2018年12月9日日曜日

【PT終了】MTGの競技シーンは激変の時代へ【ミシックチャンピオンシップ開催】

MTGの競技シーン。

世界選手権を筆頭とし、プロツアーやワールドマジックカップ、GPに国別世界選手権と様々な大規模トーナメントがピラミッド状に積み重なり、世界各地で開催されています。

その根幹は、プロプレイヤークラブとプロポイント制度――プラチナ、ゴールド、シルバー、ブロンズ等々のランクに応じた特典でしょう。

MTG自体の賞金は、たとえPTといえど、日本人の平均生涯年収と比べれば微々たるものです。

最上位であるプラチナレベルでも、平均年収に勝てるかどうかというレベルです。

世界各地で開催される――裏を返せば、旅費が大きくのしかかってきます。

プロポイント制度は、テニスを手本にした制度に思えます。しかし、そこまで競技人口のないMTGでは、大会賞金が限られています。

そうなると、プロプレイヤーが育まれるわけがありません。

毎年赤字になるプロプレイヤーなんて、意味がないでしょう。

ウィザーズは、トラベル賞の授与という形で、補填してきました。

だからこそ、「Play The Game , See The World」が、曲がりなりにも維持されていたのです。

今までは、です。













PT6回開催や、地域別参加制限――GP名古屋2018と日本人プロとトーナメントシーンという記事に変更点をまとめたのが10月です。

あれから2か月足らずでウィザーズは方針を転換しました。

大転換といえるでしょう。

『新時代へ――マジックとeスポーツ』


プロレベル、終了。

MTGの競技シーンが、一つの終焉を迎えそうです。

この発表から読み取るに、DTCG界に名乗りを上げたMTGアリーナ(MO? そんな旧世代の石器物は知らないようです)に、今後リソースを注いでいくようです。

年間賞金倍増――これは、トラベル賞の廃止で十分賄えるような。つまり、何も変わっていないんでしょうか。

手間がかからなくなっていいですね。

……プレイヤー個人に支給するって、無理がある制度をよく維持してきたなぁ。

また、目玉の一つとして、各eスポーツで行われている形態――報酬金額75000ドルのMTGプロリーグの開催が謳われていますが、これは欧米中心の選考になるのでしょうか。

一流のマジックプレイヤーとありますが、選考基準が曖昧です。

某HSの有名配信者を交えて行われた、どぶに金を捨てる素晴らしい糞イベントの再来にならないことを祈るばかりです。

さて、この発表――今後のプロ・プレイヤーの在り方がどうなるかですね。

今のプロ・プレイヤーは、専業の場合だと概ねカードショップと契約+プロレベルの恩恵で収益をたてているでしょうか。

兼業が圧倒的に多いように思えます。

異業種参入はサイゲームスぐらい、契約がどうなっているのかよくわかりませんし、その後のウィザーズの方針転換により続く企業は現れませんでした。

今思えば、MTGアリーナの存在があり、DTCGの大手タイトルであるシャドウバースの元締めとは手を組めなかったんでしょうね。

ウィザーズの中、DTCG部門とTCG部門で、大きく混乱が生じている?

元々、プレイヤー軽視なことは度々指摘されており、その点を危惧したゲイリートンプソンの世界選手権ボイコットもありましたが、あまり上手くいっていないようです。

今回の、急な発表。

詐欺として訴えられてもおかしくはないレベルです。

PTを4回→6回→4回って、こんなことを企業がやってはだめでしょう。

信用できません――もともと、信用がない?

信用がなければ、競技シーンに対するウィザーズの情熱もないんでしょうね。

ウィザーズは、あくまでカードの発行元に戻りたいのでしょう。

MTGのプロ・ポイント制度は無理があったのです。

いくらプロプレイヤーの補助をしたところで、売り上げが伸びませんし、知名度も上がりませんでした。

特に、カラディシュ以降、売り上げは大きく落ちたはずです。

それは、商品としての魅力の薄れが要因ではあるでしょう。そして、プロプレイヤーズクラブは、その際の補助の役割を果たせない――果たせるわけが、ないのですが。

1企業で責任を持つには、限界があります。ウィザーズは、公的機関ではないのです。

MOに触れなかったのも、当然でしょう。

あのゲームは、独自の経済圏を持っています。昔のオンラインゲームは、経済圏を電脳世界に作り上げました。しかし、その経済圏は、ウィザーズに利益をもたらさないのです。

あくまで、MOに参加するプレイヤー――その中には、仮想通貨で一旗揚げる人物までいましたが――がやり取りをし、ウィザーズは1銭も得をしない。

何かに、似ていますね。

そう、現実世界のMTGです。

度々問題になるカードの高騰ですが、幾ら高騰したところで、ウィザーズの許には1銭も売り上げが入ってきません。

あくまでパックを粛々と売るだけなのです。

値段の上昇から利益を得るandカードが手に入らない顧客の不満の解消という2大目的のために、マスターズシリーズがあったのでしょうが、今回のアルティメットマスターズで終了となりました。

そう、マスターズだろうと何時もの新作エキスパンジョンだろうと、作成するコストは変わらないのです。

値段が変わる――それは、二次商圏であるカードショップの相場によるものなのです。

スタンダードは、ウィザーズの売り上げに直結します。

では、モダンやレガシーは?

