2020年8月11日火曜日

大量禁止カードの結果、環境に何が残ったのか?




我々だ!



再生デッキ、バントランプ、ジャンドサクリファイスが弱体化された結果、その下位グループ……再生デッキに抑えられていたスゥルタイランプが猛威を奮う形になっている。

アドベンチャーデッキも追随する形で……これ、環境変わったのか?























大量禁止を行ったスタン環境だが、あまりエキサイティングじゃないんだなー、これが。

どうしても見覚えのあるデッキが暴れるわけで、これ今までと変わらないわと。

結局出る杭を叩き続けても面白くはないわけで……かといって、どうすればいいのかわからない。

MTGにおけるアリーナの存在は、コロナ禍の中では福音だ。

福音だが同時にパンドラの箱で、市川さんの配信ではコロナ前ギリギリのタイミングで滑り込めたし、これはやらざるをえなかったと。

その結果、テーブルトップとDCGの齟齬が……という話があったが、ヤソさんの記念配信3――アーカイブに残っていない、豪華メンバー陣(MPLにMRLがよりどりみどり)の話を聞いていて、そもそもTCGという分野が、DCGに向いていないのではないだろうかという疑念がわいた。

ナーフを行っているHSが競技シーンの一線から運営方針を転換したのは、ある意味象徴的な事柄だろう。

弱体化ナーフは結局禁止と同じであり、近年のMTGが行っている施策と合致する。

じゃあ、どうしてゲームに手を加えるかというと、面白みがなくなるからだろう。

似たような最強デッキ、似たようなプレイング。膨大な試行回数が、ゲームの新鮮味を損なっていく。

セットごとに環境が変化し、その新陳代謝によりエキサイティングなゲームをもたらすのに、近年は発売後すぐにメタゲームが固定し、なかなか脱却出来ない様子が多い。

多数のプレイヤーがデッキを走らせ、ラダーを行い、大量のデータが環境の回答を導き出す。

FNMと週末大会や、海外の大規模大会の結果を追っていたのが、アリーナを通すことで世界中の人間が切磋琢磨し情報の海に次々と指針をうちだしていく。

これまで人類が手にしたことのない大量の情報という新たなリソースは、現代社会における特異点と呼べる存在だが、MTGというカードゲームも飲み込もうとしているのだろうか。

上手く対案があればいいが、残念ながらいい案はない。

禁止という方法をとらずに、新たな環境を生成する方法なんて、そうは思い浮かばないのが現状だ。

そんないい方法があるなら、ウィザーズがやってるだろうしなぁ。

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