今回はギルド長がドムリに代替わりしたグルール一族です。
前回はラクドス教団愛顧のデッキとして、ラクドスミッドレンジを紹介しました。
【デッキテク】除去って殴れ! ラクドスミッドレンジ!【ラヴニカの献身】
「ラヴニカの献身」で登場した5つのギルド。 そのギルドをフューチャーしたデッキを紹介していく小特集。 先陣を切るのは、ラクドス御大率いるラクドス教団である。 ミシックチャンピオンシップ関東予選を1位通過したラクドスミッドレンジだ。
関東のPTQを制したラクドスミッドレンジですが、PTの前哨戦となるGPメンフェス2019でも優勝を果たし、その成績がマグレではないことを証明してみせました。
PTの前週に同地で行われるということで、日本人選手も多数参戦したGPメンフィス(ちなみに、海外プロはプロポイントが意味を成さず、デッキばれを嫌って見送ったようです)
GPメンフィスのフィーチャーマッチスペース。配信機材も何もない空フィーチャー。 pic.twitter.com/ct5wxe73Kf— 渡辺雄也/Yuuya Watanabe (@nabe1218) 2019年2月16日
スゥルタイ以外に1ゲームも落とさなかった原根選手のシミックネクサス(市川プロも使用)、井上選手の使用した青単アグロ。
そして――日本が誇るアグロの鬼才、高尾プロが駆る赤緑アグロがベスト4入賞を果たしました。
GPメンフィス TOP8からの2没!— TKO (@menp777) 2019年2月17日
デッキはグルールゴブリンウォーリアー。
プロツアーで使うかわからないけど帰国したら解説記事書きますんでお楽しみに!
-GPメンフィス2019ベスト4-】
クリーチャー:26枚
3《凶兆艦隊の向こう見ず》
4《ゴブリンの鎖回し》
4《成長室の守護者》
4《グルールの呪文砕き》
4《再燃するフェニックス》
3《包囲攻撃の司令官》
4《ザル=ターのゴブリン》
呪文:10枚
2《争闘+壮大》
2《溶岩コイル》
2《稲妻の一撃》
4《ショック》
土地:24枚
2《グルールのギルド門》
4《根縛りの岩山》
4《踏み鳴らされる地》
4《手付かずの領土》
1《森》
9《山》
サイドボード
3《燃えがら蔦》
1《争闘+壮大》
2《焦熱の連続砲撃》
2《ウルザの後継、カーン》
2《クロールの銛撃ち》
1《溶岩コイル》
3《軍勢の戦親分》
1《不滅の太陽》
新《ヤヴィマヤの火》こと《野生の律動》の登場により、平成のファイアーズが完成したかと一部のオジに思われたグルール一族ですが、蓋を開けてみればぱっとしない結果ばかり。
某Bigsの人たちが予想していたグルールのぱっと見優良カード群もいまいち日の目をみませんでした。
1ターン目《ラノワールのエルフ》を廃す。
そう、赤t緑。
緑絡みのアグロデッキにおける、一種呪いのようなMTG界最古のマナクリーチャーを廃することで、マナベースの不自由さから解放されました。
グルールアグロに《ラノワールのエルフ》はいらなかった!
1→3マナへのジャンプアップに旨みを感じなかったということもあるでしょう。
それに、赤赤赤を要求する鎖を回す憎いあんちくしょうの存在もあります。
マナベースとして、《森》を複数枚入れることが許容できない。変わりに投入されたのが、このデッキの白眉、高尾プロの鬼才といえる部分でしょう。
《手付かずの領土》の4枚採用!
モダンでは5~8枚目の《魂の洞窟》として各種部族デッキに採用されていますが、まさかスタンで、しかも部族に寄せていないデッキで使用するなんて!
2色デッキはマナベースに不自由するのが世の常。イゼットドレイクを見て下さい。ギルド門を採用しなければ色マナが足りず、かといってタップインは許容できないというジレンマに陥っています。
しかし、《手付かずの領土》であれば――全色換算可能です。手札にあるクリーチャーにあわせればいいだけなのです。勿論、シビアな判断が求められます。
採用されたクリーチャーはパワフルの一言。
《再燃するフェニックス》と《包囲攻撃の司令官》という前環境のビックレッドでも採用された二大巨頭に、順応持ち+暴動持ちの各種軽量クリチャー。
さらには、最近価値がどんどん上がっている《ゴブリンの鎖回し》や、逆瞬唱こと《凶兆艦隊の向こう見ず》。
採用されている除去呪文も、《ショック》4枚から始まり、高性能パンプも兼ねた《闘争+壮大》が採用されています。
総じて、青単アグロに対して強いカードが多い印象です。
現環境において、スゥルタイミッドレンジを駆逐する勢いの青単アグロへの明確な殺意を感じさせます。
カラディシュ環境にて、ティムールエネルギー亡き後環境の覇者となった赤黒ミッドレンジと似ていますね。
使ってみたいですが、ちょっと怖さもある……意外と、レア度が高いという。
アリーナで作ろうと思ったら、ワイルドカードが足りない足りない。
上述のツイッターにあるように、高尾プロの記事が早く読みたいです。
デッキ戦略と、そして何より、この構成に至った思考過程を知りたいです。
《前編》GPメンフィスレポート -グルールアグロが出来るまで-
ツイート後編はこちらから: 《後編》MCクリーブランドレポート -グルールアグロ徹底解説-こんにちは、高尾です。『GPメンフィス2019』および『MCクリーブランド』※に参加してきました。今回はこの2...
《後編》MCクリーブランドレポート -グルールアグロ徹底解説-
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