2018年3月29日木曜日

GP京都2018参戦レポート



あの惨敗から数日。

胃腸炎、頭痛、発熱――山のような体調不良が敗者を襲う。

溜まる仕事、あの日に帰りたい、あの日に・・・。



今回のGPには、いつもの調整会(という名の遊び仲間)より精鋭6人が参加しました。

当チームの使用デッキは、

レガシー:ランズ

スタン:青黒ミッドレンジ

そして、筆者担当のモダンはというと、無限コンボ入りの緑白カンパニーでした。

5《森》
1 《平地》
2 《寺院の庭》
4 《吹きさらしの荒野》
4 《樹木茂る山麓》
3 《幽霊街》
3 《廃墟の地》
-土地(22)-


1 《歩行バリスタ》
4 《貴族の教主》
3 《極楽鳥》
4 《献身のドルイド》
4 《療治の侍臣》
1 《薄暮見の徴募兵》
4 《聖遺の騎士》
4 《不屈の追跡者》
1 《不屈の神ロナス》
3 《クルフィックスの狩猟者》
3 《台所の嫌がらせ》
-クリーチャー(31)-


4 《集合した中隊》
3 《召喚の調べ》
-呪文(7)-


「サイドボード」
3 《流刑への道》
1 《太陽の勇者、エルズペス》
1 《台所の嫌がらせ》
1 《鷺群れのシガルダ》
1 《無私の霊魂》
1 《ラムナプの採掘者》
2 《石のような静寂》
1 《クァーサルの群れ魔道士》
1 《再利用の賢者》
1 《弁論の幻霊》
1 《エーテル宣誓会の法学者》
1 《ボジューカの沼》


メイン・サイドあわせて《台所の嫌がらせ》を4枚とり、サイドに《太陽の勇者、エルズペス》と《鷺群れのシガルダ》を採用することで、ジャンドを重点的に対策しました。

メタ読みとしては、ジャンド・トロン・デスシャドウ・バーンがTir1、その下にストームや親和、5C人間にカンパニーがくるという読みでした。

京都に到着して早々、大好きな伏見稲荷へ単独行です。山頂へ10年ぶりに昇り必勝を――初日抜けを祈願します。おみくじで大吉を引き当て幸先の良いスタートを切りました。
しかし、四の辻から山頂へ向けて、ロケットダッシュのつもりが、何時の間にか麓に着くあたり、この遠征の前途多難さを示していたのかもしれません。

さて、大会開始です。

参加者757チーム。初日抜けは6-23敗した時点で目なしとなります。



運命の一回戦!

対タイタンシフト

特に成すすべなく、噴火して負け×2。
チームも負け。

ううあ、うあ、ああああああ!!!???

そう、タイタンシフト!

ジャンドよりもストームよりも、もっと相性の悪いデッキがありました。

《聖遺の騎士》入り緑白カンパニーは、土地破壊を手に入れることで、通常のカンパニーデッキよりもトロンに対する耐性を得ました。いえ、鴨が葱を背負ってきた(京都だけに)といえるほどの改善でしょうか。

では、同じようにモダンを代表する土地コンボのタイタンシフトはというとーー何も相性差に変わりはありません。手に入れた土地破壊が意味をなさないのです。特殊地形が基本地形に変わったところで、タイタンシフトにとって何ほどのものでしょうか。淡々と土地を伸ばし、淡々とヴァラクートが火を噴くのみです。

コンボによる速度勝負を挑もうにも、相手には《稲妻》という妨害手段があります。さらにはメインから全体3点火力が何かしら飛んできます。

速度勝負も土地破壊も困難となれば、サイドに《神聖の力戦》をとったうえでの《聖遺の騎士》によるサイズ勝負しかなかったと思います。それほどに相性の悪い相手です。

そして、今回のメタ環境。二日目進出者のメタゲームブレイクダウンはというと。



トップがタイタンシフトでした。

誤算の、そして終焉の始まりでした。

2回戦
対親和
秒殺×2。2マッチ目は、《再利用の賢者》で《頭蓋囲い》を、《エーテリウムの達人》を《流刑への道》したうえでの4Kill。
チーム負け。

この時点で崖っぷち。お荷物具合に、帰りたくなっています。

3回戦
対5C人間
20→12→0と削られ負け。
《翻弄する魔導士》と《帆凧の掠め盗り》にコンボを妨害され負け。
ここは悔しい敗戦でした。徐々にデッキから妨害要素を削り、クロック勝負を挑むことの多かった5C人間ですが、再度妨害を増やしたタイプが主流になっていたようです。

