葉の大将軍》初手から何故か《チャンドラの吐火》が2枚入った赤青の紙束に。

目が潰れる出来。不要カードがいっぱいあって、入れられるカードがなくて端的にいってゴミが出来てしまった。

4メインの最大サイズが4/4で1枚、次が3/3が2枚(7マナ)というところで、ひどいデッキだと理解してほしい。

だからドラフトは(略。

1-1で向かえた8R目、件の知人と当たる。

ここで1-1――勝てば行きたくないけど行くか~ぐらいの意気込みな最終G。

そう、3敗した時点でほぼほぼ賞品の目はなく、ドラフトでまたゴミが出来るのは明らかだったので、ドロップと決めていた。

微妙に均衡がとれた盤面だったが、《狂った怒り》を毎ターン攻撃に参加すると勘違いし、わざわざ戦闘後にブロッカーにつけてしまったため、ダメージレースが破綻して万事休す。

まぁ、それがなくても負けていたので、問題はないだろう。

うん、問題はないはずだ(2/3蜘蛛が突破できないデッキな時点でお察し)。

むしろ、久々に会った知人とこうして大会で当たったことの方が感慨深い。

長くMTGを続けていると、こういうこともあるのだ。

この介錯ならば、問題ない。

何かの間違いで6-2だったとしても、先にドラフトな時点で0-3スタートとなるため、交通費の節約ができたといういうものである。

【今回の日本選手権】

会場はそれなりに広く、GP千葉で阿鼻叫喚を巻き起こした空調事情も悪くはなかった。

時計もわかりやすく大画面に表示されており、これでテクテクウォッチングもあり得ないというものである(1R終了後に教えてもらったけど)。

MPLプレイヤー諸々が1バイしかなく、野生のプロが2R目から姿を現すという阿鼻叫喚な環境で――行弘プロと覚前プロが1バイというのは納得がいかなかった点だ。

MPLプレイヤーはプロポイントが獲得できない制度なため、現状どうやっても1バイである。




覚前プロは、ここでもシーズンの壁に。

つくづく運のない……。



あとは……ショップ、仕事して。

これ、スタンの大会だから。

下のカード広げてるだけじゃあ――そりゃあ、お金儲けのために来てるんだけど、さすがにさすがに?




冒頭に述べたように、日本選手権の出場は2回目である。

ドラフトが鬼門となるのはわかりきっていたことであり、成績はこんなものだろう。

スタンで4-1は上振れである。

あとは、現環境を適度に遊びながら『エルドレインの王権』に思いを馳せることになる。

グリクシスの復権があるといいが。

優勝は、4Cケシス同型を制した小林遼平選手。

デッキ選択は間違っていなかったか。

では、また。









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