現環境に関しては毎週毎週FNMとショーダウンに出続けた結果、正直飽きており興味はほとんどなかったのですが、6月はこれぐらいしか大きめの大会に参加できないため惰性といえば惰性での参加となります。
ファイナルズ予選にMCQががが……。
結果は!
1-3ドロップ。
はい、つまんね。
とはいえ、そんなことはどうでもよくて、ここからが大事な話。
【灯争大戦】スタン環境のまとめです。
当初はみんな大好きグリクシスコントロールを使用し、そこそこ勝てていましたが、結局環境半ばで使用を断念しました。
グリクシスコントロールでMCQ入賞
MCQに無事予約できたので、練りに練ったグリクシスコントロールで参戦。 6-2で賞品圏内、あと一歩でベスト8でした。
4マナと5マナにニコルいるから4マナと5マナは強い(ニコルがいる為)けど、4マナと5マナ以外、1マナと2マナと3マナはニコルがいないから弱いなぁ。1マナと2マナと3マナにニコルがいればなぁ。— Yuuki Ichikawa (@serra2020) 2019年5月24日
1~3マナの能動的なカードが少ないのがグリクシスの残念なところ。
ドローサポートもマナ加速もないため、土地+妨害手段+フィニッシャーという、対戦相手にマッチしたカードを適度に自力で引きこむ必要がありました。
2マナ域に《思考消去》がありますが、それ一本でトーナメントを勝ち抜くのは無謀です。
そんなデッキは、その日勝てる奴しか勝てない運ゲーの極みです。
現代MTGにおいて、序盤のパスは致命的。そして、グリクシスお得意の除去構えは、《時を解す者、テフェリー》の格好の的となってしまいます。
グリクシスから離れ、放浪の日々。
現環境もまた、目まぐるしく移り変わります。毎週、新たな勝ち組デッキが生まれました。しかし、デッキの変遷の帰趨は、ある2枚のカードに行きついたといっていいでしょう。
《ラノワールのエルフ》と《思考消去》。
この2枚が【灯争大戦】後の環境を定義することになりました。
1マナのマナ加速に、2マナハンデス兼序盤の潤滑。
能動的カードの中では最上級の動きです。
この2枚を使用しないデッキといえば、赤単や白単、赤白フェザーやイゼットフェニックスですが、デッキパワーとしては若干見劣りすることになりました。
環境の王者ではなく、隙間デッキとして存在を許されることになります。
そして、《ラノワールのエルフ》ともっとも相性がいいのが《世界を揺るがす者、ニッサ》であり、《思考消去》に関しては《時を解す者、テフェリー》が最高の組み合わせなのは自明の理。
《ラノワールのエルフ》を使用するデッキは、グルールミッドレンジにシミックランプにバントランプにスゥルタイミッドレンジ。
《思考消去》といえばエスパーヒーローにエスパーコントロールにエスパーミッドレンジです。つまりエスパー。
グリクシスコントロールを諦めた理由は、序盤の動きの弱さや引き運に頼る部分に加え、上記2枚のPWに弱い部分もあります。
除去デッキの構造をとらなければならない都合上、1枚で2枚分の対処を必要とする《世界を揺るがす者、ニッサ》は致命的です。
後出しの《龍神、ニコル・ボーラス》は、ニッサに勝てないのです。
テフェリーがいる/いないで、《思考消去》のカードパワーは段違いになります。インスタントでうてるエスパーの《思考消去》は、まさにコンボ。ドロー後にうつ《思考消去》はロック状態でした。
とはいえ、そこに至るまで先に述べたように多数のデッキが存在し、そしてつらつらとデッキを変更していきます。
グリクシスの次に使用したデッキは、ジェスカイPWです。
しかし、環境の2大巨頭を使わないデッキではカードパワーに難がありました。また、デッキカラーとして《古呪》に弱すぎるのも難点です。
また、《主無き者、サルカン》にクロックを頼るデッキですが、そのサルカン自身が先手カードというのも問題です。
環境中盤に無双を誇ったグルールミッドレンジももちろん着手。流行当初は強すぎると感じましたが、徐々にデッキの違和感に耐えきれなくなりました。
同型を見据え《世界を揺るがす者、ニッサ》を使用しない構築に移っていった結果、デッキとしての価値を半減させました。
同型ではニッサが弱いからという理由で、5マナ域を《スカルガンのヘルカイト》へシフト。この移行はまだいいとして、5/5/5速攻トランプル恐竜というフレンチバニラを使わざるえないようでは、デッキとして弱体化の一途といわざるえないでしょう。
同系に強くすると、カードパワーが弱くなるというジレンマを、上手く解決できなかったように思います。
あと、引きムラやばい。
MPL日本人プレイヤーが使用したゴルガリランデスは、特殊地形環境に一石を投じました。安価でカードが揃うため、もちろん着手。しかし、マナベースかつかつな4C戦慄衆までもが基本地形を入れるという阿鼻叫喚な現状に挫折。スゥルタイランデスはあんまりデッキではなく。
というところで、とあるMCQを抜けたデッキに目をつけます。
《思考消去》を使用しながら!
