現代MTGらしいオーバーパワー気味なカード群の中において、これはヤバイのではという
カードがある。
ウィザーズが推移を見守るとどや顔でのたまったのが《太陽冠のヘリオッド》だ。
ロードとしてもファッティとしても、単純にカードパワーが高く、そのうえコンボも可能という《守護フェリダー》のような便利さがある。
とはいえ、未だ確たるデッキがないのが現状といえるだろう。
まだまだ試行錯誤の段階だ。
そんなヘリカスよりも、もっと問題のあるカードが存在する。
現代に蘇った《ヨーグモスの意志》――。
《死の国からの脱出》だ。
今まで、様々な亜種が生まれてきたが、《死の国からの脱出》は一味違う。
脱出という能力故に、墓地があるだけ再利用可能――延々と、墓地の枚数分だけ唱えられるのだ。
――一度再利用した呪文は取り除かれるのが、《ヨーグモスの意志》の弱点。
その弱点を克服した《死の国からの脱出》は――上位互換となりうる存在となってしまっている。
本当にプレイデザインチームは、このカードの調整をしたのだろうか?
歴代最強のプレインズウォーカーが使えるスタンダードのプロツアーの次は、ヨーグモスの意志より強いヨーグモスの意志を使えるパイオニアのプロツアーか。楽しみになってきたな。— ゆうやん/Yuya Hosokawa (@yuyan_mtg) January 19, 2020
鳴かず飛ばずで有名な某イゼ速二代目管理人が太鼓判。
勝ってるのでそういうことなのだろう。
ロータスブリーチという呼び名が定着するかはしらないが、パイオニアのコンボデッキであるロータス系デッキを一段高い次元に押し上げたのは間違いない。
今日は定期配信日です。21時半より、これをプレイします!無限コンボで大変恐縮ではございますが2位決定戦などを僕のいる場所でしないようご配慮願います!努めてまいりますので何卒宜しくお願い致します!https://t.co/bcab9vM9mD https://t.co/QdSV5JL6Yb— Yuuki Ichikawa (@serra2020) January 22, 2020
ウィザーズ、エクストリーム自殺第一弾はオーコだったが第二弾早かったな(死の国からの脱出を見ながら)— Yuuki Ichikawa (@serra2020) January 20, 2020
知らない人用に説明します。— Yuuki Ichikawa (@serra2020) January 22, 2020
《遵法長、バラル》or《睡蓮の原野》が場にある状態で死の国からの脱出をプレイ→《見えざる糸》をプレイ→《見えざる糸》をプレイする度にマナが増える(墓地は減るので抗えない主張か水害を絡めて墓地を肥やす)→山札がなくなったら《タッサの神託者》をプレイして勝利 pic.twitter.com/ngayaJjKw7
コンボ一直線なデッキは、EDHだとよく使っていたが、それ以外はそんなに好きじゃない。
アグロ戦略だったり、ミッドレンジ戦略をとってるなら、使うことはよくある。
カウンターカンパニーしかり、ヘリカスデッキだってそこそこ擦った。
単純に、除去コントロールが好きだからだろう。
コンボデッキの存在は、パイオニア環境のガンとなるうるだろうか。
軸の違う強さがあるため、どこまでサイドを用意できるかがロータス系デッキ相手のカギになるだろう。
シミックネクサス同様の理不尽さがあり、相手にしていて楽しくないの一点で、レガシーはもとより、パイオニアでも禁止になる可能性がありそうだ。
下の環境にいくほど相性のいいカードが増えるのが、この手のカードの特色である。
発売前からそう言われるとは、まるで《精神の願望》。
令和2年のMTGの忌み子になるかもしれない。
誰か1人が無限コンボで勝ったらよくやりますよ、地元のショップで。「はいはい、あんたは勝ったね。よかったねー。残りの俺たちはゲームしたいから2位を決める試合はやるよ」って。— Ron Foster (@RonMFoster) January 21, 2020
