《破滅の龍、ニコル・ボーラス》と《龍神ニコル・ボーラス》を擁してなお、いまいち勝ちきれなかったグリクシス。
友好色占術ランドの不在が尾を引いた。
そして、『エルドレインの王権』の参入――M10ランドと《破滅の龍、ニコル・ボーラス》のスタン落ちで、グリクシスデッキはついに滅びの時を迎えた――。
そんなわけないなー!
【前環境のグリクシスってどんな感じ?】
1)通常型グリクシスコントロール
エスパーコントロールと並ぶ環境のコントロールデッキ――それがグリクシスコントロールの立ち位置だった。
強いデッキ弱いデッキが極端であり、使用者の完成によりチェーンが可能。リソースの削りあいという観点においてきわめて優秀なデッキである。
井川プロのデッキ解説記事やグリコンといえばな八十岡プロの言及に着目しよう。
とはいえ、コントロール一色ではなく、他にも多種多様なデッキが存在した。
井川良彦選手(@WanderingOnes)のデッキ解説記事を公開しました!— ラッシュメディア (@cardrush_media) 2019年9月14日
今回は日本選手権で使用した【グリクシスコントロール】の使用に至るまでの経緯や詳細な調整について解説していきます!https://t.co/KldztZXN8q#ラッシュメディア #カードラッシュ #mtgjp pic.twitter.com/oTNsCQO4O4
日本選手権2019レポート— Team Cygames (@Team_Cygames) 2019年9月27日
環境末期におけるデッキ選択についてやドラフト戦略などを取材しました!
今後も大会ごとに取材レポート記事をアップしていく予定ですので、どうぞよろしくお願いします。https://t.co/PcwIg057KZ #teamcygames pic.twitter.com/AMaRGWBcIZ
2)《血染めの太陽》型グリクシス4マナと5マナにニコルいるから4マナと5マナは強い(ニコルがいる為)けど、4マナと5マナ以外、1マナと2マナと3マナはニコルがいないから弱いなぁ。1マナと2マナと3マナにニコルがいればなぁ。— Yuuki Ichikawa (@serra2020) 2019年5月24日
リソースの削りあいがグリクシスの真骨頂。
つまり、土地から無限のリソース(2/2ゾンビ)が湧き出るデッキ――《死者の原野》デッキには相性が悪い。
そのため、メイン《血染めの太陽》で封殺and《睡蓮の原野》とのコンボ内蔵というデッキである。
一瞬環境に存在したが、《血染めの太陽》が原野デッキ以外に一切仕事せず、《睡蓮の原野》が単体で微妙――そして、環境はケシス一色になったため、特に流行りはしなかった。
3)ミッドレンジ型グリクシス
1マナと2マナと3マナにニコルボーラスがいないのがグリクシスの弱点というのは、ボーラス信者共通の想いだろう。
《漆黒軍の騎士》は1マナのニコルボーラスで、先手2ターン目の《戦慄衆の解体者》は2マナのニコルボーラス。
どこかのグリクシスミッドレンジと同じ思想である。
弱点は後手で弱い点。
《嵐拳の聖騎士》と《義賊》が採用可能だが?
4)リアニメイト型グリクシス
【日本選手権2019】 墓地から重量級クリーチャーを「釣り上げて」勝利を目指す「リアニメイト」。カード選択の幅が広い現スタンダードで青黒赤バージョンを組み上げた白井選手に注目。「楽しく強い」デッキの工夫点を伺いました。 https://t.co/aFwSsTdLl9 #mtgjp #マジック日本選手権 pic.twitter.com/fshw05U4Zx— マジック:ザ・ギャザリング (@mtgjp) 2019年9月8日
《航路の作成》こそ落ちたが、《王家の跡継ぎ》や《胸躍る希望》、《谷の商人》と強化されているぞ。
5)4Cグリクシス
3マナ域にグリクシスの欲しかった最強のPWをぶち込んだ形。
ドローができて、疑似除去になって、対戦相手のターンに《思考消去》がうてると嬉しい限り。
白マナをカバーしてくれる《次元間の標》のお陰で、意外とライフが守れたりするし《龍神、ニコル・ボーラス》が出しやすい。
弱点は、通常呪文が打ちづらい点。
《次元間の標》を2枚引いて、《破滅の龍、ニコル・ボーラス》を出せずに死んだことがあるぞ!
