GPのbye制度の凍結が発表されたため、いわゆる競技レベルのトーナメントに出る意味合いはかなり薄れてしまった。
わざわざ高い参加費を払ってトーナメントに出るには、見返りが少ない。《電結の荒廃者》は上位32名だし、価値はダダ下がりだし、最後までいるのも面倒くさい(ゴホゴホ)。
とはいえ、PTQのためにせっかく休みをとり、予約も成功してしまったため、参加しないというのも――全然ありなのだが、一つはいつものお店なため、ドタキャンもわるいというものだ。
そんなわけで、町田アメニティドリームと高田馬場バトロコのPTQに参加した。
――MTGプレイヤーの朝は早い。
日が昇る前から、大会は始まっている。今回の記事は、この時間から始まる。
最終調整、配信での予習、スリーブの入れ替え、神頼み、飯、便所、歯磨き、二度寝等々、真摯なMTGプレイヤーがすべきことはたくさんある。
さすがに始発で行くと、この季節は暗い。
うっかり失念していたため、ヘッドランプを忘れてしまったのだが、前後の人がちゃんと明りをつけてくれたため、概ね問題はなかった。
次行くときは、ヘッドランプ必須である。
闇夜なのわ、そう長くはない。
体力が落ちたと思っているうちに、徐々に日が明けていく。
MTGプレイヤーたるもの、長丁場のトーナメントに向けて体力は必須である。
このぐらいの坂道――一号路が一番きついんだが、どこが初心者向けなんだろう。稲荷の方が優しいぞ。一号路の登りは走れないが、稲荷は走れる。つまり、一号路の方が難しいということだろう。これだからネットの情報は云々。
朝焼けに紅葉が映える。
MTG? 何それ?
スカイツリーっぽかったが、詳細は不明。
そう、そろそろ感づいていると思うが、PTQの前に紅葉狩りに行ったのだ。
天候は、晴れ。屋内で紙に勤しむのもいいが、山好きとしては艶やかな山の色合いを愛でる必要があるだろう。
人が来る前に、紅葉を狩らねばならぬ。時間が経てば経つほど、人は増え狩場は消えていく。
大自然の中で人込みに紛れるなど、馬鹿げたことだ。
うん、こうなると困るからね、だから始発で行ってさくっと帰るねん。
天気も良く、紅葉は朝焼けに鮮やかで、人が押し寄せる前に帰ることが出来ていうことはなかった。
あとは、疲れた体を湯船で休め――PTQである。
前日のFNMで3-0と調子は上々。
3ターン目、《二ヴ・ミゼット再誕》は宇宙!
Stream the Niv-Mizzet deck a bit and see what happens? Don't mind if I do. https://t.co/tT2N8YBapo pic.twitter.com/RtGE5JpMcm— Zvi Mowshowitz (@TheZvi) 2019年11月26日
からの――。
— Piotr 'kanister' Głogowski (@kanister_mtg) 2019年11月29日
Piotr Glogowskiのジャンドサクリファイスが琴線に触れたため、急遽こっちに変更。
《楽園のドルイド》を排し、《豆の木の巨人》を採用している点が素晴らしいと感じた。
《二ヴ・ミゼット再誕》はオモチャ感が拭えず、プレイしても手札が増えないこと多々だったので離脱。
除去コンっぽいし(フラグ)。
結果は2-3-1で《電結の荒廃者》をゲット。
猫かまどデッキは面倒だなという印象。寝ぼけていてはまわせるはずもなく。
誰や、始発で山に登ったの?
アリーナだと誘発を教えてくれるが、テーブルトップでは教えてくれないため、大変。
長引かせやすいのもマイナスポイント。
結構プレイは早い方だと思うので、それでも引き分けてるからこのデッキはごちゃごちゃしすぎなのだろう。
《波乱の悪魔》が《クラリオンの轟音》でよく流されたのも印象に悪かった。
Which means I top 8'd 😎— Piotr 'kanister' Głogowski (@kanister_mtg) 2019年12月7日
本人はベスト8――このぐらい上手いとなぁ(感嘆)。
案外に現在のスタンはやりようがあるとわかったので、しばらくアリーナで遊び続ける。
オーコ1強から抜け出し、現在のスタンは群雄割拠。猫かまどのシステムだけは紙向けではないが、それ以外はいい環境に思えた。
擦りがいがあるというのは、こういう環境なのだと思う。
紙束をいっぱい作れるぞ!
ジャンドファイアーズwith猫かまど。
ジャンドファイアーズ。
グリクシスファイアーズ
ジャンドアドベンチャーファイアーズ。
ティムールアドベンチャーファイアーズ。
ティムールエレメンタルファイアーズ。
ティムールアドベンチャーファイアーズ。
と、和気あいあいとデッキを試した結果、ジェスカイファイアーズが良さげという至極全うな結論に至る。
勝てるのか……?
勝てなさそうやな……。
デッキサブミット。— ヤソ (@yaya3_) 2019年11月28日
子供が考えた僕の最強デッキになった。後は祈るのみ。
ファイブカラーファイアーズ— kenta harane (@jspd_) 2019年12月5日
日本MPL2名が選択、実に禍々しい見た目。デッキ分類上は同種にカテゴライズされるが、行弘選手は《ニヴ=ミゼット再誕》を、八十岡選手は《不屈の巡礼者、ゴロス》をフィーチャーした作りとなっている。どちらも非常に豪快なデッキ。是非解説したい。 pic.twitter.com/VpVVh0IFVj
これの方がよくね?