ここに《世界を揺るがす者、ニッサ》を投入すれば!?
そう、スゥルタイコントロール!
――FNM3-0しましたが、序盤の圧力が弱すぎるため、《時を解す者、テフェリー》にいかれるのであんまりデッキじゃないなと。
しかし――スゥルタイ、いいんじゃない?
序盤の圧がないのが問題なら、1週回ってミッドレンジでええやん。
高橋優太さんの【GP台北レポート】記事を公開しました!— ラッシュメディア (@cardrush_media) 2019年6月13日
今回はGP前のメタゲームのおさらいからデッキ選択までのプロセス、
そして実際に使用した【スゥルタイ戦慄衆の指揮】についてを解説していただきます!https://t.co/nvr5sQ9g5m#ラッシュメディア #カードラッシュ #MTG pic.twitter.com/pvtWDptUtM
note書きました、500円の有料記事です。環境予測→使用デッキ→結果の流れで、最後にスゥルタイのサイドボーディングガイドがあります。バルセロナの旅券代ください。よろぴく。— Yuuki Ichikawa (@serra2020) 2019年6月20日
《電結の荒廃者》の数だけ強くなれるよ~MCQ行脚記録~|note(ノート) https://t.co/l2HcUpQRSr
ちょうどプロが勝ち始めてるー、というわけで市川プロのスゥルタイミッドレンジで環境終盤は遊んでました。
【スゥルタイ戦慄衆】
クリーチャー:23枚
4《ラノワールのエルフ》
4《野茂み歩き》
4《マーフォークの枝渡り》
4《翡翠光のレインジャー》
3《人質取り》
4《ハイドロイド混成体》
呪文:13枚
3《喪心》
4《伝承の収集者、タミヨウ》
4《世界を揺るがす者、ニッサ》
2《戦慄衆の指揮》
土地:24枚
4《草むした墓》
4《湿った墓》
4《繁殖池》
4《森林の墓地》
2《水没した地下墓地》
2《内陸の港湾》
4《森》
サイドボード
4《強迫》
3《軽蔑的な一撃》
2《永遠の終焉》
2《打ち壊すブロントドン》
2《ヴラスカの侮辱》
1《ビビアン・リード》
1《喪心》
旧き良きスゥルタイ。どのデッキにも五分~微弱で、サイドボード後に何とかするデッキです。
【デッキテク】現時点でのスゥルタイミッドレンジのまとめ【環境王者】
ゴルガリミッドレンジあらため、《ハイドロイド混成体》を手に入れ環境のトップメタに君臨するスゥルタイミッドレンジ。 ティムール殻からスゥルタイミッドレンジに乗り換え、電脳世界でも現実世界でもこねくり回し、一応の納得いくレシピが完成したので現時点での集大成と知見をまとめて...
探検パッケージでアグロに勝ち、除去でマナクリランプに勝ち、《ハイドロイド混成体》と《世界を揺るがす者、ニッサ》でコントロールに勝つ!
上手くいけば。
大体上手くいきません。
マナクリランプに探検パッケージをぶつけ、コントロールに除去を引き続け、アグロに《世界を揺るがす者、ニッサ》が間に合わないときが多々。
そして、《ラノワールのエルフ》――《世界を揺るがす者、ニッサ》のラインを使用するデッキとして、マナクリが大量に入った結果より押し付けの強いシミックランプにどうしても苦手意識があり、スゥルタイミッドレンジを使用した3週間通して負けまくりました。
メイン負け→サイド後先手勝ち→サイド後後手負けの繰り返し。
《軽蔑的な一撃》を増量しましたが、それでも苦手意識は変わらず。
惰性で挑んだ環境名人戦は、【スゥルタイ城塞戦慄衆】に勝ち、【グリクシス動員】と【シミックランプ】に負けて構築1-2。ドラフトラウンドは半端な赤青を組んで【緑白増殖】に踏みつぶされ0-1ドロップ。
デッキは間違いなく強力でしたが、プレイの指針が間違っていたのかもと、今になって思います。
サイド後、受けに回りすぎた?
