2018年4月12日木曜日

ドミナリアにみえるMTGの歴史

これぞ、25周年。



:序文

新エキスパンジョン、ドミナリアの発売日が徐々に近づいています。

来週にはプレリリース。

再来週には発売日。

なんと、プレリリース時にもBOXを受け取れるらしいですが、発売日とは一体・・・。

このイベント、GP京都前に唐突に発表されましたました。その際に常連店にいたのですが、翌日に出発を控えた店長が阿鼻叫喚していました。

既にカスタマセンターが閉まっている時間の発表なため、詳細は不明。米国と日本の記事でイベント内容に違いがある(アメリカではプレリリース時にお店に来訪、日本ではプレリリースに参加)うえに、店舗に対応を投げるという結構凄いイベント。

日本の方でも、突発的なイベント開催に戸惑いがあったみたいです。

大変大変。リリースノートが漏れちゃったり、大変大変。

みんな、買おうね。

これが売れないとMTGオワタになっちゃうヨ。

え、環境名人戦? かなりオワタよ。

グリクシスエネルギー最高(マナベースは見て見ぬふり)。

そう、除去コンこそ至高の存在なり!

・・・いつの時代も、除去コンが好きです。

ただし、戦績は・・・嗜好と戦績は、なかなか相容れてくれません。

ちょっとダメなような・・・。

:時間への取り組みと、失敗

ウィザーズは過去に、歴史に似た概念をテーマにしたことがありました。

時間です。時のらせんブロック――MTGの背景世界に大きな影響を及ぼしたエキスパンジョンにおいて、現在・過去・未来(そう、からくりだね)の表現に取り組んだのです。

刹那・待機・消失という時間を表現したメカニズム。

時のらせんにおける再録
次元の混乱における同型(《そう、滅びだ!》)
未来予知における新規(《からく・・・タルモゴイフ》)
タイムシフトという、エキスパンジョンの中に小さなエキスパンジョンをさらに入れるというマトリョーシカ構造。

時のらせんブロックは、その多様な戦術と懐古厨をくすぐるメカニズムにより、古参プレイヤーからの評価は高いものであったようです。しかし、膨大な再録キーワードや新キーワードによる難解さは、新規プレイヤーに受け入れられませんでした。やたらと覚えることの多いダメエキスパンジョン――売り上げこそよかったものの、評価は二分されてしまいました。

「塩が失敗を美味しくするから」より

今回、25周年を迎えるにあたり、歴史をキーワードにしたのは英断でしょう。記事冒頭の唐突なイベント開催のように、無茶苦茶やってくるウィザーズですが、前回の轍は踏まないようにしているように思えます(25thマスターズのことだよ

イラストやテキスト、フレーバーに再録カードから、芳醇な歴史の匂いを感じられるよう工夫がされているのです。

:MTGの歴史を

例えば新キーワード能力、英雄譚より《氷河期》を。


1枚のイラストから、歴史の重みを感じさせてくれます。

例えば、レベッカの美麗イラストもあわさり人気を博した《ガイアの祝福》

久々の再録ですが、歴史の感じさせる工夫――旧イラストと新規イラストには、確かな流れを感じさせます。

MTG界における三大巨悪の一人、ヨーグモス御大が描かれていたり。
ウルザとの決闘を制し、ハナの復活を望むジェラードの図
神河ブロックやレジェンドにて活躍した梅澤一族が顔を出したり。
この人はまだオモチャを持っていたり。


あの――。

時のらせんブロックの背景世界では、その後に大きな影響を与える変化がありました。

旧PWの退場と新PWの誕生を彩ったドミナリアの災厄。

『大修復』です。

最古のPWであるニコル・ボーラスをも狂わせた世界の変化、次元の裂け目とその修復(ちゃっかり復活して、レシュラックを裂け目に投げ込んだり、夜陰明神の仮面を剥ぎ取ったり、テフェリーをばらばらにしたり、龍師範は楽しそうだなー)

ウィンドグレイスが、フレイアリーズが、カーンが、テフェリーが、ジェスカが、『PWの灯』を捧げました。

あるものは命を、あるものは『ファイレクシアの油』を、あるものは亡き兄を。

そして――。


「風は『故郷に帰ろう』とささやく。だが私には不可能だ

び泣くことしか、できませんでした。

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