単純なサイズ勝負であれば緑白カンパニー側に分がありますが、クリーチャーによる妨害要素が多いと、除去が少ない分きついのです。

それでも、対策が2枚なければこちらのコンボが決まるという場面できっちり引いていたあたり(それも3ターン目に)対戦相手も剛のものでした。

チームは勝ち。
何とか踏みとどまりました。

4回戦
対緑単トロン
3KILL。ウルザ地形を破壊し尽くしたりして勝ち。
チームも勝ち。

5回戦
対青白コントロール(フルフォイル、翌日のモダンのサイドイベント優勝者――という話を、帰りの駅で話していたら、当人とすれ違って驚きました)
糞ミスプレイしてチームメイトに怒られましたが、勝ち。
チームも勝ち。

青命令を構えているだろう相手に、《集合した中隊》をプレイしましたが、青白フィルターランドを割っておけば、青シンボルが足りていなかったという。
キラキラしていて失念していました(アホ)
まあ、アドバンテージで圧勝するので、大体大丈夫です。

6回戦
対ホロウワン
相手の引きが全般的に温く勝ち。
チームも勝ち。

気がつけば4-2とそれなりの成績になってきました。チームの勝ちにも幾ばくか貢献しています。ここで!

7回戦
対オーメンシフト
何でや!

1マッチ目は、何事もなく、噴火して負け。

2マッチ目は、ライフ19で土地6枚にも関わらず、《桜族の長老》しか出せなかった相手に(オーメンは即割りました)、《桜族の長老》→《流刑へ道》、《幽霊街》で自分の土地を割る、X=3の《歩行バリスタ》プレイ、8/8になった2体の《聖遺の騎士》で殴ってぴったり勝ち。かなり劇的な勝ちでした。

そして、運命の3マッチ目。初日落ちをかけたサバイバルゲーム。
《献身ドルイド》→《稲妻》
《献身ドルイド》→《稲妻》
相手が5マナ、こちらが4マナの状態で、《聖遺の騎士》が着地。

ここが、敗着でした。《集合した中隊》があるにも関わらず、何故か先に《聖遺の騎士》をプレイ。相手のターンとなり、手札を確認し――血の気が引きました。

そして、6マナから《原始のタイタン》。

《聖遺の騎士》は果敢に《原始のタイタン》のブロックを挑むも、敢えなく《内にいる獣》に倒れ、《集合した中隊》で《献身ドルイド》が捲れず終了。ここも怪しいプレイを行っており、サイズを上げるべく土地を壊しつくしてから《集合した中隊》をうちましたが、4マナの段階でさっさとプレイし、《不屈の追跡者》や《クルフィックスの狩猟者》から何かに繋がるようにすべきでした。

たとえ、3枚目の、デッキ最後の《稲妻》を対戦相手が既に握っていたとしても。

チーム負け。

ここで私のGP京都2018は終わりました。

デッキ選択には悔いはありません。

同じ緑白カンパニーを使用した行弘プロは、ベスト4まであと一勝でした。

メインボードは、十分な構成です。

サイドボードは、タイタンシフトを、そしてジャンドにも効果のある《神聖な力戦》をとるべきでした。

プレイングは、ミスの連発でした。結局のところ、そこにいきつくのかもしれません。初戦で苦手デッキにあたり、チーム戦特有の最終ゲームのプレッシャーにさらされ(5-7回戦がそうでした)普通のプレイングができなくなる。レガシープレイヤーの成績が良かったため、なおさらです。

勝ちたかった。でも、以前より天衣無縫ではいられなかった。ここ数回のGPは、毎回賞金ラインに達していました。GP神戸では、PT権利まであと1勝でした。

欲と驕りがあったのでしょう。所詮は、経験が長いだけの古参兵。身の程を知り努力するだけです。終盤にミスプレイを連発する。それも、敗着につながるミスプレイを。はたから見れば、絶対にしないプレイを。

次の大きな大会は環境名人戦になります。

そして、BMOスタン・モダンの2連戦に挑むつもりです。

ドミナリアのプレビューが始まり、環境はまた変貌をとげるでしょうが、継続して参加していきます。戦歴を積み重ねることしか出来ない故に。



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