最小の時間で成果を最大にする――自身がやるべきことを、取捨選択していく。
情報過多の社会ではあるが、その大部分が無駄であり、本質をとらえ集中することが大事だと説くのである。
MTGは、リソース管理のゲームである。
常に取捨選択が行われているのだ。
リソースは、有限である。
第一回戦と最終戦、心身の疲労は、如実に影響するだろう。
どこまで読み、どこで踏ん切りをつけるか。
よく言われるのが、そのタイミングの攻守である。
どちらが攻め手で、どちらが守り手なのか、その判断がゲームの趨勢を左右する。
MTGは、目まぐるしく攻守が入れ替わる。
ライフを0にするにせよ、ライブラリーアウトを目指すにせよ、盤面で圧倒するにせよ、だ。
どこにどこまで、リソースを費やすか。
それは、大会前にもいえる。
メタを読み、デッキを調整し、習熟に費やす。
そもそも、MTGには様々なフォーマットがある。
スタン?
モダン?
リミテッド?
今後の大会予定としては、9/1に環境名人戦、そして9月の半ばからPPTQに何回か出る予定である。
もはや、環境名人戦に時間を費やす理由があるかと聞かれれば、明確にないと答える。
9/1に環境名人戦→9/8-9に日本選手権と出るのであれば、費やす価値があるだろう。しかし、今回の日本選手権は、見送った。
晴れる屋主催の大会では、2番目に高額の賞金がかかっている。
しかし――現在のスタンよりも、モダンの方が面白い。間違いなく、面白い。そのうえに、PPTQまである。
時間をかけるのであれば……そもそも、環境名人戦に出る必要があるのだろうか。
環境名人戦に出るのは、情、である。
エネルギーと《スカラベの神》に、弔いの場を。
ただ、それだけだ。
なかなか、エッセンシャル思考には届かない。
RPTQが、東京と京都で行われた。
その中には知人も含まれている。
思えば、随分と差がついたものだ。
どこで差がついたのか。
こちらは、しがない古参兵に過ぎない。
MTGが上達する場はある。
思うに、恵まれていた方だろう。
考えてみれば、プロが身近にいたわけだしね。
しかし、それを生かせたとは言い難い。
今も、チームに所属しているが、ほぼ点呼用であり、気が向けばMTGの話をする程度だ。
それもまた、MTGだろう。
時間が有限――で、一つ。
アイアンワークスが嫌いなのと同じ理由なのだが、あまり時間を使われると、嫌なものである。
その点では、今回のモダン神決定戦は、うん、ちょっと時間が――平等な使い方ではなかった。
3本先取で3時間費やすのは、やはり尋常ではない。昔の日本選手権で、塚本選手が同じように行っていたが、後ろからみていると、何も考えることのない場で考えていたという。
無駄、である。
モダン神となった小田さんのプレイは、適切だったと思う(挑戦者決定戦の緑白カンパニーには感銘を受けました!)
長考しますと宣言すれば、長考してよいものではない。
一応、自分もプレイは早い方だと思う。
だからこそ、無尽蔵に時間というリソースを使われると、おいおいと思ってしまう。
上記の点、けっこう誤解している人がいるしね。
少し考えます――少しやぞと。
なにだらだらしとんねんと。
そもそも、そんなに考えることある?
びっくりしたのが、先手でマリガンなしの対戦相手が、土地のプレイで考えだしたとき。
いや、勘弁してくれてよと。こっちはマリガンして時間あったやん。なんでそんな手札キープしちゃったのと。
こういうのも、エッセンシャル思考と対極なんだろうな。
マリガンという情報が追加されて、集中できなくなったんだろう。
えてして、取捨選択は難しい。
市川プロや八十岡プロのように、素早いプレイがいい。
自由が恐ろしいのは、誰でも適切な取捨選択が行えないからだ。
それは、MTGも人生も、一緒である。
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