2019年5月23日木曜日

MTGの初代主人公、ウルザ帰還

多元宇宙を舞台とした、MTGの主人公。

それはもちろん、プレイヤーなのだが、そこには背景世界が確かに存在し、物語が紡がれている。

ウェザーライト・サーガの主人公、ジェラード。

オタリア大陸の主人公である、カマール。

マダラ帝国を打ち倒した、ウメザワ・テツオ。

大氷河期を終わらせるのに一役買った、ジョダー。

大修復を成した英雄、テフェリー。

アラーラの合衝を無事に終わらせた、アジャニ。

非業の死を遂げている、エルズペス。

そして、GWの面々――ジェイス、ギデオン、リリアナ等々。

MTG歴代主要人物の中でも、背景世界最古の主役であり、数々の災厄の根源ともいえる狂気の男がついにカード化する。



ウルザだ。











《最高工匠卿、ウルザ》

PWとなる前、恐らくは愛憎する弟のミシュラと戦争中の姿だろう。

PWであるセラに続き、ウルザのカード化と、ウェザーライトサーガの匂いがします。

公式より失敗作と嘆かれているジェラードの再カード化にも期待がかかりますね。

――このカードの記事が公式サイトに存在しないなんて、ウィザーズは正気なのでしょうか?

ウルザですよ?

あのウルザですよ?

幾らでも掘り下げようがあったはずです。

アンティキティーやウルザズサーガで描かれた兄弟戦争は? それに続くファイレクシアとの抗争は? 主要人物の大リストラことナインタイタンズの下りは?

MTGの背景世界にとって、大きな爪痕を残した人物ですよ。

ここまで大きな爪痕を残した人物は、いないでしょう。

大修復や大氷河期も、もとはといえばウルザが原因です。

ミラディンの変貌やミラーリを巡る闘争も、元を辿ればウルザです。

カーンは、ウルザとジェラードの魂を引き継いでいますからね。テフェリーやジョイラの学び舎であるトレイリアアカデミーはウルザ作です。

つまり、ミラージュブロックも、間接的にはウルザのせいです。

大体、ウルザ。ジョダーのご先祖も、ウルザ。ジェラードの血統を作成したのは、ウルザ。ウェザーライトを始めとしたレガシーも、ウルザ制作。

ゲートウォッチが活躍し始めてからはその色合いが薄れたとはいえ、こんな扱いを受ける人物ではないでしょう。

センスがなさすぎる。

スリヴァーの記事はあるのにウルザの記事がないって、本当に狂ってる。

もう、嘆かわしいことです。

――さて、カードテキストを見てみましょう。

4/1/4と、戦闘向きではないスタッツです。

だが、そんなものは問題じゃありません。

問題は、その能力です。そして、書いてあることは凄まじいの一言につきます。

CIPで《ウルザの後継、カーン》の-2能力と同じトークンを生み出し。


アーティファクトをタップしてマナをだす能力は《トレイリア・アカデミー》を思い起こさせ。



5マナでトップを捲りプレイする能力は《束の間の開口》そのものです。


カードテキストだけで郷愁をここまで引き出せるウィザーズ――のカード制作陣は本当に凄い。

《弱者の剣》と《飛行機械の鋳造所》のいわゆるソプターコンボに組み合わせると、無限・トークン+無限マナ+無限ドローで、勝ちます。

凄い(小並感)。

悪いことしかしなさそうなカードです。


モダンにレガシー、ヴィンテージでも、活躍できるスペックを持っているのではないでしょうか。

EDHにおいて、無限マナ=即勝てるジェネラルは人気になります。青単でいえば、《妖精の女王、ウーナ》がそうですね。

《太陽の指輪》を始めとして、強力なアーティファクトを使うことが出来るフォーマットにおいて、ウルザの存在は脅威となるでしょう。

さすが、ウルザです。

だから記事を作れと小一時間。

新シッセイも来ましたし、これはウェザーライトサーガのリメイクなのでしょうか?

地味に更新され続けているウルザの首。

凄い。

0 件のコメント:

コメントを投稿