その被害は甚大で――特に、マナベースは崩壊するといっても過言ではない。
ショックランド10種類が全滅するのだ。
MTG史上においてトップクラスに数えられるランドが環境を去る時が来てしまった。
現スタンに残る多色ランドは、【占術ランド】と【トライランド】、そして《寓話の小道》となる。
このラインナップ、序盤にタップインを強要する――アグロ泣かせなメンツである。
しかし土地という存在に重点を置く『ゼンディガーの夜明け』では、多色ランドが追加された。
それが、新機軸の――両面ランドだ。
【プレビュー】今回「モードを持つ両面カード」として2色土地サイクルを収録!さらにこれらのカードにはボーダーレス版が存在します! #mtgjp #MTGZendikar pic.twitter.com/h9Um8rOL5i— マジック:ザ・ギャザリング (@mtgjp) September 1, 2020
緑白:《枝重なる小道/石重なる小道》
白黒:《陽光昇りの小道/恐怖昇りの小道》
青黒:《清水の小道/泥水の小道》
赤緑:《岩山被りの小道/樹木被りの小道》
赤白:《針緑の小道/柱緑の小道》
青赤:《河川滑りの小道/溶岩滑りの小道》
今回収録されるのは、上記の6種類だ。
変則的なパターンで、友好色/対抗色のサイクルに当てはまらない収録はかなり珍しいのではないだろうか。
その他4種類――緑黒・青緑・赤黒・青白は、近い将来の収録がアナウンスされている。
Blogatog
Why is there six new pathways, as opposed to the usual cycle of 5 dual lands? Why are they a mix of ally and enemy? Will we see the missing four in another set later this year? As a player who plays a...
両面2色ランドは非常によく出来たカードだ。MTGの土地デザインに、この手があったのかと感心した。
多色ランドのデザイン史は長く、最強といえるデゥアルランドを始め、ダメージランド、フェッチランド、ショックランド、お帰りランド、混成ランド、M10ランド、ミシュラランド、ファストランド、バトルランド、シャドウランドと作られてきた。
そんな悲喜こもごもな歴史の中に、名を連ねるであろう強力なランドだ。
デザイナー凄い。MTGのデザインスペースは年々狭まっており、特にブロック制を廃してからはその速度が加速している感じはあるが、この土地のインパクトは非常に強かった。
お前がデザイナーになれなんて、口が裂けても言えないだろう。
2色への準備完了|読み物|マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト
Mark Rosewater / Tr. YONEMURA "Pao" Kaoru 2017年2月27日 今週は『モダンマスターズ 2017年版』のプレビュー特集なので、プレビュー・カードをお見せしよう。今日が初日で、舞台裏への興味をそそるものにするため、とてもクールなプレビュー・カードを用意している。準備はいいかね? 史上初の『モダンマスターズ 2017年版』プレビュー・カードだ! ...
強さとしては――基本土地以上デゥアルランド以下だ。
ショックランドと同程度には強いかもしれない。
マナ拘束が強いデッキでは負担になるが、その部分は上手く構築面で躱していけば何とかなるだろう。
《寓話の小道》と《廃墟の地》の存在をのぞけば、基本土地より両面土地の方がスタンでは強い。
それは、強い。
選択肢のある基本土地だ。上位互換である。アンタップインという部分が、デザインとして非常に効いている。
一応、場に出て以降は基本土地と変わりないという点は弱点だろう。マナソースとして数えにくい。マナ拘束の強いカード……《龍神、ニコル・ボーラス》と《エルズペス、死に打ち勝つ》の同居を考えると頭がパンクしそうである。
大量の両面2色ランドを入れ、単色t多色な構成も可能となるもしれない。
赤単t青白緑と白単t緑黒赤が現状組める。
そのマナベースが強いかどうかは知らないが、今後そんなデッキが跳梁跋扈する可能性はあるだろう。
このランドの収録で、アグロ使いは次期スタンでも生きながらえることができるはずだ。
【占術ランド】と《寓話の小道》だけでアグロデッキを組むのはさすがに苦行である。
とはいえ、6種類なのが若干響きそうだが、それは枠の問題でしょうがなかったのだろう。
どんだけ土地多いねんと。
まぁ、もう、グリクシスを組む理由もないし、ボーラス様落ちちゃうし、どうなっちゃうの?