《死者の原野》華やかりし時代に存在した、原野同型最強デッキ――創案原野(一番重いため)。
その直系の子孫が、八十岡プロがMC7で使用したゴロスファイアーズといえるだろう。
土地を伸ばしても、ゾンビが湧かないだけで問題ない。
《創案の火》同型では間違いなく最強――騎兵がフィニッシャーに対し、《戦争の犠牲》がフィニッシャーの方が勝つのは自明の理。
サクリファイス系統には《戦争の犠牲》を早く打てるから勝てそうだし、アドベンチャー系統にも《戦争の犠牲》をやっぱり早くうてるから勝てそう。
つまり、理論上最強デッキ。
わいはヤソオカショウタや(フラグ)。
ヤソコンは流行らない(byイカ彦)。
サイドに《恋煩いの野獣》を入れ、メインは完コピでFNMに持ち込んだところ、1-2(bye)という素晴らしい結果に。
このデッキの《恋煩いの野獣》はさすがにザコ。ブロッカーにしかならない。
あと、横並びと《探索する獣》に弱すぎ。
……さすがに《樹上の草食獣》を入れないのは嘘やろ。
過去に学びを得れば、《樹上の草食獣》2枚、《成長のらせん》4枚が原野デッキのスタンダードな配分だった。
《エルフの再生者》は《豆の木の巨人》で、《迂回路》は《創案の火》と考えれば、ゴロス原野に見えなくもないだろう。
《裏切り者の工作員》をサイドに回し、《樹上の草食獣》をメインに入れ、いざ!
シミックフラッシュとシミックランプを前日に回したが、気に入らなかったので使用せず。《夜群れの伏兵》買っちゃったので、値上がりしないかなー。
シミックフラッシュに関しては、サイゲームスが《成長のらせん》型シミックフードと同じ思考なんだよなーっと。時代が早すぎたのか、《むかしむかし》が禁止カード級と気づけなかった点が問題なのか。
今日のPTQの結果は3-3と成績だけ見れば可もなく不可もなく。
問題は中身で、3敗のうち2敗は完全に自滅だったため、なんというか、その、ヒドイん。
①
相手:ライフ17
《エッジウォールの亭主》、《探索する獣》(+1/+1)、《朽ち行くレギサウルス》、土地7枚ぐらい
自分:ライフ7
《ハイドロイド混成体》(3/3)、《帰還した王、ケンリス》(このターンプレイ)、土地10枚(アンタップ5枚全色出る)、墓地にケンリス、ゴロス
さて、ここでの選択肢は?
このままエンドするのが一番丸いだろう。ここを凌げば次のターンに15点ゲインも可能だし、ゴロスビームかつ5点ゲインも出来れば概ね負けない。
→なぜか速攻つけてフルパンして、あ、返し足りてますねで死亡。相手もびっくり。
why?
何でや?
ケンリス引いて考えた時間はいったい?
②
《創案の火》がはってある状態で対戦相手のターンに《炎の一掃》を唱えようととして、あかんと気づき6点余計にうける。
相手の場には《恋煩いの野獣》と人間トークン、そして《グレートヘンジ》。
一回1/1を流せば《恋煩いの野獣》はよほどのことがない限り殴ってこれないし、自分のターンに唱えた呪文は1つだけだった。
そして――《不屈の巡礼者、ゴロス》がいる状態で、何故かアップキープ《ヴァントレス城》起動でビームをうつマナがなくなる。
お気づきだろうか――通常ドロー+ビームは実質4枚手札が増えるが、《ヴァントレス城》を使うと通常ドロー分だけだということに。
占術2+通常ドローで実質3ドロー!
通常ドロー+ビームで実質4ドロー! ってやかましいわ!
というわけで、②のミスを1ゲームにやった結果、ライフが1足りなくなって無事死亡。
教訓
最近負けに直結するミスが多くて草。
もう少し考えましょう。
ゴロス創案に投入した《草食獣の獣》は好感触。マナブースト7枚は回らない。せめて9枚は欲しい。
再来週のPTQは何もなければゴロス創案っぽい。使っていて派手で楽しいもの。サイド案をちゃんと考える必要あり。
ラスゴがメイン2枚だけしかとってないけれど、メイン/サイドあわせて4枚あってもいいかも。
《探索する獣》と《朽ち行くレギサウルス》に押し切られること多々――ゴルガリ系統は、それしか負けないようだ。
なんやかんややってたら、勝つ。
アグロは苦手。ラクドスアグロにもよくいわされるが、デッキ構造上無理そう。
シミックフラッシュがサイドに採用していた《ケンリスの変身》も好印象で、除去として換算できるかも。
ドローもできるし、こっちの方がいいかもね。構築最強3人衆が一緒に調整して、全員8ってやりすぎやろ。— ヤソ (@yaya3_) 2019年12月8日
【ゴロス創案】
クリーチャー:14枚
2《樹上の草食獣》
3《ハイドロイド混成体》
4《不屈の巡礼者、ゴロス》
2《帰還した王、ケンリス》
3《豆の木の巨人》
呪文:18枚
4 《成長のらせん》
4 《時を解す者、テフェリー》
4 《創案の火》
2 《時の一掃》
4 《戦争の犠牲》
土地:28枚
3《繁殖池》
2《神聖なる泉》
2《踏み鳴らされる地》
2《寺院の庭》
1《血の墓所》
1《聖なる鋳造所》
1《蒸気孔》
3《神秘の神殿》
1《天啓の神殿》
1《疾病の神殿》
1《静寂の神殿》
1《凱旋の神殿》
3《寓話の小道》
1《ヴァントレス城》
1《森》
1《島》
1《山》
1《平地》
1《沼》
サイドボード
3《神秘の論争》
2《ケンリスの変身》
2《敬虔な命令》
2《否認》
2《自然への回帰》
2《炎の一掃》
2《王国まといの巨人》
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