2019年9月14日土曜日

【エルドレインの王権】プレビュー開始! 公開カードが思っていたよりも強い件

プレビュー期間に突入した【エルドレインの王権】。

今後のスタン環境は、イクサランブロック、M2019、そしてドミナリアがローテンション落ちとなる。

イクサランブロックとM2019はさておき、【ドミナリア】は歴代屈指の強力セットといえた。《ドミナリアの英雄、テフェリー》はもとより、《ゴブリンの鎖回し》、《ウルザの後継、カーン》、《モックス・アンバー》等々、現環境の主力と言える強力なカードが多く収録されていた。

その後釜という立ち位置になる【エルドレインの王権】だが、おとぎ話なトップデザインというイメージが先行したせいか、弱めなセットなのかなという印象があった。

ほんわかイラスト=弱い。

悪しき思い込みだー。

それQべ〇によって破壊されたはず。Q〇えは悪。

とはいえ、その後を埋めるのは、そう簡単ではないだろう

スタン環境は、大幅なパワーダウンが免れな……い?


《探索する獣》

ストーリー上、重要な働きを持つ伝説生物。



そのスペックは……ん?

んん?

4/4/4のスタッツこそ標準的ですが、そこにメリット能力が、ろ、6!?

メリット能力が3個あると強力カード。

このカードは……何度数えても、デメリット能力が、ない!?

インクの染みみたいな能力もあるが、警戒、接死、速攻の攻防兼ね備えた能力に、《鉄葉のチャンピオン》と同じ回避能力と、PW対策にフォグ対策で全部メリット能力!?

こいつは化け物んだぜぇ!?

【エルドレインの王権】のカード、強いのねん。

というわけで、気になったカードをつらつらと述べていく。








《砕骨の巨人》

今回の赤の基本火力、兼3/4/3のメリット能力持ち。

ビートでもミッドレンジでもコントロールでも使えるただ強カードな感。

相手のターンに除去として使い、自ターンでブロッカーとしてたたせられると、悶絶。

ただでさえ食物トークンの跋扈でアグロは息してなさそうな環境なのに、こんな優秀な除去があっていいのだろうか。

軽減できない2点火力にクリーチャーがついているのはおかしい。

しかも、選択肢が多数あり、色々と悪さのしようがあるデザインだ。

地味に2点というのが味噌で、アグロが使うには食物トークンの回復量を乗り越えられない点数だ。

逆にいうと、コントロール側は食物トークン1つで概ねカード一枚分を無効化できる。


《残忍な騎士》

今回の黒の基本除去、兼3/2/3絆魂+ライブラリーに戻る能力を持つクリーチャー。

テーロス期の最強除去だった《英雄の破滅》に2点ルーズのデメリットがついたら、強い生き物がおまけになった件。

黒絡みの除去といえばすでにグリクシス御用達な《魔性》があるが、マナ拘束の緩さと生き物の優秀さからこっちを選びそう。

とはいえ、神話伝説アーティファクトサイクルを含む有色アーティファクトが姿を見せているため、どちらが有用かはまだ断言できないだろう。

《ヴラスカの侮辱》の後釜にはなりそうである。

出来事呪文全体にいえることですが、相当に強いデザインだ。



一粒で二度おいしいを体現しており、かつ、クリーチャーとして最初からプレイが可能なため、デッキに投入すると選択肢の幅が広がっていく。

本来、デッキはサイド併せて75枚だが、出来事カード1枚で2枚分の呪文に匹敵するため、デッキ全体の戦力が上乗せされていく。

MTGの歴史上、カード単体よりも、デッキ全体でどれだけ戦えるかが重要になる。

引いたカードをどれだけ効果的に使えるかも重要な点で、それを最も最大化するのが繰り返しである。

4Cケシスの墓地利用、《時を解す者、テフェリー》による《ケイヤの誓い》の使いまわし、《スカラベの神》にetcetc。

出来事カードのでも構築に使われそうなのは、1枚で2枚分の働きがきちんと出来て、しかも出来事のマナコストが軽いカードだろう――《砕骨の巨人》と《残忍な騎士》はその条件に合致している。


《死霊の金切り声》

同色対策カード。

令和の《思考囲い》。

デメリットは相当だが、黒単にうてば《思考囲い》相当。

サイドボードに採用されるか?

4マナハイブリットサイクル等、マナ拘束の強いカードがちらほら見える今セット。

次期セットはあの信心メカニズムを擁した、テーロス。

この符号は?




《谷の商人》

イゼットフェニックス使い歓喜な令和のルーティング。

このカードと赤青PWの登場で、グリクシスリアニメイトが一線級に躍り出るかも?

クリーチャーとしても破格であり、2赤でルーティング(タップ要らず)は、壊れです。

リミテッドでは初手級?

《砕骨の巨人》、《残忍な騎士》、《谷の商人》を採用したミッドレンジ、強そう。

あとは《思考消去》に《龍神、ニコル・ボーラス》に……。




《惑乱スプライト》

令和の《呪文づまりのスプライト》。

出来事が2マナだったらさすがにやばかったが、それでも十分。

出来事カード、強くない?

奇しくも、このカードもまたグリクシスカラー。

ということはボーラス様のお導きなのでしょう。

ボーラス様を敬え。


《物語への突入》

令和の《好機》。

コントロールに終盤4マナでうたれたら悶絶するしかない。

《アズカンタの探索》の後釜。

《時を越えた探索》ほどではないが、4マナ4ドローインスタントは破格の性能。

相手依存なため、探査ほどの自由度はないが、その点をどう判断するか。


《殺戮の火》

頑固一徹、漢の火力(言いたいだけ)。

3マナ4点火力は久々の収録である。

このカード群もまた、単色押し。

そういえばこのセット、友好色ランドの収録がないとマローに断言されているが、先に述べたように次のセットの布石なのだろうか?


《熱烈な勇者》

これからの赤単を担うかもしれない1マナクリーチャー。

赤単よりも、騎士デッキか。

実は世界選手権優勝記念カードだったりする。


《僻境生まれの保護者》

令和の《灰色熊》。

メリット能力多過ぎ!

3つのメリット能力持ちは、概ね強い。

そして、軽い方が基本有用だ。それだけ戦場に影響を与えるターンが多くなるからである。

1マナPWこと《死儀礼のシャーマン》を思い浮かべてほしい。あれが3マナだったら禁止になるだろうか?

シミックフラッシュ使いが歓喜する1枚。

狼だったらという話もあるが、イラストが狐な時点で諦めい。

《時を解す者、テフェリー》という天敵こそ存在するものの、《塩水生まれの殺し屋》との2マナ8枚体制は、もしかしたらシミックフラッシュが環境を制する原動力になるかもしれない。

それだけの能力を秘めている。

強力かつ似たカードが、その環境に2種類あるとデッキが完成するというのは、MTG界隈の至言である


《貪るトロール王》

何か出来そうなカード。

6/7/6警戒トランプルと、その時点で《甲鱗のワーム》を驚かせる性能である。そのうえCIPで食物トークン3つとアグロ泣かせな能力に、食物トークン3つ生贄で墓地から場に戻るとコントロール泣かせな性能を併せ持つ。

端的にいって、能力は破格。

環境が間に合うかどうかだが、可能性は感じる。



今回はこれにて。

ドミナリアのスタン落ちで、カードパワーの低下は免れないと思っていたが、この強力なセットのお陰で、軽減されるかもしれない――少なくとも、現時点でイクサランよりも上



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