和風情緒な神河ブロック第二弾、神河謀叛にて収録された懐かしいカード群である。
当時、《鬼の下僕、墨目》を、当時の黒最強クリーチャーである《夜の星、黒瘴》を差し置いてフィニッシャーに据えたものである(構築済みに入っていたゆえ。とはいえ、能力も背景ストーリーも素晴らしかったです)
シーストンピィで活躍した《深き刻の忍者》はもとより、《大牙の衆の忍び》や《喉笛切り》、《静風の日暮》を筆者はよく使ったものだ。
近年、《静刃の鬼》と《逆鳴の学徒》が統率者セットで登場している(2012年が近年なあたりお察し)。
しかし、神河次元は突発的に来訪されるに過ぎないマイナー次元。《夜陰明神》や《梅澤敏郎》など、現代MTG(主にニコル・ボーラスだね)に関与している重要キャラクターがいるにはいるものの、思い出したかのように突如来訪される程度の扱いである。
その次元固有の起動型能力とあっては、新規カードの収録をあまり期待されていなかったであろう、忍術!
まさか平成最後の夏――統率者2018において、一捻り加えた新キーワードとして登場するなんて!
そう、アンスターブルに忍者がいたのは(忍術しないけど)この布石だったのか!?
ドーモ、百合ニンジャです |
上忍術(Commander ninjutsu)
Commander ninjutsu――すごく見た目の間抜けな単語である。間抜けな字面だが、その能力は本物。
《虎の影、百合子》は、統率者領域からも忍術が可能になったのである。
ナムサン!
さすが上忍!
上忍術は素晴らしい訳語だと思うぞ!
コマンダー忍者といえば上忍!
そうナルトで教わったぞ!
嘘です、山田風太郎先生に教わりました。
統率者領域にいると、まったく忍んでないぜ!
つまり!
統率者戦において、《虎の影、百合子》は常に青黒というリーズナブルなマナコストで唱えることが可能ということ!
統率者をプレイするコストが徐々に重くなっていくというのがEDHの根幹ルール。その点をメカニズムとして生かしているのが、プロ―シュ(《食物連鎖)が統率者とはいわない!)やマラスです。
しかし、《虎の影、百合子》は違います。上忍術は、常にコストが一緒なのです。
しかも、軽い!
すごく、軽い!
能力はドロー+全対戦相手に捲ったカードのマナコスト分ライフルーズ。
要は逆ボブだ!
凄いぞ!
しかも、自身だけではなく忍者1体の戦闘ダメージにつき!
ん?
自分だけじゃないってことは――これ、ターン追加カードが捲れたら一瞬で終わるってこと?
とは言っても、ドローだけだと劣化エドリックに過ぎない。
マナコスト分のライフルーズという点に着目すると――元のコストは重めだけど、軽いコストでプレイできるカードがいいってことだよね。
例えば、悪名高きタルキールブロックの探査。
例えば、《熟考漂い》や《叫び大口》の想起。
例えば、重くて軽いエルドラージ界隈の現出。
例えば、ミラディンの最凶壊れシステム親和。
例えば、インベジョンからアモンケットの分割。
例えば、そう、忘れちゃいけない忍術。
例えば――《意志の力》に代表されるピッチスペル。
例えば――《約束された終末、エムラクール》
このカード、もしかしてレガシー級?
クリーチャー回収だって重要である。場に出た際に何らかの誘発型能力を持つカードと極めて相性がいい。
想像してみよう。
《悪意の大梟》や《瞬唱の魔道士》、《断片なき工作員》が手札に戻っていく様を。
手札に187クリーチャーが戻りつつ、なんやかんやでライブラリートップをめくってエムラクール15点という様を(《ドラコ》でもいいぞ!)
もちろん大事なのは統率者戦だ。
既にプレイしなくなって久しいが、このカードは再びデッキを組みたいと思わせるカードだ。
というか、組んだ。
早速組んだ。
何せ忍者である。忍者が嫌いな人間はいない。
日本といえば、テンプラ、フジヤマ、ゲイシャ、ニンジャだ。
面倒であれば、《秘儀での順応》で全員忍者にしてしまおう。
意外とテンポが悪い面は、0マナクリーチャーで頑張れ。《メムナイト》に《羽ばたき飛行機械》、《ファイレクシアの歩行機械》は大事だぞ!
そして、冒頭でも述べたが、忍者――そう、神河ブロックは、思い出深いセットなのだ。
本格的にトーナメントシーンに参入したのがミラディン―神河ブロックだった。
浪人時代、名古屋駅前に在ったホワイトバッジでMTGをして過ごしていた(墨目を手に入れたのもこの店だった)。
上京すれば関東草の根大会の雄、PWCで忍者を使っていた。《ヴィダルケンの枷》でパクったクリーチャーを忍術で手札に戻し、対戦相手と腑に落ちない顔になったものだ(青緑忍者という凄まじい糞デッキだった。一応、人並みには勝てたのは枷と長老が強いためである)
その頃は今ほど使える予算もなかったため、デッキはリーズナブルだった。特に土地に対する予算がないあたり、立派な初心者である。
そう、今回は新忍者の話だった。軽いしアド源だしダメージ源だし、文句ある!?
《深き刻の忍者》は強かったよ!?
それの上位互換だよ!?(上忍だけに)
ゴウランガ!
ん、忍術持ちの忍者って、《虎の影、百合子》を含めても11枚しかないの?
全カード集めるのも容易いね♬
【MTG高価買取】— ドラゴンスター秋葉原店 (@dorasuta_akiba) 2018年8月11日
(C18)虎の影、百合子 ¥4,000
アイエエエエエ!ニンジャ!?ニンジャナンデ!?
ご来店お待ちしております!!#ドラスタ秋葉原 #MTG #mtgjp pic.twitter.com/GXiADGaD1c
あいいぇええ!!!???
忍者なんで!? 高いやん!?
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