2019年5月22日水曜日

増殖するPW、スタンダードはまさに大ウォーカー時代

36枚のPWが投入された『灯争大戦』登場以後のスタンダード。

目まぐるしく変動する中、新時代の《反射魔道士》こと《時を解す者、テフェリー》を筆頭としたPWが、案の定猛威を奮っています。


当ブログでも市川プロが使用した青白フレンズを紹介しました。

【PW】MCQベスト8入り！　市川プロ謹製青白フレンズ！【てんこ盛り】

全国各地――多分各地で行われる事とあいなったミシックチャンピオンシップ予選（MCQ）！ レベルプロ制度の凍結がアナウンスされ、MPL＝Magic Promotional Leagueな感じで今後の競技シーンの展望が誰にも描けない中、グンマ―にその男は現れた！ 群馬遠過...
が、時代はさらに進んでいます。

現スタン環境の強固なマナベースがあれば、多色化は容易。

そう、新たなウォーカーデッキが登場しているのです。


これはルーク・スカイウォーカー。



青白に色を足すならばまずは何色を選ぶでしょうか？

黒を足してエスパー？

緑を足してバント？

……そう、赤を足して、トリコ。







世界各地のプロが絶賛しているデッキが、赤青白で組まれたウォーカーです。

その最新版がこちらです。

【ジェスカイウォーカー：SCG優勝】

呪文：35枚
2《モックス・アンバー》
4《選択》
4《ショック》
3《呪文貫き》
1《稲妻の一撃》
4《時を解す者、テフェリー》
4《覆いを割く者、ナーセット》
3《崇高な工匠、サヒーリ》
3《轟音のクラリオン》
2《ウルザの後継、カーン》
4《主無き者、サルカン》
1《ドミナリアの英雄、テフェリー》

土地：25枚
4《神聖なる泉》
4《聖なる鋳造所》
4《蒸気孔》
3《硫黄の滝》
3《氷河の城砦》
1《断崖の避難所》
4《次元間の標》
2《総動員地区》

サイドボード
3《ドビンの拒否権》
2《溶岩コイル》
4《軍勢の戦親分》
3《牢獄領域》
1《轟音のクラリオン》
2《黎明をもたらす者ライラ》

デッキ名が、狙い過ぎている。

 赤の利点は、火力呪文です。

《ショック》を始めとした軽量火力呪文は、PWもクリーチャーも対処可能であり、無駄になりません。

赤単アグロや白単アグロに《ラノワールのエルフ》、同型のPWを落とすために、現環境における1マナインスタントの《ショック》は最良のテンポ呪文といえるでしょう。

また、赤のPWで採用されているのが《主無き者、サルカン》です。その攻撃力は、圧倒的。あっという間に介錯してくれます。

ジェスカイが、PW時代に終止符をうつ！

しかし、3色が成り立つのであれば、4色が成り立つのもまた道理。

 タルキール時代に登場した、ダーク・ジェスカイ。

 カラデシュ時代に登場した、ティムールエネルギーt《スカラベの神》。

時代はさらに変動し、新たなウォーカーデッキである4Cが登場するのです。

そのキーカードは、《戦慄衆の指揮》です。



【4色ウォーカー：《戦慄衆の指揮》】

クリーチャー：15枚
1 《イクサーリの卜占師》
4 《マーフォークの枝渡り》
4 《野茂み歩き》
4 《翡翠光のレインジャー》
2 《虐殺少女》

呪文：21枚
3 《繁茂の絆》
3 《覆いを割く者、ナーセット》
3 《時を解す者、テフェリー》
1 《オルゾフの簒奪者、ケイヤ》
3 《ゴルガリの女王、ヴラスカ》
2 《伝承の収集者、タミヨウ》
1 《ドミナリアの英雄、テフェリー》
4 《戦慄衆の指揮》
1 《人知を超えるもの、ウギン》

土地：24枚
1 《沼》
4 《草むした墓》
4 《寺院の庭》
3 《湿った墓》
1 《繁殖池》
4 《次元間の標》
4 《内陸の湾港》
3 《森林の墓地》

サイドボード
4 《クロールの銛撃ち》
1 《古呪》
3 《漂流自我》
2 《オルゾフの簒奪者、ケイヤ》
1 《支配の片腕、ドビン》
1 《時を解す者、テフェリー》
1 《復讐に燃えた血王、ソリン》
1 《人質取り》
1 《放浪者》

探検パッケージや《伝承の収集者、タミヨウ》で墓地にPWを送り込み、《戦慄衆の指揮》で盤面を制圧します。

《ゴルガリの女王、ヴラスカ》は対戦相手の3マナPWを撃ち落としたり、ライフを保ったりと、器用な動き。

《野茂み歩き》がいれば、《戦慄衆の指揮》によるライフルーズも気になりません。

また、探検パッケージ自体がPWに強いです。クリーチャーを展開することで相手のPWに対処しやすくなり、手札を増やすことができるためPWによるアド損を防ぐことができます。

PWへの圧力があり、《戦略衆の指揮》による一発逆転も持ち合わせているため、ウォーカー界隈ではマナベース以外は最強となっています。

ただし――4色故のチグハグさはあり、出来損ないのスゥルタイと化す場面もあるので、要注意です。

楽しそうー！

以上、2つのウォーカーデッキでした。

いちおう、グリクシスウォーカーも組めなくはないですし、結構勝てるように仕上がってきましたが、それはおいおい。

ヒント：《思考消去》は強いです（小並感）

しかし、《時を解す者、テフェリー》の強さは想像以上でした。

《荒野の再生》を否定するこのカードの存在により、ネクサスデッキは環境から駆逐された結果か、禁止改定は無事終了。


《運命のきずな》は、このまま禁止を免れ続けるのでしょうか！？

 ……《反射魔道士》が禁止されたんだから、《時を解す者、テフェリー》は怪しいってこと？



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