一体、BOX絵のお前は誰なんだー!?
(結局誰なんだろう? ディグっぽいって話で再録もされたけど)
|
近年のマスターズの粗悪濫用はひどいものでしたが(アイコニックとか、あいこにっくとか、悲孤憎とかですね!)25thマスターズは若干の改善(《解放の樹》は悲しい事件だったね。東京MTGに合掌)がみられていました。
さて、さらなるマスターズ――2017年11月から数えて、3つ目のマスターズという、矢継ぎ早の施策。
そして、今回でマスターズはしばらくお休みとなるや、一体どうなってしまうのでしょうか。
今回も勿論、あのトム・ラピル(モダンマスターズ2015等々、名高き塩セットで辣腕を振るいました。キューブの達人は、残念ながらMTGの達人ではなかったようです)は関わっていません! ご安心ください!
では、そんなアルティメットマスターズは、どうなだったのでしょうか!? 最後かつ究極の名に恥じないカードリストになっているのでしょうか!
まずは、高額カードの数々。《瞬唱の魔導士》、《ヴェールのリリアナ》、《タルモゴイフ》、《魂の洞窟》、《仕組まれた爆薬》、《裂け目の突破》等々、枚挙に暇がありません。
また、なかなか再録の機会に恵まれなかった《ぬめるボーグル》(10年ぶり初再録!)や、レガシーで猛威を奮うBtBこと《基本に帰れ》(こちらは20年ぶりとなります!)が収録されています。
新規イラストも、なかなか通好みであり、なんでこれがというものから、これは納得(《裂け目の突破》ですかね)というものまで選り取り見取り。
Puperという、コモン限定構築に目を転じれば、往年の名カードである《火+氷》やマッドネス軍団の一角である《粗暴なワーム》、《撃退》というピッチスペルに、純粋リアニメイトスペルである《蘇生》がコモン落ちとなっています。
さらには、アルティメットボックストッパーという、
「お前ら、お布施しろよ? ボーナスシーズンだよな? あーん?」
と言わんばかりの、コレクター心をくすぐり何とかBOXを買わせようとする恐ろしい手段まで採用しています。
その中身は、まるで拡張アートのようにイラストが拡大印刷された40種類の(神話レア15枚、レア23枚、アンコモン2枚)カード群。
これだけで一つのコレクションが完成してしまいますね。
マスターピースといいMTGコレクターは大変だなぁ。
かくいう私は、あくまでしがないスタン/モダンプレイヤーに過ぎません。おそらく購入はしないでしょう。
とはいえ、長くやっていれば思い出も積み重なるもの。
新規イラストで収録されたカードに限り、少し文を連ねてみたいと思います。
当ブログ主のモダン愛用デッキ、カウンターカンパニーのキーパーツである《献身のドルイド》が新規イラストにて再録されました。
ちなみに、今使用している《献身のドルイド》は、イラストレーターさんのサイン入りにつき、買い替えることはないでしょう。
随分と凛々しくなりましたなぁ。
ついに来週開催されるGP静岡の前哨戦、306名を集めたレガシー神挑戦者決定戦を制したランズのキーパーツが新規イラストで登場です。
決勝戦の強さは、まさに無慈悲の一言でしたね(なお相性差)。
ちなみに、このカードから生み出される「マリット・レイジ」トークンは、ストーリー上は【マリット・レイジ】ではないそうです。
誰や、お前?
ボーグル、ぬめっちゃう?
モダンで猛威を奮う――時がある、呪禁オーラのキーパーツが長き時を越え再録されました。
初出以来、10年越しです。
タルモゴイフ、再び!
再録を重ね、随分と値下がったとはいえ、いまだ5000円級を維持しています。
2マナ域四天王の座は、まだまだ譲らないでしょう。
《瞬唱の魔導士》、《タルモゴイフ》、《闇の腹心》、《石鍛冶の神秘家》、《若き群れの紅蓮術師》……あれぇ?
《闇の腹心》もそうですが、《石鍛冶の神秘家》と装備品は、リストにあってもいいような。リミテッドは壊れますが、そんな人対象にしてないでしょ?
フューチャーサイト発売当時、189円で3枚購入したのはよい思い出です。
日本選手権予選は、タルモゴイフ3枚の緑黒ラックで勝ち抜きました。
最後の1枚は、5000円で購入しましたとさ。
最終的には、8000円/枚で売却し、晩御飯に変わりました。あの時は金欠だったなぁ(しみじみ)。
このカード専用のダイスが発売されたときは、頭いいのか悪いのかわかんねぇなーと思いました。
《再誕のパターン》!
ウルザブロック全盛期のスタンにおいて、《適者生存》亡き後の5色デッキを支えてくれました。
ウルザブロック全盛期のスタンにおいて、《適者生存》亡き後の5色デッキを支えてくれました。
《アカデミーの学長》経由の一撃必殺や、アンコモンで帰ってきた《茨の精霊》をフィニッシャーに据えたり等々、牧歌的なMTGが繰り広げられていました――《トレイリアのアカデミー》? 《精神力》? 何のことかな?
