2020年1月12日日曜日

『テーロス還魂記』全カード公開――ヘリオッドの運命や如何に――

『テーロス還魂記』の全カードがついに公開された。

本来であれば構築面でのカードデザインに目を向ける段階なのだが、今回はまず背景世界に注目しよう。

そう、このセットはあのテーロスブロックの続き――エルズペス再生の物語なのだ。





トレイラー公開時から今回気になっていたのは、エルズペスの行く末である。

MTGの背景世界において、ここまで惨い歴史を刻んできた人物も珍しいだろう。バントを救い、ミラディン世界で奮闘し、テーロスでゼナゴスを倒し……彼女にもたらされたのは、死である。

ヘリカス許すまじだ。

てっきり喪われた子を助ける話かと思ったが、どうやら予想は違ったようだ。この映像は、アショクのもたらした悪夢――登場した子供は、幼少期のエルズペスだった。



アショクはファイレクシアに興味を示した。では、エルズペスは、ダクソスは、ヘリカスはどうなったのだろうか。

報仇雪恨――悪役には、相応の報いを。

吾らがボーラス様は、瞑想領土においてお兄さんの介護を受けながらほのぼのおじいちゃん暮らしをしているが……?




うん、めでたい!








発売前の『テーロス還魂記』だが、既に結末が顕になっている。



今までは連載小説という形で公開されていたが、今回は短くまとめたストーリー記事が公開済み。

併せて、公式ツイッター上でカードと一緒に物語が徐々に明らかになる仕掛けが施されていた。

















ちなみに今回の話は、ヘリカスが万神殿の主の地位を永劫のものにするために他の神に喧嘩を売る

→他の神激怒

→その混乱で死の国と定命の国との境目が朧に

→エルズペス奮起、影槍を手に追跡者を退けつつ信心集め

→ヘリカス負けて戒め

……自業自得www。

いやぁ、『テーロス還流魂記』はいいセットですね。






背景世界の第一人者、若月女史絶賛。


内容が濃密。

MTGの歴史と、そのデザインの巧みさよ。

キオーラとタッサのやり取りや、復活するポルクラノス等、前作の先を見せつつ、その先を見据えたよいセットである。

そう、先を見据えた――セットの背景に浮かぶのは、ニコル・ボーラス、エムラクールに並ぶ、MTGの巨悪。

ヘリオッドなど、既存の権益を守ろうとする薄汚い小悪党に過ぎない。

機械生命体群、ファイレクシアだ。

エルズペス――影槍、そしてアショク。

その物語の先には、ニューファイレクシアの存在がある。エルズペスもまた、故郷の次元を滅ぼされ――その象徴が《ファイレクシアの抹消者》といえるだろう。

カーン、テフェリー、アジャニがその対応策を練り、テゼレットもまた、ニューファイレクシアを知っている。

旧ミラディンブロックの主人公であるグリッサは、新ミラディンブロック以降奮闘を続けるコスやメリーラの運命や如何に。







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