初見では基本セットらしい弱さと感じたのだが、新しいデッキの種となりうるカードの宝庫だった。
種というか、痒いところに手が届くというか、そんな便利さを感じる。
特に、部族というテーマを一段階推し進めたセットである。
スタンにおいて、イクサランブロックという部族テーマのセットを抱えながら、なかなか環境に現れなかった部族デッキ達がついに日の目を浴びるときがきたのだ!
恐竜、吸血鬼、エレメンタル、飛行(!?)、俊速(!!?)。
残り3か月という僅かな期間ではあるが、これまで抑圧されてきた彼ら彼女らが生き生きと暴れだしたのである。
プロモパックのイクサラン推しは、この環境を見据えての収録だったのだろうか?
基本セット2020でFNMやショーダウンが消失! プロモパックの詳細情報!
大会賞品用のプロモカード――MTGの販売促進に欠かせない存在となっています。 FNM、ショーダウン、ドラフトウィークエンド、マジックウィークエンド、初心者体験会用等々、新セットごとに多数のプロモカードが準備されていました。 それはもう、集めるのが大変なほどに。 【基...
というわけで、【基本セット2020】発売記念、部族デッキ特集その①。
第一回目は――。
ハイドラだ。
イクサラン? 何それ? |
【シミックハイドラ――初陣戦ベスト8】
クリーチャー:26枚
4《ラノワールのエルフ》
4《楽園のドルイド》
4《枝葉族のドルイド》
4《ハイドロイド混成体》
3《大食のハイドラ》
4《発現する浅瀬》
3《凶暴な見張り、ガーゴス》
呪文:10枚
2《一瞬》
4《伝承の収集者、タミヨウ》
4《世界を揺るがす者、ニッサ》
土地:24枚
8《森》
4《島》
4《繁殖池》
4《内陸の湾港》
4《神秘の神殿》
サイドボード
4《否認》
3《集団強制》
2《打ち壊すブロントドン》
2《切り裂き顎の猛竜》
2《夏の帳》
2《幻惑の旋律》
【カバレージ】『基本セット2020』環境初陣戦のデッキリストを公開しました!新環境最速で活躍したデッキを要チェック!今後の参考になること間違いなしです!— 晴れる屋メディア (@hareruya_Media) 2019年7月13日
トップ8デッキリストhttps://t.co/ORZpn0kNoa
トップ16デッキリストhttps://t.co/rY4tvz4WH7
#mtgjp #環境初陣戦 pic.twitter.com/eQV4jgeqis
ハイドラ――白の天使、黒の悪魔、赤のドラゴン、青のスフィンクスと並ぶ、緑の大型クリーチャーである。
ワームの時代は過去のもの、氷河期は既に終わってしまった。緑といえばハイドラなのだ。
とはいえ、単体で強いカードは時々あったが、デッキコンセプトに昇華することはほとんどなかった。
テーロス期のチャレンジャーデッキとしてハイドラデッキが存在したが、それぐらいのものだろうか。
現在も、《ハイドロイド混成体》が一人気を吐いていたとはいえ、Xシンボルを擁する無駄にマナのかかるカード群という位置づけだった。
しかし、【基本セット2020】に収録された一線級のハイドラ達により、苦節うん十年、部族デッキとして環境に姿を現したのである。
《凶暴な見張り、ガーゴス》と《大食のハイドラ》がその立役者である。
《凶暴な見張り、ガーゴス》は、いわばハイドラロード。-4という馬鹿げたコスト軽減と格闘能力を持つ。3緑緑緑というマナも、今の緑ならば容易にプレイ可能だろう。
そして、《大食のハイドラ》――使ってみて評価が上がったカードだ。
ただただ器用なのである。
除去として使ってもいいし、巨大クリーチャーとして場にだしてもいい。
マナレシオが優秀であり、0/1というスペックも無駄がない。
脳筋揃いのハイドラ界も、徐々に器用さを身に着け始めたようだ。テーロス期のハイドラは器用だったが、時代が進むにつれ徐々に知性を忘れていてしまっていた。しかし、基本セット2020ではかなり進化した存在になったようだ。
<MTG買取情報>— アメニティードリーム町田店 (@amenity_mcd) 2019年7月16日
先程ツイートした大食のハイドラ(M20)の買取を日本語200円、英語100円買取に変更します。
在庫無さすぎて辛いです。助けてください... pic.twitter.com/7AB6RZomLf
PWに目を転じれば、緑には、X呪文のロードといえる《世界を揺るがす者、ニッサ》がいる。
同じ能力のカードが2種類あるとデッキは化ける。
このデッキに関して言えば、《世界を揺るがす者、ニッサ》と《凶暴な見張り、ガーゴス》というハイドラデッキの中核が存在する。
もちろん、《ハイドロイド混成体》は言うに及ばず最強格のハイドラだ。
脇を占めるのは、《ラノワールのエルフ》を筆頭とするマナクリと、《発現する浅瀬》である。
エレメンタルは8枚とはいえ、展開しつつライブラリーを掘り進める能力は、やはり破格である。
《発現する浅瀬》に《ハイドロイド混成体》、《世界を揺るがす者、ニッサ》と、エスパー殺しな感じがある。
全体除去を複数回うっても、このデッキならリカバリー可能だろう。
せっかくエレメンタルシナジーがあるなら、《茨の騎兵》を何とかねじ込みたいところだ。マナを増やすにこしたことはないし、ライブラリーに戻る《ハイドロイド混成体》は絶頂の一言である。
もう1枚、《アーク弓のレインジャー、ビビアン》も試したい。あまり評価されていないが、このカードの強化能力は尋常ではなく、かつ格闘に類似しているが、アドを失わない除去である点も悪くない。
PWビビアンは、3マナ/5マナとも、後々評価され値上がることが多かった。このカードも例にもれずかもしれない。
《伝承の調べ、タミヨウ》と《一瞬》は、両者とも実績のある強いカードではあるが、このデッキにおける役割は不明慮に感じる。
【エレメンタル】でデッキを想定したのではなく、【シミックネクサス】の延長で構築されたと推測するが……?
というわけで、部族デッキ第一号は、ハイドラデッキでした。
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