不思議な味わいのイラストは、御存じニールセン先生ですね。
誰やお前?(2回目)
モダン禁止カード、発掘といえばこの人、《ゴルガリの墓トロール》が随分と貧相なイラストに……そういえば、元イラストも強そうではなかったですね。
しかし、このセット。やたらと墓地利用が多くて、ドラフトがどんな感じになるか気になりますね。
《再活性》等のリアニメイトスペル(コモンに《蘇生》!)に始まり、《生き埋め》や《信仰なき物あさり》、後述する《大慌ての捜索》や発掘持ちの墓地に埋めるスペル、そして《復讐蔦》や《粗暴なワーム》、《憤怒》や《冥府の橋》等々。
阿鼻叫喚になりそうですね(笑)。
ちなみに、ドレッジはお金持ちの遊びであるヴィンテージにおいて、安めなデッキで知られています。なにせ、P9を使用しないですから。
ただし、ばざーるおぶばくだっとという、高価な土地カードが必須です。
阿鼻叫喚になりそうですね(笑)。
ちなみに、ドレッジはお金持ちの遊びであるヴィンテージにおいて、安めなデッキで知られています。なにせ、P9を使用しないですから。
ただし、ばざーるおぶばくだっとという、高価な土地カードが必須です。
そう、モダンにおいてはなんちゃらシュートでお馴染み、《御霊の復讐》まで……何気に、秘儀システムも収録されているんですね。
ハリー・〇ッターにしか見えない……このセット、禁止カードマスターズとでもいいましょうか、禁止カードもかなりの枚数収録されているんですよね。
墓地といえば、タルキールのあのメカニズム――探査持ちも収録、《時を越えた探索》の姿もあります。結局、ボックスアートは、何だったんですかね?
ハリー・〇ッターにしか見えない……このセット、禁止カードマスターズとでもいいましょうか、禁止カードもかなりの枚数収録されているんですよね。
墓地といえば、タルキールのあのメカニズム――探査持ちも収録、《時を越えた探索》の姿もあります。結局、ボックスアートは、何だったんですかね?
何時の間にか諭吉クラスまで成長した基本でない土地をいじめるカードby青が、悠久の時を越えて再録されました。
《停滞》に連なるロックカードは、白や赤に役目を奪われ、最近の青にはとんとお目にかかりませんね。
《プロパガンダ》すら、白に奪われています。
《停滞》に連なるロックカードは、白や赤に役目を奪われ、最近の青にはとんとお目にかかりませんね。
《プロパガンダ》すら、白に奪われています。
初出はウルザズサーガであり、いやはや、随分と歴史のあるカードになりました。
手元にある旧版は、長い時を生き残ってきたカードですので、大事にしてあげてくださいね。
フレーバーテキストには、ウルザに人生を狂わされた人史上でも上位に名前を連ねるであろうバリンさんの文字が。
《抹消》は、涙なしでは唱えられません。
あー、EDHが混沌とするんじゃー。
フレーバーテキストには、ウルザに人生を狂わされた人史上でも上位に名前を連ねるであろうバリンさんの文字が。
《抹消》は、涙なしでは唱えられません。
あー、EDHが混沌とするんじゃー。
今まで黙っていたんですけれど、再録決まる前日にBack to Basic6000円で2枚買いました。— Yuuki Ichikawa (@serra2020) 2018年11月21日
締めくくり
マスターズも版を重ねて最終回、最後は出し惜しみなく有終の美を迎えそうです。
もっと早く、豪華な再録を行っていれば――とはいうものの、毎年マスターズを発売するのは無理があったとは思います。
リミテッド用として、糞カードを入れてごまかしていましたが、マスターズという商品――個人的には、焼き畑農業に近い性質のものだと思うんですよね。
MTGには、ウィザーズという1次マーケット以外に、各種店舗という2次マーケットが世界各地にあり、地域のコミュニティや何ならGP主催まで担っています。
所謂、カード屋ですね。マスターズは、カード屋にはあまりよくないと思います。
カード屋は、在庫を抱えています。
その在庫は、基本的には徐々に値上がっていくものです。
1年前よりも2年前、2年前よりも3年、10年と経つに従い、収録ブースター含め、ものが少なくなっていくのですから当然でしょう。
では、マスターズで再録されると――流通量が、増えます。
すると、カード屋が抱えていた在庫は値下がってしまいます。
それまで、1万円で売れていたものが、いきなり5千円級まで落ちるわけです(《タルモゴイフ》ですね)
顧客――MTGプレイヤーは、喜びます。何せ、安くなりますし、高額カードを当てるチャンスが得られるのですから。
ウィザーズもほくほくです。上述したように、高額パックなくせに、売れることがほぼ確約されているのですから。刷れば刷るだけ売れる――お札を刷っているのと同じでしょう。
では、カード屋は――ここが問題で、確かにマスターズの売り上げこそありますが、パックの利益は微々たるもの。在庫の値下りをどこまでまかえるものなのでしょうか。
再録の機会がなく、希少価値により値上がっていたカードは、流通量が増えれば基本的に値下がります。弱めのカードはもとより、強いカード――それこそ、先ほど述べたようにタルモゴイフクラスでもです。
マスターズ再録では、徐々に値段は戻っていく傾向にありますが、今回はどうでしょうか?
某遊戯王は、再録祭りのせいで取扱店舗が大打撃を受けました。それは、購入したプレイヤーにもです。
1万円で購入したカードが、再録で500円になったら目も当てられないですね。
さて、今回はこんなところで終わりとなります。
今月は本業が忙しく、記事数が少なめで寂しい限り。
GP静岡に向けて、少しペースアップを……できるかなぁー。
……GP静岡、出ませんが。
0 件のコメント:
コメントを投稿