現スタン最強デッキであるスゥルタイでマナベースを組んでみると。
次期スゥルタイ
4《ゼイゴスのトライオーム》
4《寓話の小道》
4《清水の小道/泥水の小道》
4《疫病の神殿》
4《神秘の神殿》
4《森》
2《沼》
2《島》
……うーん?
次期グリクシス
4《寓話の小道》
4《清水の小道/泥水の小道》
4《河川滑りの小道/溶岩滑りの小道》
4《欺瞞の神殿》
4《悪意の神殿》
3《沼》
1《島》
2《山》
まぁ、こんなもん?
下の環境に目を転じれば、ヒストリックは勿論使うとして、パイオニアに与える影響は大きいと思われる。
パイオニアのマナベースは非常に歪んでおり。
友好色
【ショックランド】
【M10ランド】
【バトルランド】
【シャドウランド】
【サイクリングランド】
【占術ランド】
対抗色
【ショックランド】
【M10ランド】
【ファストランド】
【ダメージランド】
【ミシュラランド】
【占術ランド】
……【フェッチランド】が禁止されている関係で、友好色のランドが酷いことになっている。【バトルランド】と【シャドウランド】、【サイクリングランド】は正直使いたいカードではない。
タップインかアンタップインかで、土地の強さは大きく変わる。友好色はタップインランドが多すぎる。
【シャドウランド】?
糞だ。
3色に目を転じれば楔と弧のマナベースの差にも繋がっていく。
楔はサイクリングトライランドを得てますます強力になっているのにだ。
そんなマナベースが、今後は。
友好色
【ショックランド】
【M10ランド】
【バトルランド】
【シャドウランド】
【サイクリングランド】
【両面ランド】
対抗色
【ショックランド】
【M10ランド】
【ファストランド】
【ダメージランド】
【ミシュラランド】
【両面ランド】
……当然対抗色の方が遥かに強いわけだが。
対抗色のアグロデッキのマナベースを簡単に組むと。
対抗色マナベース:22枚
4【ショックランド】
4【ファストランド】
4【両面ランド】
2【ダメージランド】
2【ミシュラランド】
4《変わり谷》
2《基本地形》
2《基本地形》
これでマナソースが18/18、タップインはミシュラランドのみ。
《変わり谷》含んでこれ。
凄い。
友好色で組んでみると。
友好色マナベース:22枚
4【ショックランド】
4【両面ランド】
4【M10ランド】
4《寓話の小道》
3《基本地形》
3《基本地形》
一応マナソースは19/19。無理くりである。
【翻訳記事】 土地が脅威になることは、ゼンディカーでは日常です。そして、土地そのものがクリーチャーとして戦うことも…今回のプレビュー記事では、新たに「クリーチャー化」に名を連ねる土地をご紹介します。 『這い回る』 https://t.co/d9SpfgS0xk #mtgjp #MTGZendikar— マジック:ザ・ギャザリング (@mtgjp) September 3, 2020
【翻訳記事】 新セット『ゼンディカーの夜明け』で登場するメカニズムを、新カードとともにご紹介します。2つの使い道がある「モードを持つ両面カード」、4つの職業を集めて強くなる「パーティー」が新登場、「キッカー」「上陸」が再登場します。 https://t.co/MO7TC4J9vJ #mtgjp #MTGZendikar— マジック:ザ・ギャザリング (@mtgjp) September 1, 2020
『ゼンディガーの夜明け』では、ミシュラランド、そして呪文と土地の【両面カード】が登場も発表されている。
呪文と土地の2モードを選択できる【両面カード】はデゥエル・マスターズからの逆輸入といえるデザインで、ウィザーズの土地事故に対する憎しみを感じさせる。
快適なゲームが大事だよね。
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