当然寄与しないです。

モダンが活発になったところで、ウィザーズの売り上げは伸びません。

使用されるカードが収録されたエキスパンジョンは、とうの昔に店舗に卸され、ウィザーズの懐に収益として計上されています。

売れるものがないウィザーズには、ただ面倒なだけの存在なのです。

さて、プロプレイヤーの話。

ウィザーズは、今までのプロプレイヤーを切り捨てる方向に走りました。

軟着陸する方法だってあったのかもしれませんが、1年という猶予を区切り、有無を言わせず現行プロを放逐しました。

そうなると――新たな生計の方法を考えなければいけません。


①様々な媒体に記事を寄稿(戦略? 紀行文? デッキ?)
②独自メディアによる広告収入
③動画で稼ぐ
④サロン……?
⑤解説
⑥大会賞金……ぐむむ。
⑦大会開催
⑧ショップ経営?

ざっと挙げてみましたが、他にも方法はあるのでしょうか?

トレイルランというマイナー競技(そりゃあ、マラソンなんかと比べればね)もそうなのですが、収益の確保って難しいです。

国内トップの選手が4回海外遠征へ行って、得たものが200ユーロ――泣ける。

だからこそ、大会賞金だけで暮らしていけるのが理想ですが、その他の収益が大事なわけで。

その点、行弘プロは、動画の配信の他に、他ゲーム(ポケモンやDQR等々)でも解説や参戦を行っています。

ゲームにオールインしてるっぽい高橋プロも、こんな試みを。とはいえ、収支が釣り合っているかは不明ですが。

プロゲーマーときどとMTGのプロにもあげましたし、度々取り上げていますが、MTGで食べていくというのは苦難の道です。

MTGのコンテンツ力は大きくないのです。

そう、決して大きくはないのです。

世界最古のトレーディングカードゲームは、誰もが知っているわけではないでしょう。

知っているわけではないから、現状のプロ制度が破綻――そう、破綻したのです。何せ、日本のプロプレイヤーと言われる人たちも、メディアに取り上げられることはほとんどありません。

原根健太、高橋裕也、佐藤レイ――といったMTGを嗜んでいる人間からすれば錚々たるメンバーが晴れる屋プロズを辞した時も、大いに騒がれたかといえばそうではありません。

MTGプレイヤーという限られたコミュニケーションでもしかりです。

MTGの、そしてMTGプロの影響力はその程度なのです。

遊戯王、ポケモンの後塵を拝していますし、eスポーツ界でも圧倒的な差をつけられています。

テニスにはなれなかったのです。

GP名古屋の裏側で、クラロワリーグ世界1決定戦が幕張で行われていました。

その演出は、素晴らしいものだったと思います。もちろん、世界選手権規模という違いはありますが、スポーツ(ここでは運動よりも、競技の意味合いですね)として、魅せようとしていました。

データが幾らでも複製される現状、音楽家の生計は、コンサートに回帰しました。それは、生だからです。その場の体験が、問われるのです。

GPが名称をかえ、フェスタ――生の祭典になる。

MTGは、どうなるでしょうか。

誰でも――そう、誰でも出来るのが卓上ゲームであるMTGの強みです。

それは、難病であってもです。

現状あるeゲームは、人としての身体機能に大きく依存しているゲームが多いです。

その点は、大きな利点だと思います――老若男女プレイ可能なゲームです。

MTGの競技シーンが変わる――それは、仮初めのプロプレイヤーの消失なのでしょうか。

プロポイントによるピラミッド構造は、砂上の楼閣と化します。

今後は、人気配信者がプロと呼ばれるようになるのかもしれません。

もし、MTGアリーナのプロリーグを動画コンテンツとして配信するのであれば、人気配信者を――ともハッピーって、そのためだったりする?

いや、まさかねぇ。

行弘プロと市川プロが、日本の動画配信の先駆者ですが、世界選手権のDQが痛い。

市川プロはシルバー落ちが……とはいえ、今後はより一層の活躍とご結婚、はぁ、羨ましいのぉ。

お二方とも、動画はダントツで面白いです。某渡辺プロ登場の動画は、色々な意味で凄すぎて目玉が飛び出ました。

そんな、とりとめのない内容の記事になってしまいましたがが、競技シーンは大好きなのです。

わかっていないことも多いですが。

トラベル賞や賞金って、税金の申請どうなるのかな?

銀行振り込みは面倒だったけど(海外からの送金ということで、確認の電話があったり)。

そんなレベルで、未知なんですよね。

日本って国は、本当にお金の話を忌避するから……。

でも、MTGだけで食えるって、凄い話だと思います。

それこそ、故石田格さんがプロ契約を初めて結んで幾早々、大手ショップが契約をする時代になり、現在に至りました。

RPGマガジン時代のMTGプレイヤー……であるからこそ、競技シーンが好きなんだよなぁ。

そいうプレイヤーは極少数だと思いますが、中にはいるということで、そうするとMTGのプロポイント制度って、自分にとってはいい制度だったんだろうな。

旧制度が崩壊し、新制度が無事にスタートするのか、それともこれから二転三転するのか。

MTGアリーナを押すということは、いわゆるエターナル環境をどう扱うのか。

アリーナでの旧エキスパンジョンの実装は?

そして、旧エキスパンジョンの実装は、卓上ゲームとしてのMTGの終了を意味する?

MTGは、つまるところデータです。そして、現在、もっとも安く大量に扱えるデータは、ネットなのです。

まだまだ、MTGは楽しめるはずです。

そして――いつかは、終焉の時を迎えるはずです。

その時まで付き合うのか、それとも遠のいてしまうのか、それは現状わかりません。

今は――人生における大事な、そして大きくリソースをつぎ込んだ存在です。

それでは、また。

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