これにて、現環境はほぼ終了。
一応、7/5はプレリではなく、FNMに出る予定なため、何かしらデッキを組む必要があります。
ロンドンマリガンの現環境構築というニッチなイベントですので、何か仕込む――多分、ニコルデッキ^^
その前に基本セット2020がアリーナで使用出来てしまうため、こっちをやりこんでるかもしれません。
【PV公開】— マジック:ザ・ギャザリング (@mtgjp) 2019年6月25日
あれから、何年経っただろう
廊下に響く笑い声
放課後の何気ない時間
無限に広がる想像力
過ぎていく時間は、あっという間で…
あれから20年
またあの頃のように
思いっきり楽しもう
「さぁ、マジックしよう!」
#mtgjp #MTGアリーナ
https://t.co/Y4tMIBDhkO pic.twitter.com/Ev7k60qQp2
【スゥルタイエレメンタル:M20対応】
クリーチャー:29
4《ラノワールのエルフ》
3《野茂み歩き》
4《マーフォークの枝渡り》
4《翡翠光のレインジャー》
4《発現する浅瀬》
2《人質取り》
4《ハイドロイド混成体》
1《風の騎兵》
2《冒涜されたもの、ヤロク》
1《墓場波、ムルドローサ》
呪文:7枚
3《喪心》
4《世界を揺るがす者、ニッサ》
土地:24枚
4《草むした墓》
4《繁殖池》
4《湿った墓》
4《森林の墓地》
2《水没した地下墓地》
2《内陸の港湾》
4《森》
せっかくなので、基本セット2020対応スゥルタイミッドレンジでも。このデッキの弱点――それが、サイドアウト筆頭候補の《野茂み歩き》です。
単体では2/1/3という貧弱なスタッツであり、他に探検クリーチャーがいなければカード1枚分の働きが出来ないため、ミッドレンジ~コントロール相手には概ね抜けてしまいます。
《戦慄衆の指揮》というライフと墓地送りを必要とする大技が発見されたことで、探検パッケージが見直された経緯がありました。
このデッキでは、《野茂み歩き》のクリーチャータイプがエレメンタルという点に着目しています。
基本セット2020で突如フューチャーされた部族、エレメンタル。
恐らくは人気PWであり、仲睦まじいチャンドラとニッサにもっとも関わりあるクリーチャーがエレメンタルということも関係しているのと思いますが、強力な部族カードや単体でも優秀なカードが登場してます。
新たな《とぐろ巻きの巫女》といえる《浅瀬の発現》は、強力なエレメンタルカードです。カードを引くことも土地を伸ばすことも重要なこのデッキには噛み合っているのではないでしょうか。
このカードがあるからこそ、《野茂み歩き》も許されます。
《風の騎士》はタダツヨカード。ナーセットに弱いのがたまに――とても辛いですが、《ハイドロイド混成体》の追加として。
《冒涜されたもの、ヤロク》は怪しげなカード。この手の他のカードありきなカードは構築レベルではないというのが相場ですが、5/3/5接死・絆魂というなかなか強力なスタッツが用意されています。
《人質取り》で2体!
探検クリーチャーで暴れ!
《浅瀬の発現》で凄い!
というわけで、現環境も最終盤、モダン環境は壊れということで、どうにもしまらない――MTGやらなくてもいい時期となってしまったが、新環境に思いを馳せませう。
基本セット2020はそこそこ強そうな印象。新デッキの軸となるカードは少ないと思いますが、既存のデッキの底上げとしては十分なメンツです。
復活した力線や対抗色カード等々、サイドカードに関しては間違いなく恵まれています。
グリクシスの新作も作りたい!
強いかどうかはわからん!
スゥルタイ組んでみたいです!
返信削除発現する浅瀬、3マナチャンドラとも相性良くて強そうですね
《発現する浅瀬》、ティムールの方が楽しそうです^^
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