2018年3月11日日曜日

ドミナリアの再録カードについて




・初めに

公式より、リリースノートがリーク(!?)されてしまったドミナリア。

一足早い公開カードの中から、再録カードをかいつまんで紹介したいと思います。というよりも、思い出語りでしょうか。それだけの愛着のあるカードの名前が見えてしまったのです。そう、再録カードは、MTGにおける歴史の道標なのです。

お前はお呼びじゃない


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・現在判明している再録カード
 緑:《ラノワールのエルフ》
   《新緑の魔力》
   《茨の精霊》
 赤:《スカークの探鉱者》
   《ゴブリンの戦長》
   《包囲攻撃の司令官》
   《スキジック》
茶色:《氷の干渉器》

この選択……凄い!(圧倒的語彙不足)褒めて遣わす! これだけで十分に25周年感があります! どれもこれも、一時代を築いたカードばかりです。やはり、リミテッド用のゴミカードを再録するだけでは意味がない。きちんと、理由を持って再録するべきなのです。それこそが、長い歴史を持つMTGの利点なのですから。

《ラノワールのエルフ》

言わずと知れた、緑を代表する1マナのマナクリーチャー。初出はリミテッド・エディションになります。このカードと《極楽鳥》が、緑のマナ基盤を長く支えてきました。この2枚、第8版を選ぼうにて、投票を行うことになり、《極楽鳥》が勝利したこともありました。ウィザーズが《不屈の自然》系統の2マナのランパンスペルとともに、1マナのマナクリーチャーの収録を渋ったため、長くスタンダード環境に姿を見せませんでしたが、ついに復活です。


現在も、モダン・レガシーともにエルフに採用されており、その強さは基本ながら折り紙付き。歴史を紐解けば、ステロイドにアーナムゲドン、ファイアーズにオンスロート期エルフ、ゼンディガー期エルフと、採用デッキの枚挙に暇がありません。

1マナのマナクリーチャーといえば、モダン禁止・レガシーでも禁止改定の時期になると名前の挙がる《死儀礼のシャーマン》がいます。同型再販に《Fyndhorn Elves》や《エルフの神秘家》。亜種としては《深き闇のエルフ》や《東屋のエルフ》が有名でしょうか。1枚制限のあるEDHではよく使われる面々ですね。

ラノワールという地名はドミナリアにおいて有名な森林地帯です。あの氷河期を終わらせたPW、ナイン・タイタンズの一員である《フレイアリーズ》と関係があります。また、この凶暴そうなイラストのエルフは、「鉄葉」とも……おや、新カードにそのような記載が見受けられますが?

・《新緑の魔力》・《茨の精霊》

かっての緑を代表するクリーチャーです。といっても、ウルザズディステニーにて登場した《茨の精霊》は、そのインパクトの割には目立った活躍は見せませんでした。《再誕のパターン》にて、引っ張ってくるクリーチャーの中に紛れ込んでいるぐらいでしょうか。

やはり、一世を風靡したといえば、《新緑の魔力》の方でしょう。初出がテンペストであるこのクリーチャーは、当時の大型クリーチャーの代表格です。《夜のスピリット》や《スリヴァーの女王》と並び、リアニメイトや《ドルイドの誓い》の候補でした。極悪リアニメイトカードである《繰り返す悪夢》との相性の良さもあり、フィニッシャー枠としてNWOに採用されています。また、古のエクステンデットでも、リアニ先としてよく候補に挙げられていました。現在のMTGでは、パワー不足こそ否めませんが思い出深いカードです。
 《茨の精霊》、もしかしてアンコモン落ち?

・《スカークの探鉱者》《ゴブリンの戦長》
 《包囲攻撃の司令官》

オンスロートブロックにて暴れまわった、ゴブリンデッキの中核が揃って再録です。部族をフューチャーしたはずのイクサランよりも、部族部族しい面子です。モダン環境にて、《スカークの探鉱者》と《ゴブリンの戦長》の再録は、ゴブリンデッキを輝かせることが出来るでしょうか? また、《包囲攻撃の司令官》は、3体のトークンを生み出しながら、生贄に捧げることで2点ダメージを飛ばせるという1枚で完結した強さを持っています。そのため、ゴブリンだけではなく、第10版再録時にはヒバリデッキやジャンドといった赤絡みのミッドレンジデッキに採用されていました。現在の赤の5マナ域といえば、《栄光をもたらすもの》が挙げられます。古の名カードは、スタンダートにて居場所を確保できるでしょうか?


・《スキジック》

赤の速攻持ちクリーチャーである《ボールライトニング》の亜種、または《轟きの巨人》(謎にアイコニックマスターズに再録されて草、もしくは激怒)の上位互換です。

かって、ファイアーズというデッキが一世を風靡しました。ウルザブロック亡き後のスタンダート環境において、長くメタの中心にいたデッキです。8枚採用のマナクリ―チャー(そう、ラノワールのエルフと極楽鳥だ!)から《ヤヴィマヤの火》につなげ、《ブラストダーム》や《はじける子嚢》、《火炎舌のカヴー》、そして《スキジック》を叩き付けていきました。メタの移り変わりから、ノンファイアーズやダークファイアーズという亜種を産みだし、メタゲームの面白さを感じさせました。

当時は《暗黒の儀式》が使用可能であった最後のスタンダード環境であり、赤黒ミッドレンジであるマシーンヘッドにて、《ファイレクシアの盾持ち》や《燃え立つ死霊》とともに対戦相手を打ちのめしていました。

現在のMTGにおいて、赤の4マナ域を代表するクリーチャーである《再燃するフェニックス》や《熱烈の神ハゾレト》と比べると、カードパワーの見劣りは否めません。また、キッカーという要素こそありますが、《現実を砕くもの》と比べてしまうと……。もはや、思い出のカードという立ち位置しか残されていないのかもしれません。しかし、私は歓迎します。それに、リミテッドにおいて、これを4ターン目から出し続けられると大抵の戦線は崩壊しますしね!

・《氷の干渉器》

初出はリミテッド・エディションであり、いわゆるタッパーの元祖。歴史あるカードになります。当時は、《冬の宝珠》をタップすることで自分だけ土地を起こしたり、ザ・デックのフィニッシャーである《セラの天使》をタップしたりと、獅子奮迅の活躍を見せました。しかし、徐々にカードパワーについていけず、タイプ1にて制限された過去も今は昔、ミラディン再録時は良きリミテッドカードという立ち位置になりました。

・終りに
今回の語りは、以上になります。ドミナリアに関しては、リリースノートだけでも、まだまだ話の種がつきません。しかし、その前にやることがあります。

GP京都まで残り2週間。

今日は、晴れる屋トーナメントセンターにてモダンを嗜む予定です。チームメンバーも集まるようなので、好い調整ができればと思います。

使用デッキは――そう、緑白カンパニーです。



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