そう、こういうことである。
コンボデッキの存在は、アメリカでは大いに嫌われる。
アメリカと日本の違いで、日本は競技志向が強く、アメリカはパーティゲームとしての扱いが強いといわれているが、その一端を感じ取れる。
お国柄的なものなのかもしれないし、地域のコミュニティ的なものもあるのだろう。
お気楽極楽MTGも悪くはないし、基本的には自分の好きなデッキを使っている方が楽しいので、それもあり。
【お知らせ】 「『テーロス還魂記』プロモパック」の内容を更新いたします。封入カードの1枠に、スタンダードで使用できるカードの他にスタンダードに限らない統率者戦目線で選んだレアも含めることとなりました。詳しくは記事をご覧ください。 https://t.co/QsfuQvHniz #mtgjp— マジック:ザ・ギャザリング (@mtgjp) January 16, 2020
『イニストラードを覆う影』《苦渋の破棄》
『アモンケット』《エイヴンの思考検閲者》
『基本セット2019』《浄化の輝き》
『タルキール覇王譚』《賢いなりすまし》
『カラデシュ』《焼却の機械巨人》
『霊気紛争』《不許可》
『イニストラードを覆う影』《奇妙な幕間》
『ドミナリア』《金粉の水蓮》
『ドミナリア』《多勢の兜》
『霊気紛争』《英雄的介入》
『基本セット2015』《ガラクの目覚め》
『破滅の刻』《蜃気楼の鏡》
『カラデシュ』《害悪の機械巨人》
『アモンケット』《明日からの引き寄せ》
『タルキール龍紀伝』《アンデッドの大臣、シディシ》
『基本セット2015』《新たなるファイレクシアの魂》
『イクサラン』《太陽鳥の祈祷》
『マジック・オリジン』《精霊信者の剣》
『イクサランの相克』《地表形成師》
『ゲートウォッチの誓い』《ゼンディカーの復興者》
結構謎メンツに見えるこのカード群も、アメリカのMTG紙事情を顧みればさもありなん。
どれもこれも、本国ではそれなりに値段のするカードであり、パーティーゲームとしてのMTGの勢いを感じさせる。
競技トーナメントの衰退と無関係ではないのだろう。どこにリソースを割くかで、ウィザーズは最高の企業であるため、きっとすごいのである。
これは恐らく大体の日本のプレイヤーからすると、— MTGの店 Fの集会場 (@F_conclave) January 16, 2020
何やこのラインナップは!と思うんだけど、
USAのプレイヤーだと多分歓喜なんだよなorz
一応書いておくと海外では大体、
多勢の兜は10$、英雄的介入は20$、
シディシは10$、精霊信者の剣は8$、
この位します。
マジでカジュアルEDHしかやってない為。 https://t.co/IZKORmzVt8
数年前からなんだけど、これ本当に問題で、— MTGの店 Fの集会場 (@F_conclave) January 16, 2020
日本はトーナメント重視のプレイヤーが多数を占めてるんだけど、
アメリカだと大げさじゃなく9割以上カジュアルEDHだから、
WotCもそれに従った政策になっちゃうんだよね。
だからELDのブロールデッキは英語版しかなくて、— MTGの店 Fの集会場 (@F_conclave) January 16, 2020
チャレンジャーデッキは日本語版しか出なかった。
このまま乖離が続けば、
紙はEDH民の為、
トーナメント民はアリーナやって下さいって感じの政策が、
顕著になるんじゃないかと個人的には危惧してます。
《死の国からの脱出》は、危険なカードだ。そうなると、店で買うのに躊躇してしまうのが自明の理である。
《王冠泥棒、オーコ》もそうだが、禁止の可能性が高いカードがパックから出たりシングルを買ったりし辛いものである。
アリーナならばお詫びワイルドカードですむが、紙ではそうはいかない。
ウィザーズがお詫びすることは基本ないのだが……。
0 件のコメント:
コメントを投稿