【エルドレインで手に入れたカードでグリクシスを考えよう】
エルドレインのカードパワーは凄まじい。
本当に強いのだ。
除去に土地に待望のドロー付き3マナPW――悪くないカードを手に入れている、が。
もっとも大事なカードはこいつだろう。
井川良彦選手(@WanderingOnes)の新弾レビュー記事を公開しました!— ラッシュメディア (@cardrush_media) 2019年9月27日
今回は【エルドレインの王権】の注目カードをデッキ単位の目線から紹介していきます!!https://t.co/ng11uffDgy#ラッシュメディア #カードラッシュ #mtgjp pic.twitter.com/QxViWQx6yF
【MTG】BIGsが選ぶ!『エルドレインの王権』注目カードTOP3!を更新しました!! 10月4日発売予定のMTG『エルドレインの王権』の全シングルカードの中からBIGs 12名の注目カードTOP3をコメントつきで掲載しています!!https://t.co/1DFVdfHDuB pic.twitter.com/kGazbkZpkL— BIG MAGIC (@MtgBigmagic) 2019年9月26日
かのBIGs12名が一人も選んでいないので、強そうである。
何なら《厚かましい借り手》も入っていない。
この面子、けっこう外すし高額カードあんまりおさないし、毎回思うけどカードの販促になってないよね。
とまぁ、それはまたの話にして。
このカード、初見では弱いかと思ったが、使われてみてわかった。
これ、井川プロが指摘している通り、《荒野の再生》と同じことが書いてあるのだ。
ソーサリータイミングではあるが、マナが2倍になると読み替えていい。
4ターン目:《創案の火》+《煤の儀式》か何かうつ。
5ターン目:《龍神、ニコル・ボーラス》+除去でも撃とう。
6ターン目:《戦慄衆の将軍、リリアナ》+《目覚めた猛火、チャンドラ》
グリクシスは、2回行動が難しいデッキである。
PWは強力だが重いため、除去をうつと展開出来ない。
PW+除去を行うターンは、後半に偏ってしまう。
だが、このエンチャントがあれば、2ターン行動がつねに出来る。
そして――皆が嘆いた有効色占術ランドの不在――マナベースの不備が、解決できるのだ。
【《創案の火》型グリクシス】
クリーチャー:8枚
4《砕骨の巨人》
4《残忍な騎士》
呪文:30枚
2《アングラスの暴力》
4《思考消去》
2《暴君の嘲笑》
3《覆いを割く者、ナーセット》
4《創案の火》
3《煤の儀式》
4《龍神、ニコル・ボーラス》
2《戦慄衆の将軍、リリアナ》
2《目覚めた猛火、チャンドラ》
土地:26枚
4《寓話の小道》
2《沼》
1《島》
1《山》
3《天啓の神殿》
4《湿った墓》
4《血の墓所》
3《蒸気孔》
2《陰鬱な僻地》
1《血溜まりの洞窟》
1《ヴァントレス城》
グリクシスだとこんな感じ。
除去+PWは宇宙だ。
出来事呪文も、1枚で2枚分なため《創案の火》と相性がいい。
ただ、4マナの呪文がどうしても手薄である。
《破滅の龍、ニコル・ボーラス》がいれば……。
あれ、上記の5)4Cグリクシス――《創案の火》と相性がいい?
【5Cグリクシス】
呪文:34枚
4《金のガチョウ》
3《王冠泥棒、オーコ》
4《時を解す者、テフェリー》
4《覆いを割く者、ナーセット》
4《創案の火》
3《伝承の収集者、タミヨウ》
4《煤の儀式》
4《龍神、ニコル・ボーラス》
1《戦慄衆の将軍、リリアナ》
1《目覚めた猛火、チャンドラ》
2《戦慄衆の指揮》
土地:26枚
4《寓話の小道》
1《沼》
1《島》
1《山》
1《平地》
1《森》
4《次元間の標》
4《草生した墓》
2《神なき祭殿》
2《天啓の神殿》
3《湿った墓》
2《血の墓所》
――弱そうだが?
《金のガチョウ》と《王冠泥棒、オーコ》がライフを守ってなんとかならんやろか?
『灯争大戦』環境において最強デッキの一角と目された4C戦慄衆の亜種である、5C戦慄衆のようなのものだ。
というわけで、グリクシスである。
《創案の火》をどう生かすかがグリクシスの道ではないだろうか?
最強デッキ出来たな・・・ pic.twitter.com/JDAv1qzKXJ— Yuuki Ichikawa (@serra2020) 2019年9月29日
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