2018年3月5日月曜日

第11期モダン神挑戦者決定戦

~初めに~

 3月。

 私の中では、来たるGPに向けた、モダン強化月間という位置づけです。

 ジェイス・血編み髪のエルフの解禁後の環境を占う大一番――モダン神挑戦者決定戦に出場しました。

 使用デッキは、先週より使用している、緑白カンパニーです。着眼点はいいけど、持ち込むデッキの見た目はとても弱そう。そう仲間内で評されることが多いプレイヤーですが、今回は如何に?




~緑白カンパニー~

6《森》
1 《平地》
2 《寺院の庭》
4 《吹きさらしの荒野》
3 《樹木茂る山麓》
1《地平線の梢》
4 《廃墟の地》
2 《幽霊街》
-土地 (23)-
4 《極楽鳥》
4 《貴族の教主》
4 《水連のコブラ》
3 《漁る軟泥》
4 《クルフィックスの狩猟者》
4 《聖遺の騎士》
3 《不屈の追跡者》
1 《永遠の証人》
-クリーチャー (27)-
4 《流刑への道》
4 《集合した中隊》
2 《四肢切断》
-呪文 (10)-

サイドボード
2《外科的摘出》
以下割愛

 3/3は、常連である店舗のモダン大会へ。青黒死の影に恐ろしいミス(ウーズが除去される際、墓地の滅びを抜かない。精神を刻む者ジェイスの+2能力に対し、相手がトップを見ていないのに、スタック廃墟の地起動。トップ見ても一緒だからと省略のつもりで起動したのですが、考えてみればまだ見てないという。コミュニケーションエラー、というか焦り過ぎでした)で敗北以外は勝利。4-1の5位で《新緑の地下墓地》ゲットと、好いスタートを切りました。

 《漁る軟泥》《聖遺の騎士》・《不屈の追跡者》とサイズの大きいつもりのクリーチャーがおり、太い戦略をとれるのが強みだと考えていました。ただ、アドバンテージは得られますが、勝つまで時間がかかり過ぎないかという指摘を受けました。それなりに勝ってしまったいたため、その意見は聞き流していました。そう、しっかりと確認しておけば……。

~そして迎えた、モダン神挑戦者決定戦~

優勝は緑白カンパニー

私は……3-3ドロップという、《丘巨人》な平凡な成績。



 そう、勝つまでに時間がかかる――そこが、デッキの根本的な欠点でした。《漁る軟泥》、《聖遺の騎士》、《不屈の追跡者》。この中で、場に出た瞬間に大きいクリーチャーは《聖遺の騎士》だけです。

 更地の盤面に、《不屈の追跡者》が出ても、3/3/2のバニラクリーチャー。《漁る軟泥》も、墓地にクリーチャーがいなければただの《灰色熊》。大きくなるには下準備が必要なのです。その部分を見落としていたのです。


 また、アドバンテージは確かに獲得できますが、その吐き出し口が勝利に直結していません。手間のかかるクリーチャーを並べていくだけであり、勝利に時間がかかっていたのです。
 圧倒的なアドバンテージを得る時――それは、対戦相手がクリーチャーを除去しきれない時でした。相手が除去しきれない=勝利。かってのキキジキコンボのように、そんな都合のいい組み合わせが世の中には……あります。GP神戸2017にて、あと一歩のところでPT京都の権利を逃した愛用デッキが生まれた理由。緑白というカラーリングにおいて、土地破壊と組み合わせようとして挫折したコンボ。

 紹介しましょう。

 優勝された小田さんの緑白カンパニーです。


~真なる緑白カンパニー~

6 《森》
1 《平地》
2 《寺院の庭》
4 《吹きさらしの荒野》
3 《樹木茂る山麓》
3 《幽霊街》
3 《廃墟の地》
-土地(22)-

1 《歩行バリスタ》
4 《貴族の教主》
3 《極楽鳥》
4 《献身のドルイド》
4 《療治の侍臣》

1 《無私の霊魂》
1 《薄暮見の徴募兵》
1 《漁る軟泥》
4 《聖遺の騎士》
4 《不屈の追跡者》
2 《クルフィックスの狩猟者》
1 《不屈の神ロナス》
-クリーチャー(30)-
4 《召喚の調べ》
4 《集合した中隊》
-呪文(8)-


 《聖遺の騎士》からの土地破壊。
 《不屈の追跡者》や《クルフィックスの狩猟者》による土地が産み出す無限のアドバンテージ。
 
 そう、私と同じ戦略です。圧倒的な物量で押し潰す。決勝戦の相手、赤青ブリーチの必殺技、滅殺6ですら耐えきるアドバンテージ。さらにもう一つ、明確な勝ち筋が投入されていました。




                           GP神戸2017フェイスブックより引用~
 《献身のドルイド》+《療治の侍臣》の無限マナコンボです。その脆さと10数枚のスペースを要するため、土地破壊を内包したデッキを上手く構築できず、私は諦めていました。諦め、《水連のコブラ》に活路を見出そうとしました。
 緑白では、《療治の侍臣》を無限マナ以外に使えないことも、敬遠した理由です。アブザンであれば、上記のように無限頑強が使えるためまだ許せます。モダンにおいて、ただの2/2/1にスペースを割けないと判断したのです。しかし、《水連のコブラ》も同様にただの2/2/1。となれば、相手を倒せるコンボパーツの方が優位なのは当然でしょう。

 なるほど、このデッキであれば無限の物量から迅速な勝利が可能です。コンボともスピード勝負が可能となり、カンパニーデッキが苦手だったトロンに対する耐性も獲得しています。迅速な殺意と、粘り強い戦いの両軸を兼ね添えているのです。

 優勝者の小田さんのデッキは、今後、土地破壊型の緑白カンパニーにおけるスタンダートとなる構築だと思います。今までの無限マナコンボ内包型は、アブザンやバントが多く、純正緑白はほとんどありませんでした。エターナルデボーテの系譜にあるコンボ特化型ぐらいでしょうか。

 お手本のような素晴らしい構築です。感服です。だから、MTGは面白いのです。恐らく、今週のモダンの大会に、ほぼ同じ構築で出ると思います。GP京都――まだまだ、考えることはありそうです。

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